三井アウトレットパーク 入間
今日はクラスのギャル4人を連れて、朝霞駐屯地へ。朝5時過ぎの出発です。防衛大学校の二次試験を受けに行きました。ちょっと前までは自衛隊の方が連れていってくれたんですけどね。最近はいろんな意味で粛正(?)が進んでいて、そういうサービスはなくなってしまいました。
まあそれにしても、あいかわらずウチのギャルどもはパワフルです。一次試験に受かるだけでも大したものですが、二次を積極的に受けに行くというのもすごい。なんでもイベント化して楽しむ力には、ほんと頭が下がります。
で、私は彼女たちが試験中、ある私立中学校の設立説明会に参加してきました。いわゆる密偵です(笑)。時間を無駄にせずしっかり仕事してきましたよ。いや、なかなか他校の様子を見る機会が少ないので、こういうチャンスは逃さないようにしなくちゃね。
いろいろ私も勉強して、朝霞に帰ってきまして、駐屯地の入り口にある「陸上自衛隊広報センター」で、憧れの(?)自衛隊体育学校のレスリング班情報やら、あとこちらやこちらでも紹介した、最近の自衛隊萌え系おみやげ情報などを収集し時間をつぶしておりましたら、彼女たち、さすがに疲れた表情で帰ってきました。知力だけでなくけっこう体力もある連中ですが、全くの未知の体験の連続にかなり消耗したようでした。お疲れさん。
で、帰りに高速のパーキングでメシでもおごってやるか、と思いながら、入間インターに向かっていると、そこに突然ドーンと巨大な駐車場ビルディングが現れたではありませんか!えっ?何?ドワーッ!これがウワサの「入間のアウトレット(の駐車場)」か!
さあ、そうなったら、もうギャルたちの疲れは吹っ飛びまして、半ば強引に私の運転する車は、夕闇に不気味に浮かぶその巨大なシルエットの中に吸い込まれていったのでありました。そして、そこで「トイレ休憩1時間」ということになりました。めでたし、めでたし。
なにしろ、入間のアウトレットと言えば、入間インターでの渋滞、というか、入間インターで出る車で圏央道が渋滞するというくらい混むという印象がありましたから、まさか、こんなにすんなり吸い込まれちゃうとは思いもよりませんでした。はっきり言って、行くなら平日の夜ですな。正直ガラガラです。駐車場もたぶん5%くらいしか埋まってない。店内もものすごくぜいたくなほど空いています。ちょっとさみしいくらい。閑古鳥とまでは言いませんが、ねぐらに帰るリアルからすの鳴き声が聞こえるくらいの静けさでしたよ。
さて、ギャルどもはものすごい勢いで走ってどっか(トイレだろうか…)に走っていってしまいまして、私はその静けさの中にポツンと取り残されまして、なんとも言えない寂寥感に一瞬襲われました。なにしろファッションとかブランドとかには全く疎い人間です。今までも、まあ近所である御殿場のアウトレットとか、小淵沢のアウトレットとか連れていかれたことありますけど、どうにもあの人ごみとアウェー感は堪え難いものがありましたっけ。
で、今回はと言いますと、まずは人ごみがないということ、それから案外私でも楽しめるお店が多かったため、寂寥感は一瞬だけでして、それなりに楽しい1時間のトイレ休憩を楽しむことができましたよ。男性ものの服だけでなく、帽子のお店、ちょっとした雑貨のお店や、時計のお店、さらにはリスニング・ルームのあるBOSEのお店など、ある種のオタクにも満足できる内容になっていました。
たしかに、値段も安いみたいですね。うまい買い物をすれば、ネットよりも安上がりかもしれません。うん、混んでない時にもう少しゆっくり見てみたいですね。
それにしてもですね、こういうアメリカ的なショッピング・モール、ずいぶんと増えましたね。この三井アウトレットパーク入間のすぐ隣にも、例の会員制巨大倉庫(?)Costcoがありましたし、ちょっと行けば、国内最大級のイオン入間ショッピングセンターなんかもあります。なんだか田舎者としては、あの異様な風景には違和感を覚えますねえ。いや、ある意味都会でなはく田舎の象徴的風景か。田んぼや畑の中の巨大モールね。
そういえば、入間はアウトレットの発祥の地でもありますよね。今日も密偵の仕事中通過しましたが、日本で初めてのアウトレットモールは、現ふじみ野市うれし野(すごい地名だ…)の「RISM(リズム)」です。あそこは旧入間郡ですから。入間は現代的田舎の先駆的存在なのでありました。
入間郡はですね、古代はそれこそ朝霞駐屯地あたりをも含む広大な郡でありました。そして、現在の入間市はお隣高麗郡でありました。そう、続日本紀にある「元正天皇霊亀二年(716年)五月、駿河・甲斐・相模・上総・下総・常陸・下野・七か国の高麗人1799人を武蔵国に移して高麗郡を置く」というやつですね。つまり朝鮮半島系の渡来人の移住地だったわけです。
そう考えると、入間がアメリカ的アウトレットモール発祥の地というのも分かるような気がしますね。もともと外来の文化の地だったわけですから。
ま、そんなとんでもない妄想はさておきまして、とにかく不思議な一日でしたよ。自衛隊の駐屯地から巨大アウトレットモールへ。素晴らしい非日常であり、しかしまた現実的にはアメリカの呪縛とも言えるわけでして…(笑)。私はいろいろ考えちゃいましたが、ギャルたちはただただ楽しかったようです。平和な世の中で良かったな。
| 固定リンク
「ファッション・アクセサリ」カテゴリの記事
- トレバー・バウアーTシャツ(2023.06.26)
- SKAGEN メンズ 腕時計 AAREN(レッド&ブルー)(2023.06.10)
- 日本のぶっ飛んだ都市伝説特集!(NaokimanShow)(2023.05.23)
- メガネ福袋(リュネメガネコンタクト)(2023.02.25)
- 追悼 高橋幸宏さん(2023.01.14)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
- 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品(2024.08.16)
- ラモー 『優雅なインドの国々より未開人の踊り』(2024.08.12)
- 『大鹿村騒動記』 阪本順治 監督作品(2024.08.11)
- 富士山と八ヶ岳のケンカ(2024.08.10)
「教育」カテゴリの記事
- 【戸塚宏】令和の今、体罰を語る(2024.08.20)
- いかりや長介と立川談志の対話(2024.08.19)
- 柔道混合団体銀メダル(2024.08.03)
- 祝! 舟久保遥香 銅メダル(2024.07.29)
- 仏様の指(2024.07.26)
「歴史・宗教」カテゴリの記事
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
- 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品(2024.08.16)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その3)(2024.08.15)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その2)(2024.08.14)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その1)(2024.08.13)
コメント
西武線沿線は、中学高校では遠足が多かったり、その後はバイト先があったりで、よく徘徊しました。稲荷山公園駅など、電車が航空基地に入ってしまうようでたいへん興奮したものでした。
高麗には小学生のとき、なぜか一回だけオリエンテーリングで行ったことがあります。地名の語源が帰化人であると知ったのですが、その後職場に、由緒正しい子孫の方が先輩でいらっしゃりびっくりしました。家が県だか市の文化財になったとうかがいました。
投稿: 貧乏伯爵 | 2008.12.17 19:59
伯爵さま、おはようございます。
ウチのカミさんのお友達にも高麗さんがいらっしゃるとか。
いかにもそっち系の色白美人だそうです。
ちなみに山梨の巨摩郡もそっち系でしょうか。
富士山麓にもそっち系の文化が色濃く残っている地域がありますよ。
面白いですね。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2008.12.18 09:49