萌える『あきたこまち』 (JAうご)
今までさんざん書いてきたように(こちらからどうぞ)とっくに「始まってる」羽後町(秋田県)でありますが、今日さらなる強力兵器が投入されました。
イラストレーター(…というかエロゲーの原画家さんと言った方がわかりよいか)の西又葵さんデザインによるパッケージを採用した「あきたこまち」であります。
まず単純に、どうですか?いいですよねえ。「萌え」とかそういうのを抜きにして、現代的「小野小町」というか、秋田美人のイメージとしてありだと思いますが。
これ、今日発売なんですが、なにしろ注文や問い合わせが殺到してしまったようで、いきなり販売停止という状況だとか。
何度も書いているとおり、羽後町はウチのカミさんの生まれ育ったところです。そしてワタクシ的には、最近の萌える羽後町以上に、あの土方巽の心のふるさととして興味のあるところです。もちろん、そんな「萌え」や土方巽のことなんか全然知らないでウチのカミさんと結婚したわけでして、もうこれは運命というかなんというか、私としてはちょっと恐ろしささえ感じるのであります。
で、この萌える「あきたこまち」を作っている「JAうご」さんはですね、羽後町の中でも中央部の、明治・新成・元西の旧農協が合併した組織です。新成と言えば、まさに土方巽の心のふるさと米山家のあるところです。新成と言えばスイカ。スイカと言えば土方巽。
カミさんに言わせると、この地域は羽後町の中でも特別な雰囲気を持っているとか。たしかに、佐藤信淵や土方巽を生んだというだけで、単なる東北の片田舎として片づけられませんね。なんというか、進取の精神があるというか、妙な伝統にとらわれないというか、なんとなくそういう雰囲気を持っていますね。
JAうごも考えてみれば、ちょっと異質かも。羽後町の他の地域の農協は、お隣湯沢市を中心としたJAこまちに合併されました。そんな中、あくまでも地元に根ざそうと独立したJAうごは、他から見るとちょっと特別だったようです。
ちょっと聞いた所によりますと、JAこまちはかなり苦戦しているとか。そんな中で、JAうごは持ち前の先進性と商売のうまさで、かなり奮闘しているようです。まあ、今回のこの萌える「あきたこまち」の企画一つとっても、かなりユニークかつ柔軟でないと実現しないでしょうね。農業関係はどうしても保守的になりがちですが、信淵や土方を生んだこの地域のような土地柄が、現代における新しい農業のあり方を提示してくれるのかもしれません。
今のところ、こういう新しい文化にはまだまだ抵抗や偏見があり、全国のスーパーや百貨店ではお目見えしないとのことですが、まあ時間の問題でしょう。これだけ評判になれば。
ついでに、西又さん、羽後町特産の高級イチゴのキャラもデザインしました。これです。イチゴの名は「べにほっぺ」…。なんでもウチのカミさんのおばあちゃんもこの品種を作っているとか(笑)。
ちなみにこのキャラの名前は「うご野(うごの)いちごちゃん」だそうで、まあ、まんまと言えばまんまですな。こちらもマニアの間ではすでに人気のようです。かわいくていいんじゃないですか。
きっと、これからいろいろなところで追随が始まるんじゃないでかね。作家さんとしても、いい仕事ですし、世界的な戦略としても非常に期待できますから。
ウチでも「あきたこまち」を注文してみようと思います。ちょっと高いと思われるかもしれませんけど、なにしろ秋田県一の高品質米ですから。ほんとおいしいですよ。一度お試しあれ。
あっそうそう、石破茂農水相も喜ぶでしょう…てか、石破さんの農政だったりして(笑)。
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コメント
親玉の農林中金はアメリカの怪しい高利回り債券で積極運用して、今かなり困っているそうですが、そんな中、こういう日本回帰というか土着の新しい考えを実行なさるJAさんがあるというのは頼もしいです。
ただ、家族や自分がスーパーで買う場面を想像してみると、もう少しかわいいだけのキャラのほうが買いやすいような気もするのですが。もしかして通販中心で売ったほうが、儲かるという深慮遠謀もあるのかな?
投稿: 貧乏伯爵 | 2008.09.28 11:54
伯爵さま、おはようございます。
秋田の人たちは「萌え」とか、そういうのあんまり意識してないみたいですよ。
ただ「めんこい」とだけ思ってるみたいです(笑)。
ちなみに土方巽のことも、ちっとも芸術だなんて思ってません。
ある意味最強ですな。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2008.09.29 07:07