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2008.01.09

ベートーヴェン 『ピアノ・ソナタ第1番, 第5番, 第8番「悲愴」, 第10番』 ランカスター (フォルテピアノ)

BEETHOVEN: Piano Sonatas Nos. 1, 5, 8 and 10 / CLEMENTI / HUMMEL: Preludes
Geoffrey Lancaster (fortepiano)
Abc4545012 音大を受験する生徒が課題曲としてベートーヴェンのピアノソナタ1番の第1楽章を選んだということで、音楽室で曲作りを一緒にやりました。
 彼女、ジャズバンド部のピアニストなので、それらしい曲作りをしようと。そうすると私の出番ですな(笑)。いわゆるクラシックの正統的な演奏をこころがける必要がないんで、これは楽しい。ふだんベートーヴェンをほとんど弾いたり聴いたりしない私ですけど、こうして実際楽譜を読んで曲を作っていくとですねえ、やっぱりベートーヴェンが天才的な作曲家であることがわかります。というより、案外シンプルだということがわかりますね。無駄な音がないですね。逆に即興でいろいろ入れたくなる(おいおい、音大受験で即興しちゃうか!?)。まあ、選んだ曲が初期のものだということもありますが。
 小一時間遊びながら、ちょっと新鮮なベートーヴェンを作ってみました。いやあ楽しいなあ。鍵盤奏者の方々がうらやましくなりましたね。私なんか、基本みなさんとアンサンブルしないと音楽が作れませんので、やっぱりあんまりメチャクチャなことできないじゃないですか。今日はこういう気分だから、こう弾いちゃえ!とか、ここに1小節分なんか入れちゃえ!とか、そういうことはダメです。空気を読まねば。空気読まないで本気で暴れると、前田日明みたいにプロレス界を追放されちゃう(笑)。
 でも、一人で音楽を完成させられる鍵盤楽器だと暴走できますよね。もちろん人には聞かせられないかもしれませんけど。ましてや入試でそれをやるのは…いや、そういう演奏を認める音大になってもらいたいですね。
 ああ来世では鍵盤楽器もやろう、なんてことを考えながら帰宅しまして、このソナタ第1番、いったいプロの方々はどんな演奏してるのかな、ちょっと聴いてみようということで、さっそくナクソス・ミュージック・ライブラリーで検索してみますと、ありゃあ、こんなにあるぞ。やっぱり有名なんだな。
 いろいろ聴いてみたんですが、まあ案外普通な解釈が多く(当たり前)、自分のはやりすぎだったかなと反省いたしました…と、思ったらですねえ、けっこういいのがありましたよ。やっぱりオリジナル楽器(フォルテピアノ)による演奏だ。
 こちら、オーストラリアのフォルテピアノ奏者ジェフェリー・ランカスターによる演奏です。NMLに入ってない方も、ここをclickして試聴してみてください(それぞれの曲30秒ずつですが…てか、クレメンティは全曲聴けます。21秒の曲なんで)。
 これは私のやりたい放題を超えています。なかなかファンタジックでいい演奏ですよ。フォルテピアノの表現力をかなり限界まで使い尽くしてますね。楽しい。
 ランカスターさん、モーツァルトのスカトロ趣味をとりあげたアルバム「Mozart Unexpurgated!(未検閲!モーツァルト)」でも演奏しているような面白い方のようです。たまにはこういう雰囲気の演奏もいいですよ。というか、普段あんまり面白いと思わない曲を聴くには、こういうのが効果的です。
 ついでに、オーストラリアのフォルテピアノと言えば、映画「ピアノ・レッスン」を思い出しますね(舞台はニュージーランドですけど)。あれはなんとも切ない映画でした。久しぶりに観てみようかな。

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コメント

おはようございます。

Naxos music library ですが英語版のサイトだとまだ15分間無料体験で曲をまるごときけます。「Subscribe Now」のボタンから入って「15 minuts free trial」を選びます。
一時は入会したのですが、あまりじっくり聴く時間がなく、また海外のラジオ放送をきく時間のほうが長くなってきて、すぐ退会してしまいました。たまにちょっと聴きたい程度で、15分間以上集中して聴くようなことがないのでこれで十分なようです。
この間YouTubeのことを紹介していただいて、これはいいと思い、いろいろ検索してみました。ヘレヴェヘやブリュッヘン、ルセ、ビオンディ、サヴァールのインタヴューや、無名の音楽家の演奏や、土方巽の舞踏の映像などいろいろでてきました。澁澤龍彦の声をはじめてきいて感動しました。

投稿: 龍川順 | 2008.01.10 10:00

龍川さん、こんにちは!
そうですか、英語版は昔の通りですか。
私は何かと使う(鑑賞というより自らの仕事のため)ので、いちおう入会したままです。
でも、たしかに鑑賞する時間はほとんど皆無ですね。
YouTubeは古楽もいろいろありますよね。
そして、自分の演奏とかもアップできるわけですから、まったく面白い世の中になりましたなあ。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2008.01.10 17:32

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