フジファブリック & 9mm Parabellum Bullet ライヴ (@ 桜美林大学)
プロコンサートw
仕事関係と自分のステージを除けば、数十年ぶりに学園祭ライヴに参戦。いやあ、まさに参戦でした。疲れた。40代半ばのオジサンにはちょっときついライヴでした…と、なんとなく体の節々が痛いのですが、楽しかったのは事実。明日の自分のライヴを目前にいい刺激になりましたぞ。
それにしても、持つべきものは殊勝な教え子だなあ。今回のチケットは桜美林大学に通う教え子から譲っていただきました。本人が行くはずだったものを無理矢理いただいちゃったという感じもしますが…ま、とにかくありがとう!
初観戦の9mmにも興味はありましたが、私の目的はやはりフジファブリック。あの富士吉田凱旋ライヴ以来の再会となります。
朝早く富士山を出まして、町田の桜美林大学に着いたのは10時半。うむ、なんとも華やかな雰囲気だぞ。JD(女子大生?)がたくさんいる…って当たり前か。
天気もいいし、いろんな意味で気分ウキウキの私。し、しかし、今日一緒にライヴ参戦するDD(男子大学生)と待ち合わせをしている間に、チケットを譲ってくれるJDから不穏なメールが…「チケットが見つかりません」。なぬ〜?!まあ、さすがに捨てちゃうということもないだろうし、まあゆっくり探してくれと呑気な返信などしつつ、野外ステージで行われているダンスやらバンドやらのパフォーマンスを観ておりました。
DDとも無事落ち合って、だらだらと時間をつぶしていたんですけど、お昼をすぎてもなかなかチケットが見つからない。さすがにちょっと不安になりました。会場である大学の旧体育館に行きますと、さすがは旧体育館、音が漏れ放題漏れておりまして、フジのリハーサルもばっちり聞こえてきます。うわあ、なんとも脱力した「TEENAGER」だなあ、とか、おっこれは新曲だぞ、とか、非常にレアな音をばっちり聞かせていただきました。で、最悪本番も外で聴くか…なんていう覚悟を決めたところ、「見つかりました!」との連絡が…。さすがに彼女焦ったようです。そりゃあそうだよなあ、逆の立場だったら生きた心地しないよなあ。なんだか変に気を遣わせてしまって、こっちが申し訳ない気持ちになってしまいました。
整理番号は200番201番ということで、けっこう早く入場できました。オールスタンディングですが、真ん中やや右、前から5列目くらいで待機…と、それがまずかった!今日の対バンは最初が9mmです。9mmは激しいライヴ・パフォーマンスで有名なバンド。いよいよ開演という時間になって、突然後からものすごい勢いで押されて前につんのめりました。そのうち波が押し返してきて…そう、よくある押し返しによる背面将棋倒しです。前の何列かの女子が私にのしかかってきまして、もう足腰の弱ったオジサンはその圧力に耐え切れず、見事に尻餅をつきました。靴が脱げてどこかに行くわ、足があらぬ方向に曲がるわ、起き上がろうにも全然起き上がれないわ、もう大変です。ま、いちおう数分後に立ち上がることができ、靴も自力で見つけることができましたが、ちょっとした恐怖と恥ずかしさを味わいましたね。
しかし、もっとすごい事態が待っていたんです。9mmのライヴが始まると、もうステージ前はメチャクチャな状況。危険を察して私はモッシュ・ピットの外に避難。おっかねえなあ。うわあ、女子のダイブだ。
そんな戦場を対岸から観察しながら、初めて9mmの音楽をじっくり聴きました。うむ、なかなかうまいぞ。うまいというのは、演奏技術もそうですが、曲にメリハリがあり、日本人が好むセンチメンタルな部分と激しい部分との対比がうまく構成されている。時にコテコテのメロディアスな演歌(失礼)があるかと思うと、それを切り裂く激しいリズムの応酬が現れたりして、なかなか客を乗せるのがうまいなと感じました。
曲想にも案外変化があり飽きがきません。そして、メチャ激しいステージングでありながら、きっちり演奏し、そしてヴォーカルも安定、コーラスもきれいで、なかなかの実力者と見ました。これからもっと人気が出るでしょう。最近アルバムが出たそうですが、これはライヴ・バンドですね。CDだとどういう感じなんでしょうか。機会があったら聴いてみたいと思います。
さて、そんな激しい9mmのあとで、いったいフジファブリックはどんなライヴを展開するのか、ある意味ちょっと心配でもあったのですが、さすが彼ら、すぐに会場を妖しい雰囲気に変えてしまいました。明らかにノリが違う(笑)。
私も9mmが終わってすぐに移動しまして、前から3列目くらいの好位置をゲット。さすがにモッシュやダイブはないだろうとの判断です。ただ、ちょっと近すぎたんでしょうね、ステージ横のモニターの音はほとんど聞こえず、ステージ上のアンプの音しか聞こえなかったので、どうにもバランスが悪かった。場所的にヴォーカルとキーボードが聞こえにくく、ちょっと残念でした。やっぱりじっくり聴くには後の方が良かったかな。でも、たまにはああいう雰囲気を味わうのもいいですね。
さて、今回のフジは、学園祭ライヴだし対バンということもありまして、分かりやすい曲目を並べておりました。そして、新曲を2曲やってくれました!記憶によるとセットはこんな感じだったと思います。
1 TAIFU
2 新曲1
3 Surfer King
4 地平線を越えて
5 TEENAGER
6 新曲2
7 銀河
EC 虹
いつもながら楽しいライヴでした。ちょっとした想定外のミス(あるいはネタか…)や、志村くんのイタズラなどで、メンバーどうしも笑い合いながらの演奏。心配された志村くんの喉の具合もなかなか良さそうで、新曲1でのイェ〜もよく出てました。MCも9mmを立てつつもちょっといじったりして、いつもの志村ワールドを展開してました。面白かった。全体に彼の明るさが印象的なライヴでしたね。
さて、新曲ですが、今日演奏された2曲は対照的でしたね。1では、ベースが主音に固執する重厚なロックを聴かせてくれました。2は逆にベースが主音に収まりそうで収まらない、そしてサブドミナント指向の強い、明るく浮揚感のある曲調で、近頃のフジにあるいわゆるさわやかな(全く変態的ではない)曲でした。シングル向きではないでしょうか。
さて、今フジはドラムを募集中のようなんですが、今日サポートしてくれた若者(すみません、名前がわかりません)はどうでしょうかね。まだお互い慣れ切ってないように感じましたが。
というわけで、とっても楽しかったんですけど、かなり疲れました。たぶん明日(か明後日か明明後日)体が痛いと思います。明日の自分のライヴ大丈夫かな。私は明日ベースを弾くので、今日は加藤くんをよく観察していました。彼の冷静かつ堅実なプレイに刺激を受け、家に帰ってから珍しく少し練習しちゃいましたよ(笑)。
こうしてロックのライヴに行けるのは、あと何年くらいかなあ…。2時間以上飛びはねる体力がなくなりつつある今日この頃でありました。
あっ、あと学園祭自体の見どころですが、やっぱり超一流のチアリーディングの皆さんと、そして地味に繁盛していた(?)「オタク学会」でしたかね(笑)。
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コメント
こんばんは!楽しいレポありがとうございます。
チケット見つかってよかったですね!
オサれた勢いと様子が目に浮かびました。
9mm激しそうですもんね
「地平線を越えて」や新曲いいな!
富士吉田凱旋の感動がよみがえります~
投稿: くぅた | 2008.11.04 21:40
くぅたさん、こんにちは。
いやあ、年寄りには、あれはキツイですよ。
死ぬかと思いました。
フジの新曲もなかなか良かった。
なんとなく毒々しさは減少気味ですが…。
どこのバンドもメジャーになるとお上品になっちゃいますね(笑)。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2008.11.05 10:29
ビートルズの記事から飛んできました。
10年前かあ、フジファブリックも9mmもこんな感じの立ち位置だったのかあ、と。
貴重な体験だったのかも知れませんね。
今は見れない志村のフジファブ、自分も1回はライブに行っとけばよかったなーとか思ってます。
あるあるですよね、行きたいと思っていたら解散しちゃうやつとか。
投稿: なな | 2019.06.06 03:17