日本酒3種(まんさくの花・輝ら星の如く・瀧自慢)
最近少しお酒を控えています。別に理由はないのですが、特に飲む理由もなく飲んでいるとお金がかかるんですよね。というわけで、基本週末にだけ、少量いただいております。ちょっといいお酒をちびちび味わいながらいただくというのが、実は最もぜいたくなことですね。
で、最近飲んだおいしい日本酒を3本紹介します。
まず、先週秋田に行った時に飲んだお酒。「リンゴの唄」のふるさと増田(現横手市)のお酒「まんさくの花」です。1689年創業という日の丸醸造さんの「まんさくの花」、今までも何度かいただいてますが、今回は純米吟醸。
秋田のお酒らしく、米の甘さがほんのり。第14回国際酒まつりの純米大吟醸・純米吟醸部門で第1位を獲ったというだけあって、バランスのいい上品な味わいですね。ある意味クセがなく、いくらでもいけてしまうタイプのお酒です。これなら女性や日本酒はちょっとという方にもおススメできそうです。お値段も手頃ですのでぜひ一度ご賞味ください。
ところで、「まんさくの花」と言えば、NHK朝の連続テレビ小説「まんさくの花」を思い出します。私が高校生の頃でしょうかね。あれって横手の女の子の話だったんですね。このお酒の銘柄は、ここから取ったのでしょうか。たぶんそうでしょう。
次の2本は、酒屋さんに勤める教え子がお中元として昨日持ってきてくれたものです。ごちそうさま。夏らしいお酒をチョイスしてきてくれたとのこと。ありがたや。
まず、山形は酒田の麓井酒造さんの吟醸「輝ら星の如く」です。シャレた名前ですねえ。ある意味この名前にふさわしい広々とした爽やかさのあるお酒でした。麓井さんはいわゆる「きもと造り」にこだわっている酒蔵さんだということで、それがこの独特の味を生んでいるんでしょうか。
酒田市は、鳥海山の南麓の町です。鳥海山をはさんで北と南では、風土や文化がかなり違います。このお酒も最初に紹介した「まんさくの花」とは対照的なお酒でした。甘味がずいぶんと控えめでして、米の味はそれほど意識されません。なんというか、本当に初夏の渓流のような瑞々しさと流動感があります。これはいろいな料理に合うだろうなあ。食が進みそうです。
続きまして、ガラッと変って三重県のお酒です。名張市の瀧自慢酒造さんの純米大吟醸「瀧自慢」です。東北のお酒をいただいてから、こちらを飲むと、本当に同じ日本酒とは思えないほど、何かベースの部分が違いますねえ。もちろん、どちらもおいしいのですが。いやあ、日本酒は深いなあ。
特に「輝ら星の如く」の後だと、ものすごく個性が強く感じられます。とってもフルーティーで、舌触りも丸く滑らかな感じ。すぐに呑み込むのがもったいないくらいいろいろな味や風味がします。そういう意味では、ちょっと料理を選ぶかもしれませんね。案外洋食に合うかも、ですね。
こうして全国のお酒を比較しながらいただくというのも、大変なぜいたくであります。比べる面白さというのは確かにありますね。お酒に限らず、食べ物や飲み物は、その土地の風土と歴史と人を反映しているものです。特に発酵製品は自然環境に左右される部分が大きく、人はあくまで見守るという雰囲気すらありますから、その違いがはっきりするのでしょう。
今、工業製品はもちろんのこと、いろいろな食品すら外国産が増えてしまいました。飲み物もそうですね。しかし、日本酒だけは、さすがに外国で作ることはできないでしょう。そういう数少ない分野なのかもしれません。私はこれからも全国の酒蔵さんを応援していきたいですね。
純米吟醸『まんさくの花』720ml
麓井 輝ら星の如く 吟醸 1800
瀧自慢 純米大吟醸 銀ラベル 720ml 限定
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