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2009.03.30

『赤田の大仏』&『折渡延命地蔵・千体地蔵尊』

大仏さんと記念撮影
Akata 3歳にして仏像マニアである甥っ子を連れて、由利本荘市に行ってきました。
 まずは、4年前一人で行って大変不思議な体験をさせていただいた長谷寺「赤田の大仏さん」に再び参拝。今度は大勢で賑やかにお参りしましたので、あの感じはとても味わえませんでした。まあ、おかげで冷静にいろいろと観察できましたが。
 甥っ子によりますと、これは「大仏」ではないとのこと。あくまで「十一面観音像」であると主張しておりました。奈良の大仏を実際に見ている彼からすると、これはまだまだ「大」とは言えないのでしょう。しかし、いったいどんな3歳児なんだ(笑)。
 4年前の記事にも書きましたけれども、本当にこの東北の片田舎にこんなに立派な十一面観音立像があるというのは不思議でなりません。江戸時代、是山禅師が観音像を安置したとのことですが、是山禅師についても正直よく分かっていないようです。いちおう曹洞宗のお寺ということですが、もう山門にいきなり出羽三山の神様が鎮座していますし、大仏の両脇も不動明王と蔵王権現であり、いかにも陸奥らしい、あまりに見事な神仏習合ぶりを見せています。
 毎年8月22日には、なんでも珍しい神仏習合のお祭りが行われるそうで、その説明を読むだけでも、正直ナンダコリャな素晴らしい世界が展開されることがわかります。詳しくはこちらをどうぞ。いやあ、一度実際に見てみたいですね。
 私は感覚からしますと、東北地方に仏教が伝来したのは、けっこう最近のこと(まあ江戸時代中期以降)のようですね。それも古くからの神道や修験道の勢力があまりに強かったので、ある意味歩み寄って習合していかないと布教も難しかったのでしょう。もちろん、単純な本地垂迹などではなく、神道の方が優勢だったように思えます。
 もしかするとキリスト教の伝来の方が、仏教のそれより古いかもしれない。これは冗談ではありませんよ。いずれその辺についても書こうと思っています。カミさんの実家でもちょっと不思議なことがあったりするんで。
Sentai さて、「赤田の大仏」をあとにした私たちは10分ほど車を走らせ、次の目的地「折渡延命地蔵・千体地蔵尊」のある所へ向かいました。峠を上り切って少し下ったところにそれは立ち並んでいました。
 この延命地蔵尊も是山禅師が造ったものだと伝えられています。旅人の安全を祈願して峠に安置したのだとか。それにちなんで、後の人々がお地蔵さんをたくさん並べたようです。今その数は1000以上。なかなか壮観です。いやあ、何にも知らないでこの峠道を夜通ったらびっくりしますね、きっと。急な崖に並ぶ無数のお地蔵さん。旅人の安全どころか、あまりの衝撃に運転を誤りそうです(笑)。
 甥っ子は、特にお地蔵さんが好きだということで、アメを一体に一つずつ奉納しておりました。当然アメは足りるはずもなく、以下同文という感じで省略していました。そりゃ仕方ないですね。一体10円ずつでも10000円になっちゃう。
Uni_2236 そうそう、旅人の安全(?)ということでは、なんだか、道端に超でっかい石が転がってるんですよ。よく見ると説明書きがありまして、「平成の霊石」と名付けられています。なんでも、平成5年に山の頂上からこの巨石(33トン!)が落下してきたとか。危険きわまりないではありませんか。まあ、けが人がいなかったということは、お地蔵さんの御利益があったとも言えますけど。位置的にどう見ても、お地蔵さんには被害が及んだと思われます。いや、お地蔵さんが身代わりになってくれたのか。それにしても危ないなあ。山全体が現在でも危険な状態らしく、頂上付近はしっかりコンクリートで固められています。
 六地蔵の隣に鐘撞き堂があったので、一発ゴーンとやって帰ろうと思ったら、なんと全自動ということで、撞けませんでした(笑)。なんとも複雑な心境。なぜかドリフのコントを思い出してしまった私。すみません不謹慎で。
3 さて、ちょっと興ざめした私たちに感動を与えてくれたのは、峠の帰り道で出会ったカモシカの澄んだ瞳でした。道端でこちらをずっと見ていました。それこそ神々しいお姿でした。
 このあと、私たちは105号線を大曲へ向かい、映画「釣りキチ三平」を鑑賞したのですが、それについては明日にでも書きます。

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