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2009.01.30

「レスリングはダンスだ!」by 人類最強の男

顔が怖い…
B 類最強の男アレクサンダー・カレリン氏が来日し、昨日ナショナルトレーニングセンターにてレスリング教室を開催したとのこと。
 カレリンと言えば、男子グレコローマン130kg級で1988年ソウル五輪から五輪3連覇し、世界選手権を合わせると世界一に12度輝いた男。そして、前田日明に引導を渡した男。
 ちょうど10年前の、あの前田の引退試合、当時テレビで観ましたが、カレリン、本当に強かった。前田は何もできなかった。面白いように投げ飛ばされ、バックを取られ、どんどんスタミナを奪われていく…。
 YouTubeで観てみますか。

前田vsカレリン

 アナウンサーは「ものすごいパワー」と言っていますが、これは単にパワーだけではありませんね。逆に無駄な力を使わず相手をコントロールしています。
 今回のレスリング教室で、その点を実にわかりやすく表現してくれています。次の言葉です。

「レスリングは、美しくハーモニーのとれたダンスだ。ただ、2人でやるダンスではない。1人でやる(動きを決める)ダンスでなければならない」

 これは実に深い言葉ですね。前田が面白いように投げられ、ひっくり返されているのをよく見直してみますと、たしかに華麗なダンスをしているようにも見えますね。力と力のぶつかり合いではなく、アンサンブルになっています。相手を思い通りに動かす。相手の動きを自分の動きに添わせる。これぞ、本来の格闘技、武道の奥義ですよね。だから、動き全体が美しく見えます。能や歌舞伎のようでもあります。
 私は格闘技はやりませんが、音楽のアンサンブルで、まったく同じことをよく経験します。優れた演奏家の方と一緒にやらせていただくと、まさに前田になっちゃうんですよね。気持ちいいですよ(笑)。
 最近の打撃優勢の総合格闘技なんて、まったく汚いばかり。もっともっと美しい試合を見せていただきたいものです。一方のプロレスの世界でも、なかなか美しい技が見られなくなってしまいました。
 そうそう、ジャンボ鶴田がジャイアント馬場をリフトして投げた、あのシーンも美しいですね。カレリン・リフトもすごいけれど、このツルタ・リフトもすごいなあ。

ジャンボ鶴田vsジャイアント馬場

Hatta2 ところで、今回のカレリン来日の模様を伝えた日本レスリング協会の公式ホームページ、これが実にいい味を出している。そう、このレスリング協会のページは、もともとマニアック。そして、なんとなく「行ってる」感があって、時々チェックしてるんです。アマレスの情報だけでなく、アマレス出身のプロレスラーや総合格闘家の試合結果なども載ってたりする。こうして、アマとプロが連携している世界というのもなかなかないですからね。これは「八田イズム」ですね。八田一朗さんはマスコミを味方にして、レスリング人気を盛り上げ、底辺を拡げる戦略をとりました。また、仕事としての、プロスポーツとしての、まあ就職先とも言えますが、そういう道を作った方です。
 この写真は、公式にある写真ですけど、もうお分かりの通り、八田さんの両脇にいるのは、ジャンボ鶴田とザ・デストロイヤーですね。

ps 美しいダンスの体現者の一人、柔術の始祖エリオ・グレイシー翁が亡くなりました。ご冥福をお祈りします。

日本レスリング協会公式ホームページ

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