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2008.06.19

洗濯機買い替え

Yetf USBメモリーの洗濯をしてからというもの、どういうわけか洗濯機の調子が悪くなりまして、とうとう買い替えとなりました。う〜む、あの時はUSBメモリーの無事に喜び驚いたんですが、まさか洗濯機の方が壊れるとはなあ。どういうことだ?
 もしかして、世の中の全ての「モノ」は壊れる順番というのが決まっていて(まあ冗談でなく、科学的にもそうでしょうね)、それが人間の思いによって変っちゃうことがあるっていうことでしょうかね。あの時は、メモリーに保存されているデータ(コト)を保存したいという願望がありました。それが「モノ」の寿命を縮めてしまったのかも…。
 なんて、実はメモリーを放り込んだことは記憶になく、事後に全てを知ったわけですから、そういうことじゃないですよね。でも、考えてみれば、人間の思いというのは全て「モノ」が滅んでいくことに対する抵抗なのかもしれないなあ。いつも書いているように、時間を微分して疑似的な永遠性を得ようとするオタク的思考というのは、そういうものでしょう。そしてそのむなしさに気づき嘆息するのが「もののあはれ」でしょうね。
 で、カミさんが学生の時に買って以来15年くらい黙々と我らが洗濯物を洗い続けた洗濯機が壊れました。まあ、これはさすがに寿命でしょう。よく頑張ったんじゃないでしょうか。
 今日新しい洗濯機が来ましてね、いざその洗濯機を片づける段になりますと、さすがに「もののあはれ」に切なくなりましたね。古人ならここで歌でも詠んだところでしょう。
 思いをはせてみますれば、この洗濯機にこそ、様々な記憶が蓄積されているのではないでしょうか。学生時代のカミさんが自分の衣類だけを洗っていた時代(もしかすると私の知らない男の服とか洗っていたかもしれませんが…笑)。私のパンツを初めて洗ったのはいつだったでしょうか。そして子どもが生まれ、小さな可愛いベビー服が投入されるようになりました。いつのまにか子どもの衣類が二人分になり、それらが次第に大きくなるにつれて、一度の洗濯では洗いきれなくなってきた。時にお札を洗い、手帳を洗い、そしてUSBメモリーを洗い…そして今日のこの日を迎えたわけであります。
 なんとなく洗濯機自ら身を引くという感じですね。冒頭では人間の意思がどうのこうのって書きましたが、どうも違いますね。これは「モノ」の意思なのかもしれない。人間もそうであるように、お役御免被って自ら身を引くことにより、逆に永遠性を得る。遺伝子を子孫に託すわけですね。コト化で刹那的な抵抗をするんじゃなくて、いよいよモノの本質に従って死んでゆく。死ぬことによって生きるのです。そこに究極の真理(唯一の方法)があるわけでして、それでそこを巡って宗教も発達したのでしょう。
 おっと、またまた話がそれまくっている。洗濯機から宗教の誕生にまで行ってしまった(笑)。話を元に戻します。えっと…なんだっけ…そうそう、それで新しい洗濯機が来ました!いやあ新しい物っていいですねえ!…って変わり身か早いですな。
 例によってお金がないので、なるべく安いものを探しました。よって最近はやりのドラム式なんていうのは最初から除外。とんでもないぜいたく品です。まあ、今のより少し容量の大きいもので、操作がシンプルで、できれば風呂の水を使うポンプが付いてて、あとはまあ普通の全自動ならいいやという感じ。この際、デザインにはこだわらない。できればちょっと古い物で評価や品質の定まった物がいいですね。初期ロットは壊れやすいですからね。だいたいなんでもそうですけど、2、3年売り続けている物が一番長持ちしていいですよ。
4973934414457 というわけで、私のおメガネにかなったのはこちらであります。サンヨーというところが渋い。6キロで3万円切ればまあまあ安い方でしょう。実際さっき風呂の残り湯を使って洗濯してみましたが、なかなかよろしい感じです。音も静かです。洗い、すすぎ2回分を風呂の残り湯でやりまして、最後は水道水でシャワーという最もエコな(エコノミックな)方法で、2回洗濯できました。今までジャーと富士山の溶岩にしみ込ませていた数百リットルの残り湯をこうして有効に使えるというのはいいことですね。ちなみにこういうやり方ですと、実質使う水道水は1リットルちょっとだけだそうです。
 これからはこのニュー洗濯機が新しい記憶を洗い流し…ではなく蓄積していくんですね。はたしてどういう記憶になるんでしょうか。非常に楽しみですよね。そして、カミさんによく言っておきましょう。お札や手帳やUSBメモリーを洗わないでね。そこには洗い流してはいけない価値や記憶や情報がありますんで。

SANYO ASW-60AP-W (ピュアホワイト) 全自動洗濯機

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コメント

をを!三洋ですね!同じメーカーです!
見たところ我が家の洗濯機とそっくりですが、
残念なことに、うちのには風呂水ポンプが
ありません。3年ちょっと前に購入したので
その後の改良モデルでしょうね。デザインを
変えないのは本当に偉いと思います。

投稿: 貧乏伯爵 | 2008.06.20 11:10

伯爵さま、またまた奇遇ですねえ。
こんなことなら、先に使いごこちなどを聞いておけば良かったですね。
なんて、まさかピンポイントとは、思いませんでした。
ポンプはメインテナンスがたいへんなので、おそらく何年かのちには伯爵家のものと全く同じ仕様になるでしょう(笑)。
最近危ない三洋さんですが、基本好きです。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2008.06.20 17:01

>いざその洗濯機を片づける段になりますと、さすがに「もののあはれ」に切なくなりましたね。

その気持ちよく分かります。それまで愛用していた物に粗大ゴミ・シールを貼って、自宅前のゴミ集積所に置いた時など、寂しいったらないです。

>死ぬことによって生きるのです。

死を含む新陳代謝は、エントロピー増大に対抗する唯一の手段なんだとか。生き物は自己という現象を発散させないように必死に対抗しているわけで、全く健気な話です。

>ポンプはメインテナンスがたいへんなので

ふふ、我が家も三洋洗濯機です。
使用 7 年目ですがポンプも快調に動作しております。
ところで我が家の家電が続々故障し始めました。故障(エントロピー増大)により、電子レンジに冷蔵庫、最近買い換えたばかりです。(10 年はもってほしかった。orz)
今、TV がヤバそうです。洗濯機はまだ逝かないでくれ!

投稿: LUKE | 2008.06.21 00:31

LUKEさん、おはようございます。
おお、ポンプ頑張ってますか。
安心しました。

そうそう、家電って連鎖的に壊れますよね。
某AV企業の製品にはタイマーすら装着されているとのウワサもありましたっけ。

エントロピーの増大(これがすなわちモノの真理なのですが)に対抗するために修理固成する(コト化)するのが人間のサガですよね。
でも、考えてみれば、分子生物学的に言いますと、死んだ洗濯機が私になる可能性もゼロではないんですよね。
あるいは私は来世で洗濯機のポンプになるかもしれない(笑)。
そう考えると、「もののあはれ」とか無常観とかいうやつは、やっぱり自分に対する同情なのかもなあ…。
お釈迦様はそのへんのことも全部わかっていたんでしょうな。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2008.06.21 07:44

>あるいは私は来世で洗濯機のポンプになるかもしれない(笑)。

鼻をかんだティッシュをウッカリしてテーブルに置いといたら(置くな!)、九ヶ月の息子が半分くらい食べてしまいました。ごめんよ息子。
私の鼻水とティッシュは、息子を構成する一部として、一時的にせよ確実に取り込まれてしまったようです。orz

投稿: LUKE | 2008.06.22 00:12

LUKEさん、どうも。
ハハハ、息子さんやりますねえ。
何してもカワイイですねえ。
おそらく毒ではないでしょうし(いや、毒かな…)
免疫力がつくんじゃなんですか。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2008.06.23 08:38

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