検索エンジンと「私」
世界中の情報をインデックスする。そう豪語するGoogle。インターネットとは脳と脳とを(主に言語を通じて間接的に)つなぐ網のことですから、彼らの言うインデックスとは、我々の脳の中の「コト」の索引ということです。
今まで何度も書いてきたように、我々には「コト化」の本能があり、それに従って、あるいはそれは完全なる実現が可能であるという前提に従って西洋科学や哲学などは進歩してきました。
私は言わずもがな「モノ派」、すなわち、そりゃ無理だろ派ですから、自然Google的発想には反発したくなります。でも、実のところ私にも「コト化願望(欲求)」は大いにありますから、Googleには大変にお世話になっているんですね。ちょうど市場経済、資本主義を否定しながらも、普通にお金を使い、お金のために働いているのと同じです。ま、そこんとここそが人生の修行なわけですけどね。
で、お金の悪口を言ってるせいでお金が私のところに集まってこないのと同様に、Googleの悪口を書きすぎたせいか(たとえばこちらで「死体集め」とか言ってるし)、最近Googleにずいぶんと嫌われてるんです。
いや、もともと逆にGoogleにずいぶんとよくしていただいてたんですよ。読者の皆さんの中にも、このブログを知ったきっかけがGoogleによる検索結果だったという人も多いことでしょう。もしかすると8割くらいそうなのかもしれない。実際、身の程以上に検索結果の高いところに位置させてもらっていました。それがなんでかよく分からなかったんですね。それほど多く引用されたりリンクを張られたりしてませんので。
それが、えっと3月9日(!)を境にドカンと全記事の検索順位が下がりまして、まあようやく身の丈になったというか、順当な位置に落ち着いたわけです。おかげでGoogle経由でいらっしゃる方は激減。なんとなく寂しいような、いやちょっとホッとしたような…。
人もお金も検索エンジンも、やはり恩を仇で返されたら、そりゃあ怒るでしょう。私だってそうです。仕事柄そういうことが多いんですが、まあ怒らないにしても落胆しますよね。で、Googleも結局人だったということでしょうか、いやいや違うか、言語も索引もGoogleの技術も人間が作った完全なるフィクションであり、そういう意味では「神」なのかもしれませんね。ということは、神の逆鱗に触れたってことかな。お前には目をかけてやっていたのに、なんじゃあ!その態度は!と。
ページランクは下がっていないんですけど、まあなんか向こうのアルゴリズムの変更でもあったんですかね、とにかくドカンと落とされました。今まではなんだか知らんが検索結果の1ページ目に載ることが多かったんですけど、今やいくらページを繰っても出てこない。こりゃあ誰も来ないわ。いろんな方々が1ページ目に載ろうとしてSEOに励むのもよくわかります。特に商用ではね。
さて、そんなわけなんですが、ここ数日の間にGoogle以外の検索エンジンのクローラーがいくつか本ブログを訪れました。というか、今もいます。
3日くらい前からじっくりゆっくり私の脳ミソの中をインデックスして歩いているのは「Cuill」。クールと読むそうです。これは元Googleの社員を中心に開発された新型スーパーステルス検索エンジンだそうで、なんでもGoogleを脅かす技術らしい。Googleよりもずっと早く、低コストでインデックスを作ることが可能であり、今年中の開業を目指しているとのことです。はたしてウチはどのくらいの評価を得るのだろう。楽しみです。
Googleを超える検索サービスになる可能性大…かと思いきや、どうせGoogleに買収されてしまうだろう、あるいはいろいろな意味で潰されるだろうともウワサされています。ああ、怖い世界だ。
それにしてもずいぶんとゆっくり私の脳ミソの中をクロールしてますね。なんだか、頭の中にロボット(スパイ)がいるみたいで気持ち悪いんですよ。
もう一つはAmazonのサービスである「AWS」のクロールロボット。これはものすごいスピードで嵐のようにやってきて去っていきました。おいおいちゃんと読めよ!ってツッコミを入れたいくらいです。Amazonのサービスの中でどのように使われるのかよく分かりませんが、やはり彼らもGoogleとは違った方法で世界の「ことば」をインデックス化しようとしてますからね。そして、実際にそのコピーたちを物として売ろうとしている。古来の経済システムに乗っかりつつ、Google的な野望を抱いている。ある意味最強かもしれませんね。だって「コト」と「モノ」の両方を支配しようとしてるんですから。
そのほか、以前紹介した音楽検索の新派であるseeqpodのクローラーも来ましたね。っていうことは、我々のバンドのmp3ファイルも世界に発信されているということか?!
そのうち、クローラーどうしが戦うような日が来るかもしれませんね。私たちの脳を戦場にして、各社の(あるいは各国の)スパイロボットどうしがハイテク戦を繰り広げる…なんだかSFみたいなことになってきたなあ。
こうなったら、やはり私は彼らに対抗して行かねばならないような気もします。3月9日というのが象徴的じゃないですか。土方巽の誕生日ですよ。自らの「モノ性」によって、「コト化」に邁進する現代社会にたった一人で立ち向かった土方。私もこのブログを通じて、検索技術という「悪神」(?)を混乱させていきたいと思います…なんちゃって。
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『グーグル・アマゾン化する社会』 森健 (光文社新書)
『グーグル革命の衝撃 〜あなたの人生を“検索”が変える〜』(NHKスペシャル)
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アメブロでブログを再開して3ヶ月。いつの間にかページランクが2に上がってました。短期間で良くあがったなぁと思います。ところでgoogleページランクとは・・・googleが独自の方法で、そのウェブページを数値で評価したランクです。数字が高いほど人気が高いということになります。ちなみにうちのトップページはランク1〜�... [続きを読む]
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