葬場殿趾&聖徳記念絵画館
昨日は三鷹で大変なことに見舞われました。太宰の霊と遊ぼうなどと不謹慎なことを考えたので、軽くバチが当たったのでしょう(笑)。
で、結局昨夜は千駄ケ谷の知り合いのお宅に泊めていただきました。いやあ、今思えばあそこに車中泊しなくてよかったな。夜、玉川上水の入水地なんかを巡ろうと思ってましたからね。危ない危ない。
というわけで、かわりに千駄ケ谷でおいしいお酒を呑みながらいろいろと語りまして、安全で楽しい夜を送らせていただきました。そして、今日の午前中は知り合いに案内してもらいながら、千駄ケ谷、青山、信濃町、四谷付近を散策いたしました。
まあ、その知り合いの方は大変に東京の歴史にお詳しく、また妖しいワタクシ好みの霊的スポットもよくご存知でして、結局そういうところ巡りになってしまいましたが。いやあ、とっても楽しく興奮いたしましたよ。
その一つ一つについては様々な事情からここには書けませんが、総論としては近いうちに少しまとめるつもりです。かえすがえすも東京というところは、ものすごい所です。
で、今日は神宮外苑にある聖徳記念絵画館のことを少し書きましょう。いつも気になっていましたが入る勇気がなく(?)遠くから眺めるだけだった絵画館。ようやく入館です。
その前に絵画館の裏の話をしなければなりません。私たちは先にそちらに行きました。不敬にも私は知らなかったのですが、あの絵画館の裏に「葬場殿趾」があって、そこに素晴らしい霊的御神木が屹立していたのですね。解説によりますと、こういうことのようです。
『絵画館の真裏にある葬場殿趾の石碑は、大正元年9月13日明治天皇の御大喪が旧青山練兵場で行われましたとき、この場所に御轜車(ひつぎを乗せる車)が安置されたことから、外苑造営にあたり葬場殿を記念として建立されました。石壇の中央にある楠は、建立と同時に植樹された記念樹で、今では堂々とした見事な大木に成長し、石碑に優しい影をなげかけています』
今日は体育の日ということで、いまや一大スポーツ公園となっている神宮外苑には、いつにもまして多くの人が集まり、健康的で平和な汗を流していました。いいことです。しかし、いったいこの内の何人が、この外苑の沿革を知り、そしてこの御神木の存在に気づいていることでしょう…な〜んて、私も今日の今日まで知りませんでしたが。
いやはや、この霊木はかなり来てますね。写真も少しおかしなことになっています。ケータイのカメラで撮ったんですが、なんだかとんでもない光に覆われてしまっています。いつもこんなことにはならないんだけど。このケータイ韓国製だから思わず動揺しちゃったのかな(笑)。幹の部分にも素晴らしい霊魂が宿っていますね。
写真ではわからないかなあ…とにかくこの地に立ってこの楠を見上げますと、空間がとんでもないことになっているのが分かると思います。御神木によくあることですが、空中の(東京の)気が頂点に収斂して幹を通り、そして根から地下へ抜けていく、そして一部は葉の広がりの中を循環している、あの感じがものすごく強く感じられます。ものすごい磁場が発生している感じですね。まあそれにしても立派な楠だなあ。これは間違いなく東京の一つの中心、根幹です。
その葬場殿趾から見た絵画館の裏側です。これもまた、変な写真になっていますね。この延長線上に有名な銀杏並木があるわけですが、この重要な直線がなぜか正確に南北を貫いていないとか。西に17度くらい傾いているんだそうです。知り合いの方の研究によると、その理由は…とてもここには書けません(笑)。
さて、絵画館の表側に廻りましていざ入館であります。体育の日の賑わいとは隔絶された不思議な静寂。ほとんど人はいません。なぜか明治天皇とはゆかりのなさそうな若者が数人ソファに寝転がったりしています。
この建物も実に立派ですけど、なんという不思議な力学が働いている感じですね。岡山県万成花崗石が先ほどの御神木から放射されるエネルギーを吸収し、一つの大きなバリアのようなものを形成しています。写真の光はそのバリアでしょうか(だんだんトンデモ方向に行ってますが…笑)。まあ、都内にお住まいの方は一度入ってみてください。その力学は誰でも感じることができると思いますよ。
絵画館に展示されているのは、御存知80枚の明治天皇に関する絵画です。前半は日本画、後半は洋画。いずれも美術作品としてかなりのレベルですから、そういう意味でも勉強になるでしょう。それはそうです。当時の最高の画家が集められていますからね。そして、モチーフは当時神格化されていた明治天皇や昭憲皇太后なわけですからね、ヨーロッパの宗教画のようなものですよ。実は日本を代表する美術作品なのです。美大生とかちゃんと見学に来てるのかな。
番号に従って観ていきますと、ちゃんと明治という時代がわかるようになっています。もちろんそれはある意味偽史でもあるわけですね。ある種のフィクション性というのは、先ほどの西洋宗教画にも当然存在するわけで、いや、それこそが芸術の根幹ですから、この館内では野暮なツッコミは厳禁です。ただただ楽しみましょう。それぞれの絵のスポンサーの名前を見るだけでも面白いですよ。
昔教科書で見た絵も何点かありました。そう、昔は小学生とかが訪れて明治天皇の威光と偉功を拝したわけですよね。今では本当に静かなものです。昔とは違った意味で、こういう異空間を子どもたちも味わうべきだと思いましたね。私も遅ればせながら「何か」を感じ取りました。
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コメント
庵主様が撮影になると、なんとなく感じていたものが実際に写るんですね!
投稿: 貧乏伯爵 | 2008.10.15 21:42
伯爵さま、先日はありがとうございました。
ウチに帰って写真を見てビックリしました。
連日の霊場巡りに、すっかり癒されました(笑)。
またお願いします!
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2008.10.15 21:49