島津亜矢 『富士』
久々にNHK歌謡コンサートを観ました。島津亜矢さんが「海鳴りの詩」を熱唱していました。島津亜矢さんと言えば、何かの番組で聴いた「ヨイトマケの唄」が心に残っています。あれは素晴らしかったなあ。泣けた。あれは一度生で聴きたいなあ。
私、最近バロック・ヴァイオリンを弾く時、曲によっていろいろな歌手になりきることにしてるんです。よくなりきるのが、美空ひばり、松田聖子、そして島津亜矢さんです(ってよくわからないでしょうが、私にとっては非常に重要なんですよ)。
島津亜矢さんの特長は、艶のある声と伸び伸びとした表現です。演歌歌手としてはやや細い声質で(声量はすごい)、単調に聞こえるむきもあるようですが、ある意味そこがヴァイオリン的であります。節回しのテクニックも多様で音程も正確な上、ヴィブラートも小さめなので、私のような演歌素人でもあまり抵抗なく聴くことができます。
まあ、そんなところが演歌玄人には逆に物足りないのだと、ウチの演歌歌手が申しております。いや、充分上手いけれども、好き嫌いは分かれるかもしれないなと。う〜む、そういうものか。
とにかく、私は演歌として聴くというより、自分の楽器での表現の目標として聴いているのであります。ま、そんな人もいないと思いますけどね。私は結構好きですね。もしかすると洋楽なんか歌っても上手かもしれないな。
さて、そんな島津亜矢さんの最大のヒット曲となったのが、この「富士」です。富士山に住む者として、この曲には特別な思いを持ちますね。田久保真見さんの歌詞、遠くから富士山を眺めている設定でありますが、そんな日本人の憧れであり、心の支えであるお山に住まわせてもらっている幸福を感じずにはいられませんね。
岡千秋さんによるメロディーは、こりゃホントに真っ向勝負の演歌ですね。王道すぎます(笑)。ある意味ひねりもないコテコテのメロディーですから、だからこそ亜矢姫の技が試されているとも言えます。
と思ったら、ウチの演歌歌手が、いやこのサビの頂上部分が微妙に特徴的でいいのだと言い出しました。いろいろと似たメロディーを歌ってくれまして、その個性を説明してくれました。なるほど。あとは裾野だからなんでもいいのだと。演歌に関して(だけ)は、カミさんに完敗ですな(笑)。
ところで、ふと思ったんですけど、日本の象徴「富士山」を歌った演歌って、案外ないんじゃないですか。なんでだろう。古事記・日本書紀に富士山が出てこないというのと同じ理由かな(?)。
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