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2008.04.13

桃の花見 in 御坂 2008

080413f 昨日の静岡ライヴに続きまして、本日もレミオロメンを大満喫。彼らの故郷で恒例の桃の花見です。
 今年もまた彼らを生んだ美しく温かい風土、「場」というものを体と心でじんわり感じてきました。
 まったく縁というのは不思議なもので、二日続けてのご挨拶もあり、初めてのご対面もあり、感謝感激満開であります。
 花曇りのもと、御坂から甲府盆地、八ケ岳方面まで臨める絶景の場所にシートを敷いて、レミオロメンのおかげで知り合った多くの友人たち、そして地元の方とお弁当を食べまして、まったりまったり。桃の桃色、梨やすももの白、菜の花やたんぽぽの黄色、そして、うぐいすやひばりの鳴き声、子どもたちが笑い声に囲まれる…こんな幸せがあるでしょうか。もう何十年も続けている花見でありますが、今年はまた格別なものがありました。
080413u 人と風土が「人」を育て、その「人」が「音楽」を生み、その「音楽」が「縁」を生んで行くんですね。ここのところ私のテーマになっている「場」というものが、いかに我々にとって、あるいは芸術というものにとって大切であるか、再確認した次第です。
 「場」というのは、すなわち「ライヴ」であると思います。「live」とは「生きている」ことであり「本物」ということです。本物であるということはすでに決定して固定された「コト」ではなく、実は未決定であり変化し続ける「モノ」だということです。たしかにliveという英単語にもそういう意味があったと思います。
 たとえばCDで聴く彼らの音楽は、基本デジタル化されていて、それ自体の現象としては変化しない「コト」です。それは本来変化している「モノ」をメディアによって固定して「コト化(カタリ)」したものであって、過去の記録に過ぎません。つまり、それは「物語」なのです。いつかも書いたように、それは受け取り手の欠落を埋めるという意味で、私たちを変化させる機能は持っていますが、それ自体は変化しません。私たちが同じCDを違ったように感じたりするのは、それは私たち自身が変化しているからにほかならないのです。
080413z その点、「ライヴ」は相互作用的に変化が起きます。表現者もその「場」の力によって変化を余儀なくされます。それはコンサートなどだけでなく、たとえば、こうして花見をしている場合、私たちは観客であるわけですが、一方の表現者たる「花」たちも常に変化を余儀なくされます。その原因は、季節の移り変わりによるものであったり、農家の方々の摘花作業であったり、子どもたちの無邪気な花摘みであったりします。
 これは写真鑑賞ではありえないことですね。この幸せな時間もいつか終わってしまう、この花たちもいつか散ってしまう。しかしまた、次に新しい季節が到来し、新しい風景が生み出されていく、おいしい桃がたわわに実る。子どもたちが美しい花を摘んでしまうのは、ある意味残酷であることかもしれませんが、そこには美を愛でる心があるのも事実です。まさにそうした移り変わり行く運命にある「美」に対する慈しみと哀しみの心こそが、「もののあはれ」だと思います。「モノ」の本質である時間の経過を共有することこそ、「場」をともにするということであり、それを理解して自らを処するのが、今風な(しかし古来の)言葉で言うところの「空気」や「雰囲気」を読むということなんでしょうね。
080413t ライヴの素晴らしさとは、まさに互いの「語り合い(語らい)」による相互変化の妙ということになりましょうか。それが人生や人間関係の本質であり、それを象徴的に表現すべきものが「芸術」ということになるのでしょう。
 こんなことを考えてみますと、また「Wonderful&Beautiful」の歌詞も新しい意味をもって聞こえてきます。そう、彼らの感じたWonderful&Beautifulとは「もののあはれ」だったのですね。
 なんて、小難しいことは何も考えずに、無心で風景や人々と語り合った一日でありました。ウチに帰ってきて、自分なりに復習して「コト化」するとこういうことになるというわけです。私の表現はとても「芸術」とは言えない独りゴトですね。失礼致しました。
 あっ、ちなみに最後の写真の奥に見える森は彼らが神社時代を過ごした「埋草神社」の杜です。

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↓オマケです(こんな写真まで撮らせていただき恐縮です)

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コメント

庵主さん、セコンド様こんにちは!
昨日は楽しい時間をご一緒できて嬉しかったです。
昨年に続いて桃の花見cherryblossomに御坂を訪れ、満開の桃の美しさ、
新たな輪の広がりにより、共に感動を分かち合うことができ、
幸せ度UPupで感激の瞬間を
何度も味わう一日となりました。
本当にお蔭様です。ありがとうございました。
あの場面ではあまりの感動に後ずさり。
伝えたい感謝は沢山あったのですが言葉を失ってしまいました。
お二人がお話してくださってホッとしてました。
しかし、なんであんな下がっちゃったんだろ(笑

投稿: くぅた | 2008.04.14 14:39

くぅたさん、どうも~~!! 

昨日は素敵な一日をご一緒させていただき、
本当にありがとうございました!! これが恒例となっても、
花の色や香もそうですが、ご縁の形も広がったりして、毎回
違った、新しいものになりそうですね。ですから一回一回、
大事にしたいなあと思いました。
  
あの場面! ! 私ったら前に出てしまい・・恐縮です! !
あとで猛反省でした (>_<; (笑)

投稿: 庵主セコンド | 2008.04.14 17:49

皆さま、お疲れさまでした。
本当に信じられないことの連続ですね。
皆さんの想いがそうした奇跡を生んでいるのでしょう。
まったくありがたいことであります。
来週末、今度は木喰さんに会いに行ってきます。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2008.04.14 21:54

庵主さん、セコンド様こんばんわmoon3
昨日は本当に素晴らしい1日でした。
また皆さんと御坂に行くことができて本当に嬉しかったですhappy02
ありがとうございましたsign03
今回もお弁当riceballを頂きながらのお花見でcherryblossomとても美味しかったお料理に感激でしたねhappy01
人との繋がりって本当に大切にしていかなければと改めて実感させられました。
いつ訪れても毎回違った感動や奇跡を与えてくれる御坂fuji間違いなく第2のふるさとですshine
また、皆さんとご一緒できる日を心待ちにしておりますconfident

投稿: スギッチ | 2008.04.14 23:44

庵主さん、セコンド様こんばんわ!
昨年に続き、今年もご一緒できるとは、嬉しかったです。
とうとう家族で御坂を訪ねることができました~。
あんなに素晴らしい開けた景色の中で、心も体も開放でき、楽しいひとときでした♪
また、お会いできる日を楽しみにしています

投稿: エミリーナ | 2008.04.16 01:28

スギッチさん、エミリーナさん、どうもです!
本当に楽しい幸せなひとときでしたね。
子どもたちもみんな楽しそうでした。
きっと、私たち大人の幸せ感が伝わったのでしょう。
それにしても、すごいことの連続ですねえ…。
次はいったい何が…(笑)。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2008.04.16 06:43

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