「アンサンブル・ナルコ」 コンサート at 河口湖円形ホール
昨日のライヴも思いっきり楽しませていただきましたが、そのあとすぐに行われたバロック・アンサンブルのコンサートの方も非常に充実いたしました。いやあ、音楽っていいですねえ。楽器をやってて本当に良かったと思います。
昨日は、ライヴ終了後ヘリコプターで(冗談)すぐに河口湖に移動し、公開リハーサル的な演奏会を行いました。これはもともと、円形ホールのお隣にある「木ノ花美術館開館10周年」のイベントの一つとしてお手伝いさせていただいたものです。エレキ・ヴァイオリンからバロック・ヴァイオリンへの持ち替えというのは、実は全く違和感がないのでありまして、歌謡曲からバロック音楽というのも、気持ち的にも案外スムーズに移行できるんですよ。特に、今回の歌謡曲は「聖子と明菜」という、まさにバロック的コントラスト世界でしたからね(笑)。
さて、円形ホールを使わせていただく、この我々にとってもぜいたくなコンサートですが、そう、あの日、私の憧れのロックスタージュニアの前で演奏した日にですね、木ノ花美術館の館長さまと知り合いまして、そして、とんとん拍子に話が進んで、昨日今日の実現に至ったのであります。またもや人の縁の素晴らしさ、そしてそれを紡ぎ出す音楽の素晴らしさを感じないわけにはいかないのでありました。
また、この「アンサンブル・ナルコ」も本当にひょんなことから始まった合奏団でして、古くからの知り合いでありながら、ここ10年以上一緒にやることがなかった(というかほとんど会うこともなかった)メンバーがいつのまにか集まったという感じだったんですね。ま、具体的に申しますと、ここのところ全然会っていなかったけれども、年賀状のやりとりだけはしていた仲間という感じです。
ちなみに「ナルコ」とは、医学的には突然眠ってしまう病気のことを言うようで、まあ、私たちの美しく、癒しの効果抜群の音楽によって、たしかに今回も相当数のお客様の意識が飛んでましたな(笑)。いや、それこそが本当に我々の理想なんです。リラックスして眠くなってもらいたい…なんて、本当は「ナルコ」というのは、練習しているメンバーのマンションの隣に「成子天神」があるからです。ただ、そういうことでした、ハハハ。
さて、今回のプログラムはこんな感じでした。
1 コレルリ トリオソナタ ホ短調
2 バッハ (G線上の)アリア
3 ヘンデル チェンバロ組曲よりアルマンド
4 ルクレール トリオソナタ ニ長調
5 ヴィヴァルディ トリオソナタ ニ短調(フォリア)
6 ヘンデル トリオソナタ ト長調
どういう雰囲気だったか、ちょっとだけお聴かせしましょう。最後のヘンデルからメヌエットです。
古楽器の演奏会としては、円形ホールは初めて使わせていただきました。広さはバロックのトリオにぴったりですね。響きは思ったより少なかったのですが、あるくらいがちょうどいいのかもしれないなあ。演奏する方としても合わせやすかったし。
昨日も今日も、なんだかんだ言って満員に近いお客様に来ていただきまして、本当にありがたく思いました。おそらく古楽器の音を初めて聴く方々ばかりだったのでしょう。特にチェンバロに関しては、皆さん大変興味を持たれたようで、チェンバリストは休憩時間もなく解説に追われておりました。
さてさて、実はですねえ、今日の演奏は自分としてはちょっときつかったんですよ。というのは、昨日の夜、メンバーと大宴会になってしまい、呑みすぎちゃったんですね。特にモンゴルのお酒(ウォッカみたいなヤツ)はうまい上に強い。はっきり言ってかなりお酒が残った状態で演奏してました。ま、それが功を奏したとも言えますかね。あんまり緊張しないですみましたから。
終演後、館長さんから大変に嬉しいお褒めの言葉をいただきました。それもただ「良かった」とか、そういう言葉ではなく、なんと言いますかね、バロック音楽の本質を再発見させてもらえたような、あるいは我々の目指すべき音楽の形を示唆してくれたような、そういう言葉でした。キーワードは「貴族のぜいたくな遊び」です。
今回の演奏会にかかわった全ての人に感謝申し上げます。聴きに来て下さった皆さん、館長様、美術館のスタッフの皆さん、そしてメンバーの皆さん、本当にありがとうございました。また、こういう機会を作りたいですね。
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コメント
今さらですが、この記事には、どなたからもコメントがありませんねえ。出演者として非常に寂し~い。
古楽系のネタは、皆さんの反応が悪いということなのか? それとも、殆どが関係者だから、コメントするまでもないということなのか? ウ~ン。
投稿: チェロ中川 | 2008.07.27 18:10
中川さん、こんばんは。
いやいや、こんなもんですよ、どんな記事も。
あの演奏会を聴いていた方が、この記事を読む可能性もほとんどないし。
聴いてない人は、あの音源だけじゃなんとも言えませんね、きっと。
ま、便りのないのはなんちゃら、と一緒で、
コメントのないのはなんちゃら、ということで(笑)。
次も頑張りましょうね。仕事見つけなくちゃ。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2008.07.27 23:24