『レ・フレール』 コンサート
Les Freres
今、大人気の兄弟ピアノ・デュオ「レ・フレール」のコンサートを聴きました(観ました)。楽しかった。いろいろと考えさせられましたし。
このコンサートはウチの高校の学校行事の一環として行われました。考えてみればぜいたくなことです。最近はテレビでの露出も多く、追っかけもたくさんいたりして、なかなかチケットが手に入らないとか。そんな彼らを独占しちゃうウチの学校もなかなかやりますね。校長先生GJ!です。
コンサートが行われた場所は、先月末感動のフジファブリック凱旋ライヴが行われた富士五湖文化センター(地元民通称「市民会館」)です。今日もあの時と同じ「こ列」、すなわち前から10番目という好位置で鑑賞。
まず、全般的なことを言いますと、やはりこういうコンサート(ライヴ)はいいなあ、と。奏者どうしが見事なアンサンブルを披露するのはもちろん、観客も巻き込んで、あるいは観客の反応も一つの表現としてステージに上げて、音楽全体が生命力を得る。これはやっぱり基本です。そのへんに関しましては、最近よく書いている通りです。某格闘技イベントとは大違いだということ。
さて、ここからは細部に関していろいろと書きましょうか…いや、これから書くことこそ全体になるのかもしれないなあ。
「音楽にとってヴィジュアルは非常に重要な要素である」…もっとハッキリ言ってしまうと彼らは「イケメン」だから人気があるのだと。うむ、たしかに彼らならおばさんの心をつかむであろう。いや、おばさんのみならず女子高生をも。いや、さらに小学生や幼稚園生は違った意味で彼らを身近に感じるでしょう。いずれにせよ、あの好青年ぶりには嫉妬すら感じます(笑)。
終演後、ピアノの上手な非イケメンの男子生徒をつかまえ、「おい、オレと二人でピアノ・デュオやるか?ラ・フランス!」と言いました(ちなみに命名は彼の担任の先生です)。まあ、そんな冗談(半分本気)は置いておくとしても、やはり音楽というか、全ての嗜好にはヴィジュアル的要素が関与しているのはたしかです。あまりに当然の事実です。
実は今日は彼らのコンサートのあと、美しく若い女性による弦楽三重奏も聴く機会がありまして、ここでもまた同様のことを思いました…というか、彼女たち10年後に仕事あるかな?なんて大きなお世話なこと思っちゃいました。
しかし、こういう本質的なところって、案外口に出して言われないことですね。特にクラシックの世界では。あくまで彼らの音楽性がいいのだ、とか言ってしまう。そういう気恥ずかしさというか、心に秘めたくなるある種の感情(たぶん単なる「萌え」だと思うんですが)は、それは限りなく恋愛に近いものであります。
と、ここでもう一歩あえて進みます。誰も言わないので私が言っちゃいます。ご本人たちには失礼かもしれませんが、これは現代文化のみならず伝統的文化を考える上で非常に重要なことなので。
はっきり言って、彼らのパフォーマンスには「腐女子」を刺激する要素がありすぎなんですよ(笑)。
まず、彼らが実の兄弟だということ(レ・フレールとはフランス語で兄弟のこと)。それも外見的にも音楽的にも、おそらく性格的にも見事なコントラストを持った兄弟だということ。そういう「兄弟萌え」みたいなのってあるじゃないですか。「タッチ」とかを例に引かずとも、それがいろいろな作品のテーマになっているのはご存知ですよね。
そして、次。「指萌え」。これは女性にはよくある感情です。男の人の指に萌える。とにかく彼らの指はきれいだし、まあ大概楽器を操っている時の指というのは美しいものです。ちょっと悔しいので自慢させていただきますが(笑)、私は完全なる非ヴィジュアル系なんですけど、実は指(手)はほめられることがあるんです。指だけはヴィジュアル系らしい。まあ、そういうフェティシズムに関しては書き始めるとキリがないので略します。
そうそう、よく指が見えるなあ、と思われるかもしれませんね。実はステージには大きなスクリーンがあって、彼らの指先や顔などが映し出されるという仕掛けになってるんです。これは完全に狙ってますね、ヴィジュアルによる表現を。もちろんそれでいいと思います。お客様が要求していることですから。
そして、そして、なんと言っても「絡み萌え」ですよ。四手の絡みです。キャトルマン・スタイルです。これは非常にエロティックですよ。ただでさえ美しい兄弟の美しい指が絡み合うんですから。ずるい。
さらにそれは指にとどまらず、腕、そしてついには体まで絡み合ってしまう。お互いの汗が混ざり合う空間は、これはもう間違いなくあっちの世界(BLワールド)に行ってます。疑う者はこれを見よ!
どうですか。いろいろな意味で楽しいですよね。私はこういう文化を非常に前向きにとらえている人間です…てか、怒られそうだな。こんなことばっかり言ってると(笑)。
もともと音楽にはライヴしか存在しなかったわけで、そこには当然視覚的な要素も濃くあったのでした。もちろん、そこを超えてしまったビートルズやグレン・グールドのような方々もいらして、それはそれで聴覚が視覚を凌駕する、あるいは抽象が具象を凌駕するという意味では画期的なことであったわけですけれど、それはビートルズやグールドのようなとんでもないレベルでの話であり、やはり一般的ではありませんよね。普通には、見世物的要素というのがあって当然です。
というわけで、本校の女子生徒やお母様方の中にも、今日のコンサートで「萌え」を感じた方がたくさんいらしたと思いますし、それはある意味彼らの狙うところでもあり、また、そこに純粋な音楽性の高さ(彼らのオリジナル曲のクオリティーの高さや編曲の妙、非凡なテクニック)が加わることにより、より魅力的な時間と空間が紡ぎ出されていたとすれば、これはこれで素晴らしい芸術鑑賞であり、体験教育であったのではないでしょうか。
まあ、こんなふうに妙に語らずとも、その生きた時間と空間とにドキドキ・ワクワク・テカテカすればいいわけであります、ハイ。ごめんなさい。ついついいつものクセが出てしまいました。とにかく、とっても楽しいひとときを味わわせていただきましたよ。彼らのCDも聴いてみたいと思いましたが、うん、やっぱりどちらかというとDVDだろうなあ…いや、ライヴが一番でしょうか。
最後に一つだけ苦言を。MCでもうちょっと引きつけてほしかったかな。いや、あの口下手な感じ、グダグダな感じが萌えなのか…ああ、またそっちに行っちゃった。もうこのへんでやめときます。
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