日本平動物園
昨日より、ワタクシの実家のある静岡市に来ております。山梨はなんとなく寒くてストーブなんてたいたりしてたんですけど、こっちはもう完全に夏です。寝苦しいなんてもんじゃない。いやあ、隣の県なのにこうも違うか…。
さて、今日は私の母と私のカミさんは東京へ行っております。シャンソン歌手のしますえよしおさんのコンサートに行ってるんです。きっと感動して帰ってくることでしょう。そして、カミさんによるものまねショーが絶対始まります(結果、やっぱり始まりました…笑)。
で、残された私と娘たちと父は、4人で日本平動物園に行ってきました。私は、そうですねえ、まじで40年ぶりくらいに行くんじゃないでしょうか。日本平動物園と言えば直立レッサーパンダの風太ですね。そう、彼はここ日本平動物園で生まれたんですが、千葉の動物園に連れていかれて、そこで大人気になりました。日本平としては複雑な心境だったでしょうね。
日本平動物園は、静岡市営の動物園として1969年に開園しました。全国で動物園ブームが起こっていた時期ですね。まさに私の幼少期のことです。それから、なんだかんだ言って、動物園というのは家族レジャーの定番施設として、脈々とその命をつないできました。最近は経営難のところが多いようですけど。
よく言われるように、動物園というのは実に近代的、暴力的、植民地支配的な発想による歓楽施設なわけでして、それについてはある意味いろいろと問題もあるわけですね。動物愛護どころか動物虐待ではないかと。
まあそんなふうにも言おうと思えば言えますが、まあ動物の気持ちなんて案外分からないものでして、彼らも、命の危険にさらされず、それこそ近代的な生活を満喫しているとも言えるわけですから、もしかすると幸せだ、ラッキーだったかも、と思ってるやもしれません。
そして、これもまたよくある言い方ですが、オリの中から我々人間をウォッチングしているのかもしれませんね。オリの中にいるのは私たち人間たちなのかも…。まあ、なんとでも言えますな。
さて、そんな動物園に久々に行ったわけですけど、なんだか、私は違った意味で衝撃(笑撃)を受けましたねえ。全く、ウチの娘たちと来たら、本当におかしい。本物の動物たちに、まあそれなりに感動はしてましたけれど、それ以上に、なんだか違うことで盛り上がってる。
それはすなわち、ポケモンであります。えっ?動物園でポケモン?
そうなんですよ〜。それぞれの動物を見るなり、ほとんど全てポケモン化するわけです。サルはヒコザルとか、カメはカメックスとか、キリンはキリンリキとか、ペンギンはポッチャマとか…よくわかりませんが、なんでも32体ゲットしたらしい。
おいおい、どっちがオリジナルなのか分かってるのか!?リアルよりフィクション、ファンタジーの世界の方が大事なのか!?
ま、考えようによっては、子どもというのはこのくらい妄想的な方がいいのかなあ。夢があるというか、物語的世界に生きるというのか。なんだか、いろいろ考えちゃいましたよ。
だいたい、ポケモンだって、実に近代的な支配被支配関係に成り立つ物語ですよね。物の怪を飼いならし、そして闘犬、闘鶏的バトルをさせるわけですからね。いかんなあ。たしかに、ポケモンには人とポケモンとの信頼関係や、相互的な成長なんかも見られるわけで、まあリアルな動物園的世界よりは多少救いがあるのかもしれませんね。いや、そうでもないか…笑。
今思い出してみれば、幼少のワタクシも、動物を見てはウルトラマンの怪獣の名を叫んでいたような気もします。ああ、こうしてヲタの遺伝子は継承されていくのでしょうか(笑)。
あと、面白かったのは併設されている遊園地(?)でしょうか。それこそ昭和を感じさせる遊具がたくさん。一番笑ったのはメリーゴーランドです。遊具自体の渋さは言うまでもありませんが、なぜか回転中ずっと「山口さんちのツトムくん」がかかってました(笑)。
ところで、よく見るとメリーゴーランドの馬って、テオドール・ジェリコーの「エプソムの競馬」風のデザイン、すなわちあり得ない走り方してるんですね…なんて、そんなとこにツッコミを入れるなんて、私も野暮な大人になったものですね。
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