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2008.05.28

人工光合成〜光合成人間

Ecorepo_11_03 うすぐ洞爺湖サミットが始まりますね。その中心課題は当然(?)地球温暖化問題です。しかし、その実体は当然政治経済問題です。いつも書いている通りです。
 「クールアース推進」とか、数十年前では考えられないスローガンですよね。実に面白い。
 で、いつものように二酸化炭素がずいぶんと悪者にされているわけですけど、二酸化炭素が増え、気温が上がると喜ぶ生き物もけっこういるんですよね。植物なんかその最たるものです。なぜなら、彼らの生きるための仕事「光合成」が盛んになり、彼は炭水化物という最もほしいものをたくさん手に入れることができるからです。
 もちろん、これは単純化したお話ですけど、こういう発想って案外出てこないもんなんですよね。生徒たちも、こういう話をすると、「あっそうか」っていう顔をする。みんな自分中心の考え方しかしないからです(もちろん、人間以外の生き物も全てそうでしょうが)。
 光合成している植物たちだって、別に我々人間のために二酸化炭素を固定しているわけではありません。彼らは自らが生きるためだけに、二酸化炭素と水と光をなんとかたくさん仕入れて、そして働いて炭水化物という食べ物を得ようとしているだけです。酸素という副産物はポイポイ捨てちゃいます。そんなにたくさんいらないからでしょう。
 我々くらいですよ、いちおう他の生物のことまで考えて、洞爺湖に集まったりするのは。人間ってエライですよ。なんて、もうお分かりと思いますが、「他の生物」がすなわち自分たちの「食料」、つまり生きる糧だから、というのが真実なんですけどね。
 さて、最近私が、そういう自己中心的な発想から注目しているのは、「人工光合成」です。これが開発されれば、我々はバンバン燃料を燃やして二酸化炭素を排出できる。そうすると機械か何かが、その二酸化炭素を喜んで吸収してくれまして、そして、酸素やらジャガイモ(?)やらをどんどん産出してくれる。実に結構な話です。
 実際そういう研究や、もっとシンプルに「水の光分解」…水を酸素と水素に分解する…研究が、ある程度進んでいるようです。ただ、昨日の話じゃありませんが、あまりに複雑に進化したのか、あるいは神様がドンとお創りになったのか、我々生物は動物も植物もとにかく複雑な工業製品でして、どういう仕組みでエネルギーを変換したり備蓄したりしているか、よく分からないんですね。ですから、私の夢の実現はそうとう後の話になりそうです。
 今でも人工光合成が実現したという話はよく聞きます。しかし、どれもエネルギー変換効率が0.1%以下だったりして、今のところ実用化にはほど遠いようです。つまり、実際に木を植える方が楽だし効果もあるみたい。あるいはソーラーパネルを作った方がまだましなようです。
 いや、小学生の時からよく妄想してたんですけどね、人間も光合成できればなって。腹が減ったら外に出て陽の光の下でお昼寝すればいい。なんとも幸せな生活じゃないですか。そうそう、触媒とか開発して人工光合成するよりも、クロロフィルを人間に埋め込む技術の開発の方が手っ取り早くないかな。呼吸で排出される二酸化炭素を全て回収して、あとは適当に水飲みながら日なたでお昼寝。いやあ、理想的じゃないですか。ついでに炭水化物からお酒も合成したりしてね(笑)。
 なんて、冗談ぽく言っていますが、実はけっこう真剣なんですよ。誰か私と組んでこの壮大かつ実効的なプロジェクトを立ち上げませんか?連絡お待ちしてます。

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