『第40回 思い出のメロディー』 (NHK)

今年もやってまいりました、年末のテレビ東京「年忘れにっぽんの歌」と並ぶ真の歌番組。今年は40回記念大会ということで、もう言葉では表現できないほど、とんでもないことになっていました。
まずはですね、明日(31日)15時よりBS2で再放送がありますから、ぜったいに観て聴いてください。かなりやばいっす。
いや、ですね、今日たまたま父親が置いていったあるカセットテープを聴いたんですよ。それには3年くらい前のですね、NHKラジオ深夜便が録音されていました。なにしろ、ずっとカセットテープを聴く機器環境がなくて(昔のラジカセはことごとく壊れてるし、車にも今やカセットデッキが装備されてない…)聴けなかったんですが、さすがにそれはまずいだろということであるモノを買ったんです(そのうちおススメします)。で、それで久々にあの質感を味わった。ヒスノイズの向こう側にあるあのAMラジオの音ですよ。
ま、そんな感慨はいいとして、そのラジオ深夜便の内容はですね、宗教学者の山折哲雄さんが紅白歌合戦や、美空ひばりについて、宗教学的に解説しているものだったんです。私もよくこのブログでそのようなこと(紅白が神事であること、ひばりが神であることなど)を語ってきましたよね。私が語るとどうも半分ギャグになっちゃうんですけど、山折先生がああやってまじめに深夜に(?)あの音質で(?)語ると、ホントもうホントらしくなるので、逆に笑えてしまいました。
いや、もう山折さんのひばり熱は異常なほどで、淡々と語ってましたが、「悲しい酒」の涙について語る段になりますと、これはある意味オタク的でありますね。そこまで研究するか!っていう感じ(笑)。
さてさて、話を本題に戻しますと、とにかく今年の「思い出のメロディー」は神事を超えて、もうほとんど法事寸前になってましたよ。霊界歌合戦というか、黄泉の国のど自慢というか、そうだ、この世とあの世の歌合戦だな。弔い合戦。まじでこの世とあの世をつなぐのが歌なのだなあと、つくづく思われるようなとんでもない内容でした。
あんまり具体的に語りますと、この世でカクシャクと(?)お歌いになっていた大大ベテランの方々に申し訳ないというか失礼になってしまうので、あえて細かくは書きません。ただ、本当に私は感動したのです。いや、感動ではないかもしれない。戦慄したのかもしれない。歌好きで、いつもはこういう歌番組が始まるとついつい全曲一緒に歌ってしまい、私に「うるさい、歌手の歌を聴きたいのに!」と怒られてしまうウチのカミさんも、今日ばかりはずっと鳥肌を立て、「ねえ、なんか変じゃない?なんか画面に映ってはいけないモノが映ってない?亡霊とか…」とか言ってました。娘たちも「こわい、こわい」と言い出すし。ちなみにカミさんが一番怖かったのは、「津軽海峡・冬景色」のあるワンシーンだそうです…た、たしかに…(笑or泣)。
今回のテーマは「~歌こそ永遠の愛~」でありました。なるほどね。愛は生死を超えるんですね。愛はこの世とあの世を結ぶ。永遠の愛ということは、結局生死を超えるということですよね。無常を、「もののあはれ」を超えてしまうのが「歌」なんですね。古来、和歌などもそういう機能を持っていたわけでしょう。なるほど。
いやあ、今年の「思い出のメロディー」についても、山折先生に語ってもらいたかったなあ。本当に久々にゾクゾクっとしましたよ。今年はお盆に放送されませんでしたが、それはある意味正解だったかも。お盆だったら、ちょっとリアルすぎますよ。
なんとなくですが、唯一の救いは、いつのまにか実に豊満になれらた司会の松坂慶子さんの、あのアマテラスらしさでしょうか。氷川きよしという少年の神とともに、がんばって「陽」の気を発して、なんとか番組を成立させていました。GJ!
とにかく、未見の方は明日の再放送をぜひ。
| 固定リンク
「ラジオ」カテゴリの記事
- 生きる力=死なない力(2011.12.20)
- QuickTime Player でストリーミングを録音・録画(2011.12.02)
- SD/CD マイクロコンポ DCP-300BK(Dioconnet)(2009.11.18)
- プロレス三昧!!いよいよ復興の時は来たか!?(2009.10.12)
- 『第40回 思い出のメロディー』 (NHK)(2008.08.30)
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 追悼 グスタフ・レオンハルト…映画『Chronik der Anna Magdalena Bach』(2012.01.19)
- 想像力と倫理(2012.01.13)
- 究極の不安克服法…?(2012.01.11)
- デジタル放送からDVD、1回を最大10回に(!?)(2007.07.12)
- 『スティーブ・ジョブズの子どもたち ~ハングリーであれ 愚かであれ~』 (NHKドキュメンタリーWAVE)(2012.01.08)
「歴史・宗教」カテゴリの記事
- 『ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ』 ケイレブ・メルビー&ジェシー (集英社インターナショナル)(2012.02.09)
- 悲観は楽観の母(2012.02.08)
- 『下山の思想』 五木寛之 (幻冬舎新書)(2012.02.07)
- 『迷える者の禅修行―ドイツ人住職が見た日本仏教 』 ネルケ無方 (新潮新書)(2012.02.05)
- 嘘も方便(三車火宅の譬え)(2012.02.04)
「音楽」カテゴリの記事
- キース・エマーソン・バンド 『Moscow(DVD)』(2012.02.06)
- 『迷える者の禅修行―ドイツ人住職が見た日本仏教 』 ネルケ無方 (新潮新書)(2012.02.05)
- アンデシュ・ダンマン 『オール・ユー・ニード〜クラヴサン組曲』(2012.02.02)
- 古楽版ビートルズ完コピ…Beatles Baroque (Les Boreades de Montreal) ライヴ(2012.02.01)
- エマーソン・レイク&パーマー 『 Live in Japan(1972年後楽園球場)』(2012.01.31)

コメント
ニュースの後から、チラッと見ただけなんで怖さがあまり実感できなかったのかもしれませんが、森光子さんはかなり元気なかったですね。最初のインタビューでは、右目だけ違う世界を見ているみたいでした。フィナーレでは元気になったようで何よりでした。しかし、「東京キッド」のあとで、「ふるさと」はきついと思いました。
そうそう、松阪さんは、ますます良くなってますね。
BSで再放送をぜひ見たいと思います。
投稿: 貧乏伯爵 | 2008.08.31 13:05
歌番組であれほど鳥肌が立つのも中々ありませんでしたね!
勿論、良い意味というか、凄いということで。
あの番組で"人間"だったのは結局阿部アナウンサーだけ
だったのではありませんかね?
投稿: 庵主セコンド | 2008.08.31 23:45
伯爵さま、おはようございます。
再放送ご覧になりましたか?
音楽の力、唄の力、いや歌手の力を痛感するステージでしたね。
松坂慶子さん、あの人の持つ、根っからの陽気はなんでしょうね。
セコンドよ、そこまで言うか!?笑
阿部さんも最近、ちょっと疲れが見えますが…。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2008.09.01 10:15
津軽海峡冬景色のところは、子供のうんちで見損なってしまいました。残念。その他、あまり霊感がないのか、「岸壁の母」の始まりくらいしか怖いところが見つかりませんでした。
投稿: 貧乏伯爵 | 2008.09.01 19:30
伯爵さま、どうもです。
いや、ウチだけだと思います。
たぶんウチは霊感が強すぎるんでしょう。
ま、霊感というか、妄想ですけど(笑)。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2008.09.02 08:49