『第41回 年忘れにっぽんの歌』(テレビ東京・BSジャパン)
さようなら!新宿コマ劇場。
大晦日、年忘れのために絶対に忘れてはならないのがこの番組。しかし、今年はこちらに書きましたように、我々夫婦はそれぞれたまアリと後楽園ホールにて年越しでしたので、残念ながらリアルタイムでは観ることができませんでした。
今思えば、二人でコマ劇場に行くっていう手もあったかなあ…。これだけ豪華なメンバーで、これだけクオリティーの高い歌を聴ける機会はそうそうありませんからね。いつも書いているとおり、少なくとも紅白よりはずっといい。そして、コマ劇場最後かあ…。実は一度も行ったことないままお別れを迎えてしまいました。
それからですね、考えてみますと、去年はもう一方の巨大歌謡番組であるNHK夏の「思い出のメロディー」がこちらに書いたとおり大変なことになってしまったので、まともなのは(失礼)もしかしてこの「年忘れにっぽんの歌」だけだったかもしれませんね。
とはいえ、こちら「年忘れにっぽんの歌」も多少ではありますが、法事感が漂っていました。そう、昨年は遠藤実先生が亡くなり、フランク永井さんが亡くなりまして、その特集コーナーがありましたし、コマがなくなるということで、それ自体ちょっとした法事ムードですしね、もちろんコマに縁の深い故人の映像もたくさん流れましたから。
というわけで、今日、正月合宿が明けまして、晴れて録画を観て聴くことができたわけです。まずは歌手の皆さんと曲目を公式でご確認ください。
第41回年忘れにっぽんの歌
うむ。やはり素晴らしい充実ぶりですな。皆さんお上手でして、まあ、こまどり姉妹のお二人なんか、もう上手い下手を超越した存在感がありましたけど、基本的に安心して聴いていられましたね。紅白なんかヒヤヒヤものですからねえ。やっぱりこうしてまったりしたいじゃないですか、大晦日は。総合格闘技よりプロレスですよ(違うか)。
まずは印象に残ったのは、生放送が始まる前の古い映像など。コマ劇場をめぐる昭和の偉人が多数登場。並木路子さんの「リンゴの唄」は貴重映像&音源ですぞ。案外手に入りにくいんです。
で、やっぱりすごいなと思ったのは、美空ひばりさんでしょうか。お芝居で共演した林与一さんの言葉がすごかった。なんでも、ひばりさん、二日酔いかなんかでのどの調子が悪い時、「今日はね、右のね、上の声が出ないのよ。だから下の声は右歌ってね、上の声は左の声帯の上の方で歌おう」と言っていたとか。で、実際聴いてみたらいつもと全然変わらない。ううむ。すごい境地だ。でも分かる気もする。楽器だとそういうことって結構あるんで。ヴァイオリンでもピアノでもね。しかし、声帯の右とか左とかって…。さすがですな。
美空ひばりさんと言えば、生放送にもひばりのコーナーがありましたっけ。みんなひばりさんの歌を歌う時って緊張気味だしきつそうだなあ、なんてカミさんと言いながら聴いてたんです。その中で、あっこの人はうまい!っていうのがありまして、でもなんか見たことない人だな(すんません)と思って名前を見ましたら、な、なんと西尾夕紀さんじゃないですか!そう、あのヤッターマンの歌を歌ってる人、あるいはものまね番組で圧倒的な歌唱力を聞かせるあの人ですよ。
「ひばりのマドロスさん」を歌ったんですけど、私がいつも言っているひばりさん独特の天才的リズム感に一番近かったのは西尾さんでした。うまい!うむ、演歌から歌謡曲、J-POP、洋楽までなんでも歌えるところも、実はひばりさん的だったりして。
あと、ちょっと感動したのは、ピンキーとキラーズの復活でしょうかね。「恋の季節」は日本歌謡史において、「真赤な太陽」とともに画期的な楽曲でありました。
それから、いつかも書きましたが、男性が歌う女唄、女性が歌う男唄、そして女装した男性が歌う男唄…やっぱり面白い文化だな(笑)。日本独特だよなあ…。このリアルなフィクションってなんなんだろう。ちょっと研究してみたいですね。
と、そんな感じで、とっても楽しくまったりと聴かせていただきました。これで明日元旦だったら最高なのになあ…(笑)。
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