レミオロメン 『もっと遠くへ』
昨日に続き、NHKの音楽番組から。そして、こちらも同級生バンドですね。久々のレミオロメンです。
NHKの「夏うた」に出演して、フジテレビの北京オリンピックの中継テーマソングとなった「もっと遠くへ」を披露しました。場所は国立競技場です。私が生まれた年に開催された東京オリンピックの開会式が行われたそのトラックの上で、彼らが新曲を演奏する姿は…なんだか正直微妙でありました(笑)。だって、妙に広いんだもん。お客さんが入っているわけではないし、セットもなく異常なほどシンプルでしたから、なんとも不思議な映像になっていましたね。本人たちもちょっとやりにくかったのでは…。
なんと、ヘリコプターからの上空映像もあり、また後半に演奏された「太陽の下」では、花火も使われたりして、それなりにNHKさんも工夫していたようですけど、なにしろ何もない空間が広すぎて、かえってこそばゆい状況になってました(苦笑)。
まあ、それはいいとしまして、新曲ですが、私は今回生演奏としては初めて聴きました。PVで聴いた(観た)時は、ああありがちな展開だし、いかにもオリンピックのテーマという感じだなあ、テレビ的にはありだけど、タイアップ抜きで純粋な楽曲としてはどうだろう…などと思ったものですが、今日しっかり聴いてみますと、その微妙な状況のおかげもあってか(?)、とってもいい曲に感じられました。
番組で紹介された他の夏うたがどれも今一つだったせいもあるのかなあ、少なくともワタクシとしては、今日流れた曲の中ではこれが一番いい曲だと思いましたよ。
例によって、小林武史的ゴージャスアレンジが施されております。非常にスケールの大きな感じがします。たしかに感動の演出には最適な出来なのかもしれませんね。最初はそれが鼻についたわけですが、慣れてくると案外その過度なデコレーションも気にならなくなってくる。
この気にならなくなってくるというのは、とても大切なことだと、今日思いました。気にならなくなってくる、慣れてくるというのは、これはそれ自体がそれほど重要なものではないということではないか。本質の部分がちゃんとしていれば、外見上の装飾なんか、どうでもいいのではないか。そこにケチをつけているのは、ある意味そういう部分しか聴いていないのであって、つまり、人間で言えば、まあ服装やら髪形やら、もっと極端に言えば、その人の顔しか見ていないということなのではないでしょうか。
今まで、散々コバタケアレンジを邪魔者扱いしてきましたが、考えてみれば、私は自分自身がストリングス奏者ですし、ビートルズの後期から入って、ELOに進んだ人間です。本当はそういうゴージャスなオーケストラ・アレンジが好きなはずですよね。そんな自分に関する基本的な部分を、単純に思い出してみるだけで、なんだか急に耳につかなくなってしまいました。人間の「思想」なんてものは、いかに根っこのないものか。恥ずかしいかぎりです。
この曲は、コード進行も正直常套的であり、メロディーや歌詞もややありがちな感じを与えます。しかし、今日彼らの一生懸命演奏している姿(なんだかみんな苦しそうな顔で弾いてたっけ…人は恍惚の極致にあるとなぜか苦悶するのであります)を観ていたら、そんな「思想」的なことを超えた、純粋な全体像の中に、とんでもなく「彼ららしさ」、すなわち「レミオロメンらしさ」を感じましたね。
そう、昨日のBUMP OF CHICKENもそうなんですが、案外その「同級生」というのが、重要なファクターなのではないかなあ、と思いました。バンプもメンバーも、自分たちの中学に行って、あの日々を共有しなおしていました。それって、バンドの演奏にとっても大切なのではないか。特にそういう中学とか高校とか、妄想力で結びついていた友だちどうしならではの音楽、演奏というのがあるのではないか。そんなことを感じました。
それは単に絶対的な信頼とか友情とか、そういう高尚なものじゃないんですよ。もっと、遊び心あふれる「何か」なんですよ。昨日のバンプのメンバーも、今日のレミオロメンのメンバーも、ほぼ同年代、すなわちもうすぐ20代も終わろうかという年齢にさしかかっているんですけど、プライベートでは、とんでもなく茶目っ気があるんです。そう、きっと彼らって、一緒にいると、いつまでも少年でいられるんじゃないでしょうか。で、それがバンドとしての魅力の根幹にあると。
実は、レミオロメンの3人、最近もとんでもなく茶目なことやらかしたんですよ。これはちょっとナイショですが、とっても素晴らしい、しかし笑える、そして呆れるウワサを聞きました。私はそれを聞いて本当に安心しました。彼ら、どんどん突き抜けてどんどん遠い存在になっていくのか、と思っていましたから。きっとそんな意味も含めて、今日の「もっと遠くへ」を安心して聴けたのかもしれません。ああ、どうぞもっと遠くへ行っちゃっていいよと。いくら遠くへ行っても、すぐに昔の場所に帰ってこれるんですから。それこそが彼らの才能であり、魅力であるのでした。
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コメント
庵主さん、こんにちは!
何度かコメントを試みたのですがなぜかうまく行かず、
時差ありでオジャマしまーす。
例のウワサ、否、事実はラジオでガンガン話しちゃって
ます
先週その話を聞いた状況はドラマチックでしたが(笑)
既に次に三人で挑戦する?目標があるらしく!
オリンピックイヤーにスポーツ魂がメラメラなんですね。
シングルのC/Wの『夏の日』ぜひ聴いてください。
独特なメロディ&歌詞で泣。昔曲いいなぁ。
投稿: くぅた | 2008.07.30 08:35
くぅたさん、おはようございます。
ははは、ウワサでもなんでもないんですね(笑)。
たしかにいいネタですよね、本人たちにとっても。
でも、それを本人たち以外から聞いたところに価値がある!
…と思います。
「夏の日」、まだ聞いてません。
久々に彼ららしい新曲(旧曲)が聴けるのを楽しみにしてます!
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2008.07.30 09:14