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2009.01.14

『レッツゴーヤング〜思いっきりサンバ〜 (81.3.22)』(NHK BS2 蔵出し劇場)

1 に続き81年のレッツゴーヤングが放映されました。今回は80年度最後の放送ということで、サンデーズのメンバーや司会の平尾昌晃さん、石野真子さんの卒業が大きなテーマとなっていました。
 サンデーズの皆さん、倉田まり子の「グラジュエイション(都倉俊一作曲)」の合唱でみんな抱き合って泣いてます。ご覧のように、松田聖子ちゃんも大口開けて号泣してますが、考えてみると、このあと聖子ちゃんは田原俊彦くんとともに、司会に昇格し、その後1年半にわたって番組進行を務めるんですよね。あの泣きっぷりからして、すっかり卒業だと思っちゃいました。さすが聖子ちゃん!
 次期サンデーズのメンバーが紹介されましたね。坂上俊恵、沢村美奈子、川島恵、日高のり子、田口トモ子、堤大二郎、ひかる一平、山田晃士…ううむ、ちょっとパワーダウンかなあ。田口トモ子って全然記憶にないんですけど、田口トモロヲさんの妹じゃないっすねよね(笑)。
4 あとちょっとレアだなと思ったのは、中学生テクノバンド「コスミック・インベンション」が出てたこと。デビュー曲「YAKIMOKI」を演奏しておりました。今聴くと、なかなか新しいぞよ。当時はものすごくバカにした記憶がありますが(笑)。YMOジュニアという位置づけだったと記憶しています。なかなか渋いシンセサイザー群を使っているな、ファーストマンかよ!…と思ったら、さっきWikiで調べて知ったんですけど、ドラムス&ボーカルの森岡みまさんのお父さん、あのモズライトを日本で扱ったファーストマンの森岡一夫さんなんですね!ウワォ!知らんかった。あとどの子かわかりませんが、男の子の一人はAKB48の「制服が邪魔をする」の作曲家になってたんだ。
3 さて、今回の放送では、そうした本編も懐かしく面白かったのですが、なんと言っても、本編終了後の現在形太川陽介さん&石野真子さんの会話が良かったっすね。石野真子さん、この時レッツヤンを卒業したわけですが、太川さんのつっこみに対して「よんどころない事情でお休みさせていただくちょっと前で、それにむかって希望キラキラの頃…」と言っておりました。そうですね、この5ヶ月後、真子ちゃんは長渕剛さんと結婚するのでした。仲人は吉田拓郎・浅田美代子夫妻でしたっけ。御存知のように少女真子ちゃん憧れの結婚生活は2年足らずで終止符が打たれます。その後もいろいろありましたが、こうして相変わらずのボケっぷりで笑い飛ばし、「私は一度も結婚したことがありません」と語る現在形石野真子さん、いい味出してますね。太川さんもタジタジでした。
 で、今回の番組を観ていて、そのように若い頃にいろいろ経験した石野真子さんのですね、とっても素晴らしい演技を思い出したんですが、皆さん御存知でしょうか。
 それは1994年3月にNHKで放映された山田太一脚本のドラマ「なんだか人か恋しくて」です。当時、真子さんは二度目の結婚生活を送っておられたわけですが、実はこのドラマでもそういう役回りだったんです。
 このドラマ、山田太一さんらしくなかなか味わい深い内容でした。平田満さん演ずる高校教師が、昔恋に落ちた教え子(石野真子さん)に会いにいくんです。自らも結婚して妻子がいるんですけど、その教え子の旦那さんが亡くなった(長渕剛が死んだってこと?…笑)と聞いて、どうしても会いたくなって会いに行っちゃうんです。まあプチ不倫ですね。そこに現在の教え子高校生カップルの稚拙な恋愛が重なって、実にスリリングな旅が始まるんですけど、まあ結末を言ってしまうと、先生、昔の教え子(石野真子さん)に会っちゃうんですね。でも、その教え子は再婚していた…と。その時の石野さんの複雑な心うちを表現した演技、あの笑顔と涙が実に良かった。当時犯人役ばっかりやってた石野さんですが、私はこの演技を観て、あらためて石野真子さんのタレント(才能)に感銘を受けた記憶があります。
 このドラマ、しっかりビデオに保存していたんですが、今そのビデオ自体が行方不明になってしまっています。もう一度ぜひ観たいドラマなんですが…。

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