SWEET LOVE SHOWER 2008 in 山中湖
山中湖のきららで行われたスイートラヴシャワー2008の二日目に行って参りました。昨日の、半分あの世の音楽に比べますと、かな〜りこっち側の音楽。本当に音楽というのは幅が広いですね。そして今日もまたライヴの良さを実感。特にこうした野外フェスの素晴らしさはなにものにも代えがたいですね。
今回はたくさん(10枚以上)チケットが取れてしまいまして、いろんな関係者に買っていただいたので、まあ賑やかかつ不思議なメンバーで参戦いたしました。会場では、いくつかのバンドの親族の方々とも合流し、再会を喜んだり、お初のご挨拶をしたり、いろいろとお礼を述べあったり…実に和やかな雰囲気。
本日の出演アーティストは次のとおりです。
lego big morl
THE BACK HORN
the telephones
NICO Touches the Walls
SAKEROCK
奥田民生
上原ひろみ-HIROMI'S SONICBLOOM
BRAHMAN
EGO-WRAPPIN'
エレファントカシマシ
くるり
レミオロメン
朝11時前からたっぷり10時間、どっぷり生の音楽に漬からせていただきました。
私は基本、Mt.FUJIステージの芝生でまったりしながらの音楽鑑賞。20年ほど前の、あの一連のMt.FUJI JAZZ FESTIVALの雰囲気を思い出しながら、音楽と自然と人々を満喫いたしました。
それぞれのバンドについていろいろと書きたいところでありますが、長くなりそうなので、特に印象に残ったバンドについて一言ずつ。
まず何と言ってもツボにはまったのがSAKEROCKですねえ。一瞬にして会場の空気を変えてしまうあのゆるさはたまりません。楽曲のセンスは、実はなかなかのものがありますが、そこに加味されるあのハマケンの謎の言葉たちが、不思議な世界を醸し出します。途中EGO-WRAPPIN'の中納良恵が参加して披露された「スーダラ節」には正直やられました。アレンジの妙。
案外普通だった奥田民生センセイの次、上原ひろみのバンドが良かった!すごすぎ。もともと今回のフェスのワタクシ的目玉でありましたが、期待にたがわぬ…いや全く期待以上というか、私の想定以上の音楽がそこに展開し大興奮。体が自然に動く、声が出る。完全に上原ひろみたちの音楽に操られる自分。しっかし、すごい演奏力だなあ。周囲がロック・バンドということもありますけど、あまりに突出した個人芸とアンサンブル力、アドリブ力には、もう目が点というか、心が点でした。ホントあの時間と空間だけはMt.FUJI JAZZ FESTIVALのクオリティーになってましたよ。涙が出ました。上原ひろみ、天才!すごい!
EGO-WRAPPIN'もライヴ・パフォーマンスとしてはなかなか魅力的。中納良恵のある意味シャーマン的な声と動きに会場が揺れます。音楽的にも、ジャズ、ロック、歌謡曲のミックスされた面白さを満喫できました。多少椎名林檎、もしくはウチのバンド(?)とかぶる部分があるかな。
エレカシはやっぱり独特の世界があるなあ。今まで特にファンというわけではなかったのですが、ついつい盛り上がってしまう自分。宮本浩次という男、やっぱり何か特別なものを持っている。同世代としてはうれしいですね。やっぱり基本が昭和です。フォークの生き残り。「エブリバデー!」っていったい何回叫んだだろう。バンド・メンバー、サポート・メンバーも渋くて巧い。
さて、今年のグランド・フィナーレは地元の雄レミオロメン。今回私は、地元御坂の皆さんと一緒に応援させていただきました。皆さんの口から思わず飛び出す「亮太!」「啓介!」「治!」の声にじーん…。この夏はオリンピック関係で何度も耳にした彼らの音楽。つまりとうとう国際的にまでなった彼らですが、基本は地元の人々と風土が彼らを支えているんですね。音楽をはじめとする芸術は、決してお金のために存在するのではありません。人と人をつなぎ、人の心を動かし、生きる力を与えるためにあるのです。そして表現する側もまた、多くの人とのつながりの中で心を動かされ、何かを生み出すのです。つまり全てが「縁」によって生じている。そして、また新しい「縁」が生まれる。
演奏された曲はフェスらしいセレクトでしたね。ただ、アンコールは意外でした。あの滑走路ライヴの時もそうでしたが、奇跡的に雨が上がったあとの「雨上がり」。感激です。そして、最後は夏ですが「粉雪」。そう、この名曲は山中湖のスタジオ「サウンドビレッジ」で生まれた曲なのでした。「粉雪」という曲自身の凱旋、里帰りですね。まさに自然風土が生んだ名曲であることを再確認。
アンコール前の最大の盛り上がり(であろう)「もっと遠くへ」でのチューニング・ミス、そしてやり直しは、これはまあ彼ららしい等身大の「やっちゃった」でしたね。ほほえましいシーンでした。ああいうのはなかなか体験できませんよ(笑)。私もよく本番でやらかすので、よくわかります。しかし、ローディーさんどうしたのかな…。あと、こういう場では珍しい不審者(酔客)の乱入もあったりで、まあいろいろとアクシデントはありましたが、とっても楽しいレミオロメンのライヴでありました。
そうだそうだ、レミオロメン、10月にニューアルバム発売との告知がありました。大いに期待しましょう!
全体にまったりと過ごすことができ、またいろいろな人たちとの会話も弾み、ついでにちょっとお昼寝もし、実に充実した1日でした。来年もまた来たいと思いましたね。近場でこういうイベントがあるというのは、ホント幸せなことであります。参戦した皆さん、そしてなんといってもミュージシャンの皆さん、お疲れさまでした。最高の夏の終わりをありがとう。
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