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2008.12.17

『AUTO SHARP(ノック不要の自動シャープペンシル)』 (オート)

Ohto_autosharp_01 あいよいよ本格的受験シーズンが始まります。昨日も、防衛大学校の入試(+α)のことを書きました。センター試験まで1ヶ月。ウチのクラスの連中も最後の追い込みに入っております。
 そのセンター試験では基本的にシャープペンシルの使用ができないので、生徒はそろそろ古典的な鉛筆に慣れなければなりません。現代の若者は鉛筆にあまり馴染みがありません。小学校まではシャーペン不可で鉛筆を使わせるところが多いようですが、中学になると一気に鉛筆派は減っていきますね。大人でも今や鉛筆派は少数です。私も基本シャーペン派です。
 ところで、なんで小学生は鉛筆なんでしょう。ウチの娘も2Bの鉛筆と格闘しています。筆圧の調整があんまりうまくいかない(大概強すぎる)ので、すぐ減って字が太くなります。消しゴムで消すと例のごとく黒くなります。手のひらの横も真っ黒になりますね。それでもみんな鉛筆。これって、理由があるんでしょうか。
 よく言われる理由はいくつかあります。まず、筆記用具の持ち方を学ぶにはシンプルな形状かつ軽い鉛筆がいいというもの。続いて、あのような常時変化し続けるある意味アナログ的な繊細さに対応する能力を身につけるため。脳に良い刺激があるとかないとか。あと、ガキがシャーペンなんていうハイテクでチャラチャラしたものを使うのは10年早い!というやつ。なるほど。
 でも、なんだかんだ言って、これって大人のノスタルジーじゃないでしょうかね。あの古典的なランドセル(背嚢)を背負わせるのと一緒で。機能とか安全性とかじゃなくて、単なる「伝統」というか、「記憶」というか。全ての文化の継承過程とはそんな気分的なものであります。
 おっと、今日は鉛筆がテーマではなかった。そのハイテクでチャラチャラしたシャーペンのお話です。
 シャープペンシルっていうのは御存知の通り和製英語でありまして、英語では mechanical pencil あるいは propelling pencil と言うそうです。聞いたことないけど。で、つまり、日本人の感覚としてペンシルはシャープじゃなかったということですよね。あえてシャープペンシルって命名したということは。まあその通りだと思います。すぐ丸く太くなる。たしかにその点シャーペンは画期的でした。
 あと、削らなくていいということですね。削るためには鉛筆削りが必要です。あるいは何本も用意しなくてはなりません。そう、センター試験での問題点はそこにあるんですよね。折れたりすることを考えて5本くらい机の上に出しておかねばならない。ただでさえそうした使用環境に慣れていない高校生は、ついつい鉛筆をガチャガチャガチャと落としてしまったりする。問題用紙をひっかけたりしてね。シャーペンだったらそういうことは基本ありません。ただ、試験中に芯がなくなったり、芯が詰まっちゃったりすることもありますが。
 なかなか本題に入りませんねえ。えっと、そのシャーペンですが、削らなくてもいいかわりにノックしなくちゃならないじゃないですか。案外それが面倒。振るタイプのものもありますが、あれもアクションが大きく不便。じゃあ、ノックしなくても自動で芯が出てくる真にオートマティックなペンシルはないかと言いますと、実はあるんですよね。これをクラスの受験生にプレゼントしようかと思っているんです。その名も「オート」社の「AUTO SHARP」です(今でも売ってるのか、ちょっと不安ですが)。
 オートはなかなかユニークな筆記具やら事務用品を作っている会社ですね。あのガチャックが一番有名でしょうか。案外濃い歴史を持った会社です。ホームページからちょっとそのパイオニアぶりを抜粋してみましょう。

1949年、オートが世界に先駆けて鉛筆型木軸ボールペンを開発。
ここに日本のボールペンの歴史が始まった。
1958・1960年「0.6mm極細ボール」と「証券用インク」を初めて開発。
1962年「鉛筆型ノック式」ボールペンを考案し、発売。
1963年 錆びず、保存安定性に優れている画期的な「超硬ボール」を初めて実用化に成功。
1964年「水性ボールペン」を世界で初めて開発。インク残量が見えるように中芯を最初に改良。
1968年 鉛筆型ボールペンの「ローレット手法(指先部分のギザギザ)」を初めて採用し、発売。
1978年 鉛筆型ボールペンに初めて「グリッパー」をつけて発売。
1999年 油性ソフトインクと極細ペン先を組み合わせた「ニードルポイント」を開発。
 筆記具をはじめ、綴じ具の「ガチャック」の市場をつくるなどオートの技術力と企画力はとどまることを知りません。

 …とのことです。あんまり知られていないし見かけないような気もしますけど、実はなかなか渋い業績を持つ会社なんですね。なんとなく好きです。
 自動で芯が出てくるシャーペンはゼブラも作ってましたが、あれは振るタイプなので私としては却下です。あと外国製やネタ的な粗悪品も出回っていましたけれど、ちゃんと使えて丈夫で長持ちするのはこのオート社のものだけですね。
1 芯が出てくる仕組みはゼブラのフリーシャなどと一緒、芯を包むスリーブのようなものがあって、筆圧でそれが引っ込み、バネで戻る時に芯を送り出すようです。そのようなカバー状のものがついているので、書き味がどうか心配ですね。しかし、実際にはほとんど違和感はありません。私はゼブラも使ったことがありますが、こちらは時々ひっかかり感があったのを記憶しています。その点はオートの方がいいような気がします。
 あと、個人的にはデザインが好き。三角形の断面を持つ本体(軸)は、私の手には実に心地よく、持ちやすいだけでなく、なんとなく気合いが入り、集中力が増すような気がする(私だけかも)。廉価版のパステルカラーのものより、「ちょい大人の」200円のものの方が適度な重量感があってグッド。これはおススメです。
 受験生たちの反応はどうでしょうかね。おそらく初めて手にするので、いろいろな意味で慣れるのに時間が必要かもしれません。しかし、慣れれば絶対試験に最適だと信じています。生徒諸君、これで厳しい冬を乗り切り、明るい春を迎えましょう!

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コメント

シャープペンシルって、SHARPが開発したからシャープペンシルなんですってね。うちの子供はシャープペンシルを持っていますが、あの振るタイプ、私は嫌いなんですけど・・・ それから、先に芯が詰まったので除こうとしたら、消しゴムに針がついていなかったのでショックを覚えました。

投稿: TKJ | 2008.12.18 18:23

TKJさん、おはようございます!
そうそう、私は、シャープペンシルを開発したのでシャープという会社名になった…と記憶していますが、どっちが先だったかな?
いずれにしても、意外ですよね。
私もとにかく振るやつ大嫌いです。乱暴です。
それから、この前期末テストの監督中、ある女の子のシャーペンの芯が詰まっちゃったんですよ。
それで、まかせとけ!って言ったはいいけど、やっぱり消しゴムに針がついてなくて、私も愕然としました。
結局、何もできず終わり、かっこわるい思いをしました(笑)。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2008.12.19 08:14

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受信: 2008.12.18 21:54

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