バッハ モテット集 (クイケン指揮)
うわあ〜、さっきすごい合唱団見ちゃいました(聴いちゃいました)。NHK歌謡コンサート、今日は「魅惑のムード歌謡特選」という魅惑の内容だったんです。で、特別コーナーとしてとんでもない合唱団が結成されていました!ソリストもすごい!
「歌コン・ムード・オールスターズ」〜ロス・インディオス、ロス・プリモス、クール・ファイブ、宮路オサム、シルヴィアというとんでもない夢の合唱団です。ありえねえ〜!さすがNHK!だいたい、宮路オサムとシルヴィアが合唱団員だなんて(笑)。ドリフの合唱団を超えてるな。
そして、ソロもすごい!テナーが前川清、アルトが和田アキ子!二人のデュエットによるアリア(?)「星降る街角」。これはもう二度と聴けないでしょう。観られないでしょう。
ああ感動した…おっと、今日はこっちの合唱団じゃなかった。こっちこっち。いきなり世界が変わりますのでご注意を。
バッハの作品の中でも特に好きなものをいくつか挙げよと言われたら、この曲集ははずせないですね。地味と言えば地味ですが、バッハらしさはかなり濃厚に表れていると思います。
私がこの曲を初めて聴いたのは大学時代でしょうか。Hartwig Eschenburg 指揮 Rostocker Motettenchor のこちらのCDでした。またずいぶんと渋いのを買いましたな、ワタクシ。これが案外よくてですね、今の古楽のような正確さ繊細さは全くないんですが、なんというか素朴というか、ある意味リアルというかで、けっこう好きだったんですよ。その後もガーディナー盤とかヘレヴェッヘ盤とかヤーコプス盤とかを買って聴きました。でも、それこそ美しすぎるというのかなあ、心に訴えるものが今一つだったんです。ですから最近でもそのザワザワ、ゴタゴタしたエッシェンブルク盤を聴くことが多かった。
ところが、全くタイプは違いますけどそれを超える録音を聴くことができました。昨年発売になったクイケン盤です。たしかクイケンは Accent にライヴ盤を入れてましたよね。それとは違う録音です。
NMLでヘレヴェッヘのベートーヴェンの「運命」を聴いて感心してましたら、同じレーベル(Penta Tone)にこれがあったんで聴いてみたんです。それがとっても良かった。美しい完璧な演奏なんですけれど、人の温かさのようなものを感じたんです。ちょっと聴いてみてください。
NMLに入会している方はこちらからどうぞ。入会されていない方はですね、この前教えてもらったんですが、試聴に関してはNML本家の方がいいみたいですね。15分フルに聴けます。日本のだと一曲ずつ制限時間があるんで…。
こちらから入って右下の Free Preview をclick して、検索窓に「SACC72160」をコピペしてサーチして下さい。そして、お好きな曲をどうぞ。私は明るい曲が好きなので、最後にある第1番、モーツァルトも聴いて感動したという伝説のある BWV225 がおススメです。
下に演奏者等のデータを貼っておきます。弦楽器に日本人お二人の名前が見えますね。うれしいことです。
Vocal Ensemble
Soprani : Inge Van de Kerkhove, Marie Kuijken
Alti : Petra Noskaiová, Patrizia Hardt
Tenori : Stefan-Alexander Rankl, Jens Weber
Bassi : Jan Van der Crabben, Stephan Schreckenberger
Instrumental Ensemble
Strings :
Sigiswald Kuijken, violin & direction
Sara Kuijken, violin
Masanobu Tokura, violin/viola
Marleen Thiers, viola
Koji Takahashi, cello
Winds :
Patrick Beaugiraud, oboe
Natalia Alves Chahin, oboe da caccia
Ann Vanlancker, oboe da caccia
Rainer Johannsen, bassoon
Basso continuo :
Tom Devaere, violone
Frank Agsteribbe, organ
美しい、そしてバッハと私たちの体温を感じる演奏ですね。
ちなみに、バッハのモテットについては、わが楽団の大先輩の書かれたこちらの素晴らしい書評をお読みください。なるほど〜ですよ。
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