« 『私のこだわり人物伝 アンドレ・ザ・ジャイアント』 森達也 (NHK教育) | トップページ | スティーヴィー・ワンダー 『トーキング・ブック』 »

2008.07.16

ポータブル・外付けハードディスク 250GB (ロジテック)…オマケで「もののあはれ」論

Img55495940 場と自宅のMacのハードディスクの中身を統合する必要が生じ、大容量の持ち運び可能なハードディスクにして安価なものを探していましたら、いいものを見つけました。早速購入して使っています。なかなかいいですよ、これ。
 国産というところがいいじゃないですか。それもLogitecさんの自社工場、長野県伊那工場にて生産と、なんだか野菜みたいに産地まで書いてあります(笑)。中身のHDD本体も日本製(富士通製)だそうです。
 それでいて、250GBで12000円を切っている。送料も無料。これはかなり安いと言えるでしょう。ネット通販限定商品ということで、一般の店舗では手に入らないらしい。いちおうアウトレットとなっていますが、ただ白い箱に入っていただけで、メーカー保証もちゃんと1年ついてくるし、説明書や付属品も普通に入っていました。
 本体は、ちょっと重いような気もしますが、逆に堅牢な感じとも言えますね。デザイン的にもシンプルかつ高級感があって好きです。びっくりしたのはとにかく静かだということ。昔のあのカリカリ言ってたハードディスクのイメージは全くありませんね。
 当初の目的である統合をしても100GB以上余りましたので、自宅のMacのTime Machine用に使っています。このLeopardのTime Machineという自動バックアップ機能もすごいですね。まさにタイムマシンという感じで過去の状態を復元することができます。捨ててしまったファイルや、仕事上のファイルで上書き保存して消えてしまった古いデータなんかを引っ張り出してこれるので、とても重宝しています。便利な時代になりましたね。
 ところで、こうしていろいろなデータが消えず残されていくわけじゃないですか。そうすると何が起こるんでしょうね。情報って何なんでしょうね。いわゆる物が増えるというのはイメージできるんですよ。というか、物は増えないですよね。総量は変らない。物はエネルギーですから、その全体像は保存されている感じがします。何かが増えたら何かが減る。いろんな物が増えたら原油が減ったりしますよね。
 しかし、情報(データ)は違います。もちろん消えていく、消されていくデータというのもありますが、古典的な方法、つまり書かれたものや、現代的な方法、つまりデジタルコピーによって複製されたものなど、それら全てを加えれば、明らかに総量が増えている気がするんですね。どうなんでしょう。
 また「モノ・コト論」になって申し訳ないのですが、もしかすると「モノ」は総量が決まっていて、その結果、時間とともに変化し流動していくのかもしれない。そして、「コト」は無限に増えていくものであって、時間という枠に縛られないのかもしれません。ハードディスクが壊れて情報がなくなったように見えるのも、これは「モノ」が変化して物理的に保存されていた情報が感知できなくなっただけで、情報の本体(?)は不変なのではないか。
 いや、「コト」という情報は、「モノ」の時間軸上の変化の記録にすぎないのかもしれないな。だから時間が永遠であるとしたら、情報も無限に増え続けるわけです。ここのところ、「コト」を極めると「モノ」になる、というようなことを言ってきましたが、こういう意味においても、「コト」を積分していくと「モノ」になると言えるかもしれませんね。逆に「モノ」を微分していくと「コト」になる。
 ハードディスクという「モノ」に様々な「コト」を記録していく。その「コト」とは「モノ」を微分したものである。やはり、世の中の本質は「モノ」ですな。もちろん自分という存在も。それに気づいて詠嘆するのが「もののあはれ」ですね、きっと。

【Logitec】【送料無料】【LHD-P250U2】【新製品】【250GB】Web限定 ポータブルタイプ USB 2.0 ...

不二草紙に戻る

|

« 『私のこだわり人物伝 アンドレ・ザ・ジャイアント』 森達也 (NHK教育) | トップページ | スティーヴィー・ワンダー 『トーキング・ブック』 »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

もの」カテゴリの記事

モノ・コト論」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ポータブル・外付けハードディスク 250GB (ロジテック)…オマケで「もののあはれ」論:

« 『私のこだわり人物伝 アンドレ・ザ・ジャイアント』 森達也 (NHK教育) | トップページ | スティーヴィー・ワンダー 『トーキング・ブック』 »