デヴィッド・ヘルフゴット ピアノ小品集(深見東州作曲)
ウチにあるレアCDの中でもかなりのツワモノですなあ。たぶん当時コスモメイト(現ワールドメイト)の信者だった友人にもらったのだと思います。
当時というのは今から10年くらい前のことです。97年でしょうか。映画「シャイン」が大ヒットし、そのモデルとなった不遇の(奇跡の)ピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴットが脚光を浴びていた時です。私もこの映画で彼のことを初めて知り、彼のラフマニノフか何かを聴いて、それなりの感銘を受けた記憶があります。
で、突然私のところにやってきたこのCDは、彼の得意とするラフマニノフでもショパンでもなく、なんと深見東州の作品集だったのです。な、なに?!
ヘルフゴット人気にあやかった深見氏らしい便乗商法(失礼)かと思いきや、なんとヘルフゴットは世に知られる前から深見氏との交流があったとのこと。91年には来日してライブ・ビデオを残しているらしい。
今思えば、奥さんが占星術師ですし、なにかと深見氏との縁があるパースにお住まいということですので、そういう接点があったのでしょう。もちろん、ヘルフゴット自身の精神疾患や独特の感性が、深見氏の宗教性とどこかでかみ合ったのでしょうね。まあ、それはいいでしょう。
さて、さて、その興味深い内容でありますが、ええと、私のような凡人には、なぜヘルフゴットが深見氏の曲をラフマニノフやショパンのそれ以上に愛しているのか、ちょっと理解不能なところがあります。いや、もちろんこれは一般的な社会における音楽の常識という狭い世界観の中での話であって、あっちの世界ではどうなのか私は知りませんよ。
まだまだ私は修行が足りないのか、深見氏の音楽はたしかに純粋で子どもの音楽のようには感じますが、ヘルフゴットのように涙が止まらなくなるということはありませんでした(笑)。
それにしてもあらためて深見東州という人はとんでもない人ですね。それこそ一般的なこの世では「トンデモ」に属してしまうことでしょう。ご存知の方も多いとは思いますが、彼自身も自らを現代の出口王仁三郎だとお考えのようでして、たしかにその妙ちくりんな宗教活動のみならず、芸術活動の幅の広さは尋常ではありません。王仁三郎ファンの私としては、まあたしかに似ている部分もあるとは思うんですが、それで感心する以前に笑ってしまうのはなんでなんでしょう。そういう笑い自体も彼ら二人に共通している部分なんですけどね。
久々に深見東州関係のホームページを見て、それこそ大笑いしてしまいました。面白い人ですなあ。皆さんもどうぞ。いちおう神道系の宗教団体の教祖さんですので、その点承知の上ご覧下さい。
しっかし、大作ちゃんもそうですけど、教祖さんたちってなんでみんな称号コレクターなんでしょうね。やっぱり私がここに書いたように、宗教ってオタク的活動なんでしょうか。
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