『レッツゴーヤング〜アイドルヒット40分!〜 (84.1.22)』(NHK BS2 蔵出し劇場)蔵出し劇場
センター明けということで、いろいろ忙しいので、ちょっと手抜き記事です。
先々週、先週の放送に続きまして、本日はちょうど25年前、1984年の今日のレッツヤンです。私は大学生。はっきり申しまして全然記憶がありません。この頃は、洋楽もあまり聴かなくなり、バロックやジャズに興味を持ちはじめた頃でして、さすがにアイドルには興味がなかったようです。
というわけで、知らない人もいるんですが、順番に紹介します。
まず、オープニング。「ムーンライトカーニバル」はずいぶんとアップテンポですね。このヴァージョンも悪くないですね。演奏は東京ユニオン。番組全体を通じて、相変わらずのクォリティーです。すごいビッグバンドですなあ。トランペットのハイノートちょっとはずしてますが(笑)。
司会は太川陽介くんと石川ひとみさん。現在形の石川ひとみさんも久々に見ましたが、ご病気はいかがなんでしょうか。いちおうお元気に見えましたけど。陽介くんの口上がいいですねえ!
「さあ相撲も終わって今度はレッツゴーヤングです!」
いやいや、いつも感心するのは太川陽介くんの司会ぶりですね。とっても頭の回転がいい。流れるようなトークです。アドリブもお見事。よっちゃんのオープニングの掛け声に答える当時のジャニヲタ腐女子(なんていう言葉はなかったな)が映し出され、ああ、いつの時代にもいるよな、今この人たちはどうなってるかな、もう40くらいだよな、なんて考えちゃいました。
さて、トップパッターは渡辺徹くん…くんでいいのかな。いちおうこの頃、まだアイドルだったんですよね。もう、少し太りはじめてますし、キャラは今と変わりません。でもキャーキャー言われてる。歌ったのはデビュー曲「彼・ライバル」。知らないぞ。
続いて柏原芳恵ちゃんの名曲「春なのに」。これはいい曲ですね。さすがに知っています。中島みゆきらしいなあ。ウチのカミさんはこれを中島みゆきのものまねでよく歌ってます。
次は出ましたよっちゃん!THE GOOD-BYE!ジャニーズ初の本格ロックバンドですよね。この流れはTOKIOなどにつながっていくわけですか。たしかにギターうまいな、と思ってましたけど、まさか20年後浜崎あゆみの専属ギタリストになるとはねえ…夢にも思いませんでした(当たり前か)。
「ダジャレをたくさん送ってくだじゃれ!」という、恐怖の駄洒落コーナー(渡辺徹だから許されるな)をはさんで、岩井小百合ちゃんのステージ。うむ、正統アイドルの最終形態かな、このへんが。歌もけっこううまいし、かわいいし、そしてファッションもすごい。NHKのカメラ、下からなめていきます。こういうカメラワークも今ないなあ。
嶋大輔登場!なんじゃこの髪形は。曲は「只今失恋真最中」。作詞は横浜銀蝿の翔さん。この十数年後何回も逮捕されちゃいますね、翔さん。作曲はなんと森田公一さん!バックバンドは大平太三バンド。横浜銀蝿の弟分っすね。
続いてサンデーズのコーナー。この時のサンデーズのメンバーはですね、植草克秀、今井信、山口健次、佐久間レイ、小出広美、橋本清美、山本誉子、横田早苗。植草くんは言わずもがな、佐久間レイさんはマイメロの声ですよね。
次は渡辺徹くんと岩井小百合さんのデュエットで「雨に唄えば」ですね。どういうコンセプトかよく分かりませんなあ。アレンジはとても凝っていますが、練習不足でしょうかね。時間がなかったのでしょう。それにしても、渡辺徹さんのジャケットの襟が立っているのはファッションなのでしょうか。どうしてもそうは見えないのですが…。裏地が見えてるし。
続きまして、おお懐かしい!三田寛子ちゃんです。曲は「春の冒険」。竜真知子さん作詞、林哲司さん作曲かあ。なるほど、いい曲だ。それにしても、面白いのは、アイドルって完全に長調派と短調派に別れますよね。聖子と明菜に象徴されるように。で、長調派はニコニコ、短調派は笑わない。面白いですね。陰陽そろって初めて偶像全体になるというわけか。
高橋美枝さん、正直全然知りません。記憶にありません。歌まあまあうまいですね。調べたところによると、アイドル終業後、作詞家「風堂美起」として活躍されたようです。うむ、全然知らんかった。
みじめ自慢のようなコーナーをはさんで、川崎麻世くんの「彼女」。ホント麻世さんはスタイルいいですね。華がありますね。歌もそこそこうまいし、踊りも素晴らしい。この曲はしっとりとした静かな曲ですね。こういう大人な曲も歌えるようになったんですね。そして、ミュージカルで活躍、さらにカイヤの旦那に…笑。
再びTHE GOOD-BYEのステージ。よっちゃん、フェンダーのダブルネックを弾いてますね。この「TAKE OFF」という曲はオリジナルだそうです。他のメンバーもジャニーズなんですね。今何してるんでしょうか。
ここで渡辺徹くんの代表曲「AGAIN」です。作詞は康珍化さん、作曲は鈴木キサブローさん。コテコテですがいい曲ですね。カミさんが韓国っぽい!って言ってます。なるほど。徹くん、やっぱりちょっと太りぎみですね。なんだか股間のモッコリ感が気になりますな。
最後のステージは、柏原芳恵さん。こちらは胸のユッタリ感が気になりますな(笑)。曲は「カム・フラージュ」。おお、なるほど中島みゆきっぽいぞ。中島みゆきの声が聞こえてきそう。それにしても、さっき書いた陰陽もそうですが、こうして、ニューミュージックの大御所がアイドルの裏で暗躍するっていうのも面白いですね。松田聖子さんの裏の松任谷由実とか。本来相容れないはずの世界なんですけどね。これもまあある意味陰陽ですよね。
というわけで、今日も面白かったし、いろいろと発見がありました。来週も見ようっと。
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