ツタサラダ(特別仕様マカロニサラダ)
実は今、学校にお泊まりしてます。先日の非ヲタの祭典球技会が終わってそのまま、宿泊学習会に入っております。すごいスケジュール設定だなあ。文武両道ということでしょう。生徒たちは若いので、あれだけ騒いどいて、夜遅くまで勉強、そして朝までまた騒いでる。すげえなあ。こっちは死にそうです。
さて、その球技会では、ウチのギャルどもは恒例のお弁当の持ち寄りをやってました。一人一品ずつというやつですね。で、その輪の中に参加させていただきまして、私としては珍しく昼食を食べました。
どの一品も逸品でありましたが、中でも激ウマだったのが、ある生徒が持ってきたマカロニサラダです。え〜、最近のJK(女子高生)は料理も上手…なわけなく、ほとんどの逸品はお母さんの手作りだったりするわけですけど、こちらのマカロニサラダはおばあちゃんの作品であります。
その生徒の住む地域では、というか、日本の田舎ではけっこうあることではないでしょうか、何かイベントがあった時、例えばお祭りとか、田植えとか、法事とかあった時にですね、子どもが家に集まったりするじゃないですか、そういう時に、大量のマカロニサラダとカレーを作るんですね。それをみんなで食べる。車座になって、子どもだけじゃなくて、大人も食べる。
なぜマカロニサラダなんでしょう。それも必ずフルーツが入っていて甘い。りんごのスライスとか、みかんの缶詰めとかパイナップルの缶詰めとか、場合によっては干しぶどうなんか入ってたりする(今、聞いたら砂糖も入れるんだとか。あと○○も…企業秘密だそうです)。
その甘さが祝祭性を感じさせるんですね。ふだんは甘いサラダはちょっと苦手なんですけど、こういうハレの日にはそれが異常に美味く感じられる。まさに非常にして異常なる甘さ美味さであります。そうそう、「うまい」は本来「あまい」なんですよね。昔の日本ではたしかに甘いものを食べる機会なんて、そうそうありませんでしたからね。やっぱりハレの日の味覚ですよ。
で、なぜマカロニサラダかってことです。というか、マカロニサラダって日本独自の料理ですよね。あんパンみたいなものでしょう。ポテトサラダにマカロニが混入している。ポテトサラダが主体なのか、それともマカロニが主体なのか。そのへんも微妙ですよね。サラダパスタとは格というか品格が違います。魚肉ソーセージなんか入ってたりして、聖俗で言えば俗なのに、しかしハレの日にふるまわれる。これは文化的に興味深い現象ですね。
あんまりうまいので、みんなで大量に食べてしまいました。マカロニやジャガイモが入っているおかげで腹持ちもいいですよね。また、フルーツも入っていますからある意味デザートとしても楽しめる。ある意味、ごはんとおかずとデザートをいっぺんに食べられる、とも言えますね。
このマカロニサラダを作ったのは、生徒のおばあちゃん「ツタ」さんですので、この逸品に「ツタサラダ」という名前を付けさせていただきました。で、みんながおいしいおいしいと言って食べたというのをツタさんが聞いて、とっても喜んでくれまして、今日の朝食もまたツタサラダでした。ありがたや、ありがたや。またハレの日にぜひ作っていただきたいですね。
いや、まずは孫がこのワザを継承しなくてはなりませんな。聞くところによると、味付けは長年の勘としか言えないとのことです。これこそ文化ですな。
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