スティックポスターin羽後町
タクシー会社の窓に貼られたスティックポスター群(click!)
10時間かけて富士山に帰ってきました。
昨日は我々のコンサートも大きな楽しみでありましたが、実は私にはもう一つささやかな楽しみがありました。
そうです。昨日、羽後町では「かがり火天国」というお祭が催され、そして、その中で「かがり美少女イラストコンテスト」や、イラストレーターの西又葵さんのスペシャル・セミナーなどが行われるのです。私はそっちの方のことはあんまり詳しくないのですが、オタク文化には興味を持っていますので、はたしてこの秋田の小さな町にどのくらいのオタクの皆さんが集まるのか、そしてイベントがどのような雰囲気になるのか、非常に楽しみでした。
ただ、お祭と我々のコンサートの時間が完璧に一致しているので、残念ながら直接お祭に参加することはできません。まあ、しょうがないな。でも、正直、演奏中もそっちのことがちょっと気になっていたりしました(笑)。
あと、このお祭に合わせて作られた超豪華なスティックポスターをゲットすること。これは実現しました。地元の書店ミケーネさんに行って、とりあえず5箱(10枚)ゲット。店内外にはいかにもそういう方々が、両手にポスターの箱の入った袋を提げています。なんとなく感動の風景。
私は一種類だけダブっていたので、16枚中9枚手に入れたということです。ちなみにこれらはマニアな生徒たちに売りつけます(笑)…と思っていたんですが、実際買って、実際観てみますと、さすが日本を代表するイラストレーターの方々の作品、正直素晴らしい!めんこい!そうか、「めんこい」は「萌え=をかし」なのかもしれない…。いやあ、予想以上に素晴らしい。これはもう芸術の域に入ってますね。私がゲットしたものはのちほど紹介します。
オウザンのメイド・カフェ(?)の方にも、これらポスターをゲットしたオタクの方々が多数来店されていました。しかし、昨日書いたように、私たちのコンサート&ディナーが開催されることになったので、夕方からは貸し切り状態。お祭が始まる前の夕方にこちらのカフェで優雅にお茶を、と思っていたであろうオタク諸君の夢を砕いてしまってごめんなさい!
なにしろ、憧れのカフェに来店したとたん、メイドさんに追い返されちゃうんだもんな。これこそまさに「おかえなさいませ(命令形)」ですぞ(笑)。私は店内でいろいろと準備していたんですが、なんか哀愁の背中を見せて帰っていく皆さんが可哀想で可哀想で(?)、ある一群に声をかけてみました。
「ポスター全部集まりました?」
「ええ!コンプリートしましたよ!」
「すごい!」
「1万円かかりました」
「お〜、20箱買ったんだ…」
「40枚ですね。で、16種類コンプリート。まあ、仲間と交換したりして…」
「お〜、すごいですねえ。ところでどこからどうやって来たんですか?」
「東京です!飛行機で来ました!」
お〜、その熱さを待っていた!さすがですね。こういう行動力というか熱意というか団結力というか、オタクの真骨頂です。私もいちおうオタク研究家のはしくれとして、彼らのその心意気には共感するとともに感動すらしましたよ。
その後、祭が始まる前の会場付近を探索しました。熱心にイラストコンテストのエントリー作品を吟味する方々や、メイド服とチャイナ服の秋田美人が給仕するビア・ガーデンの開店を待つ人々の、あの静かだが、非常に濃厚な空気は、やはり独特のものがありました。いやあ、熱いなあ。しかし、あの「メイドと語らNIGHT!」というのはなんとも…(笑)。自分のコンサートをそっちのけで、こっちで飲みたいなあ!なんて不謹慎なことを考えてしまった私って…ま、冗談です(笑)。
ということで、私がゲットしたスティックポスターを紹介します。持っているのは、ウチのクラスの萌え系(?)まきたんです。clickして観てみてください。
どれも美しい作品でありますが、私の趣味といたしましては、やはりウチのバンドにも間接的に縁のあるPOPさんの絵かなあ。純粋にめんこいと思います。カミさんもPOPさんデザインの茅葺き屋根キャラ(?)かやたんに萌えておりました。ちなみにPOPさん製作の羽後町の地図(うごいすマップ)はゲットできませんでした。地元の機動力を活かしてなんとか手に入れたいと思います。
ワタクシ的に笑えたのはですね、やはりゲットした中では、佐藤信淵でしょうか。今日、羽後町の歴史民俗資料館に行って(土方巽の鎌鼬の写真展示があったので)、佐藤信淵の肖像画を見てきたんですが、あまりに違うんで大笑いしちゃいました。ポスターでは超イケメンですが、資料館にあったのは…。ちなみに左の画像は秋田市にある彌高神社に残る肖像であり、資料館のものよりも多少イケメン風であります…。
あとは、そうですねえ。今回はゲットできませんでしたが、「としとらんど」でしょうかね。としとらんどの実態についてはこちらに私のレポートがあります。あのポスターを観て、としとらんどに行ってしまった人たち、ご愁傷様でした(笑)。
そして、旧対川荘、すなわち昨日コンサートをしたオウザンのメイドさんの絵でしょうか。実際、とっても可愛らしいお嬢さんお二人が、イマンの高級なメイド服に身を包み、それはそれは魅力的でいらっしゃったわけですが、さすがにこういう画風になりますと、ちょっと違った風情になりますね。右の写真は、昨日職権を濫用して(?)撮影させていただいたものです。まあ役得ですな。ごめんなさい、オタクの皆さん!
でも、冗談抜きで、本物のメイドさんは素晴らしい。正しい文化は正しく継承しなくてはなりませんね。
それにしても、メイドさんお二人、昨日はお疲れさまでした。お二人だけで、あれだけのお客様をもてなすのは、さぞ大変だったでしょう。昼間はあちら系、夜はディナーとコンサート、そしてその後も我々におつきあいいただき、どっとお疲れになったことでしょう。ありがとうございました。
それにしても、あらためてこのスティックポスターやイラストコンテストを企画運営し、そして実現に持っていったスタッフの努力には頭が下がりますね。特にオタクの皆さんも「神」と称していた、山内氏は本当にすごい方ですね。今回はお会いする機会がありませんでしたが、いつかお会いして、羽後町の振興についていろいろとお話しさせていただきたいと思います。私もこの町が大好きですので。
お祭りのレポはこちらが秀逸!
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