« 春用帽子2点 | トップページ | 『三島由紀夫―剣と寒紅』 福島次郎 (文藝春秋) »

2008.04.01

USBメモリーの洗濯

F90w ついこの前、USBメモリー購入〜大事なものは取っておくべきかという記事を書いたばかりなのに、またUSBの選び方の話か…と思いきや、選択ではなくて「洗濯」であります(誤変換ではありません)。
 そう、このたび、ためしに(!?)仕事上とっても大事なデータの入ったこちらのUSBメモリーをシャツの胸ポケットに入れたまま洗濯機でガラガラと洗ってみたのです。
 いつもは財布に入れてるんですけど、MP3プレイヤーにさし込んで音楽ファイルを再生したんですね。それで車から降りる時に、財布に入れるのは面倒だったので胸ポケットに放り込んだんですよ。で、あとはよくある展開。風呂に入る時にフツーに洗濯機にシャツを放り込んだと。
 同じ放り込む行為なのに、どうしてこうも意識が違うのでしょう。いや、「放り込む」という時点で何か「いいかげん」臭さがありますね。半分捨ててるような感じじゃないですか。大切なものであっても、放ってる(リリースしている)わけで、まあお賽銭なんかもそうですね、もう自分の所有でなくなる感じがある。
 野球のピッチャーなんかも、球をリリースする瞬間はとんでもなく集中し、念を込めているわけですよね。でも、一度自分の手から離れてしまえば、もうあとは運を天に任せるしかない。やはり、スポーツのような「かけごと」以外では、大切なものは放ってはいけないんですね。
 あと、思ったのは、胸ポケットって案外危険な存在だということ。心臓の所にあっていかにも「大切」という感じなのに、今までもいろいろな物をそこに潜ませたまま洗濯機にinしました。半年くらい前には、それこそ大切な大切なデータの蓄積された手帳を胸ポケットに入れておいて、見事カミさんに洗濯されました。その時はもう表紙以外きれいさっぱり溶けてしまって、まったく潔いほどに藻くずに帰しました。うん、胸ポケットはブラックホールだ。魔の四次元ポケットだ。
 で、で、今回の実験(?)の結果はどうだったのでしょう。
 ジャ〜ン!なんと予想に反して全く無傷の生還でありました!ちょっとビックリですね。
 カミさんが暗い表情でさし出したそのUSBメモリーはすでに渇き、見た目上は全く何事もなかったかのようです。たしかにこのメモリー、LEDランプなんていうものも付いてないし、つまり回路のようなものは存在しなさそうだし、表面に現れているのは金色の端子のみ。機密性…じゃなくて気密性は高そう、というか内部に「気」の入る空間もなさそうです。
 で、そんな期待と、やはり一方では不安というか覚悟のようなものを抱きながら、MacBookにさし込んでみたんですよ。そうしたら、数秒後、全くフツーに認識してるじゃないですか。ためしにデータを開いてみたら、あらら、全然問題ない。まるで何事もなかったかのように気丈に振る舞うメモリー。
 いやあ、すごいですね。なんとなくUSBメモリーというと電気製品のような気がしますよね。で、電気製品を洗濯するというのは、水責め洗剤責め回転責めでほとんど死刑に処すようなものです。だから普通は死亡を予想しますよね。しかし、フラッシュメモリーは強かった。
 冷静に考えれば、自ら電源を持っているわけでもないし、さっき書いたように回路があるのかないのか、いやあるけれど密閉されていて露出してないのか、たしかに従来の電気製品とは明らかに違うキャラも持ち主ですよね。
 というわけで、実験(?)は大成功というか、大失敗というか…。大切なものほど消えやすい、という理論が崩れたような気もします。いやいや、二度「放り込んだ」時点で、やっぱり大切じゃなかったんですね、きっと。

スタイリッシュなパールシェルがほどこされたメタルボディ【容量2GB】USBメモリー JetFlash V90

参考記事 デジカメの洗濯

不二草紙に戻る

|

« 春用帽子2点 | トップページ | 『三島由紀夫―剣と寒紅』 福島次郎 (文藝春秋) »

心と体」カテゴリの記事

もの」カテゴリの記事

コメント

わーーーん
ごめんよ・・また実験に加担してしまったよ。
でも今まで洗ったモノの中で凄かったのは
おむつ・・・。大量の水を吸収して
おばけみたいになっていてそれは恐ろしかったです。

投稿: 庵主セコンド | 2008.04.02 18:33

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: USBメモリーの洗濯:

« 春用帽子2点 | トップページ | 『三島由紀夫―剣と寒紅』 福島次郎 (文藝春秋) »