『スギッチブック』 (R2 ASSOCIATES)
スギッチだよ、全員集合 公式キャラ全113体(1000部限定)
今日帰宅するとこんな本が…。なんでもカミさんの自分へのクリスマスプレゼントなんだそうな。まあ安上がりでよろしい。
以前、こちらに秋田のキャラ文化について書きました。あのあと、ウチではたいへんなスギッチブームがやってきまして、今いったいどのくらいあるんだろう、スギッチグッズ。少なくとも山梨県では一番たくさん持ってるでしょう。Tシャツをカミさんの妹から送ってもらったり、教え子が国体に行ったんでいろいろゴミみたいなものも含めて持ってきてもらったり。ポケモングッズなみにあるかも。
ちなみに山梨県は杉の花粉症に悩む人が日本で一番多いそうでして、そういう意味では「杉」のキャラには怨みを抱きこそすれ、萌えはしないだろうなあ。ついでに言っておくと、山梨の国体キャラは当然「富士山」の「ふじくん」でした。でも、全然可愛くなかった。今ではちょっとりりしくなって山梨県警のキャラに格上げ(格下げ?)されてます。
花粉症を克服したワタクシから見ますと、たしかにスギッチはカワイイ。いいデザインです。さすが「ゆるキャラ日本一決定戦」で優勝しただけのことはある(ニコ動→スギッチ~日本一への軌跡~)。このたび晴れて秋田県のキャラに格上げされるということで、これは非常にめでたいことであります。国体のキャラがそのまま県のキャラになったという前例はあるんでしょうかね。
スギッチの優れている点は、やはりムダがないということでしょう。非常にシンプルなデザインです。その中で上手にそれぞれのスポーツの特徴を表現している。また、基本、目と口だけで表情を作り出している。このあたり、記号化ということで言えばたしかにかなり高いレベルと言えましょう。デザイナーさんの才能がうかがえます。だいたいこの手のキャラはデザイン的にやりスギッチになりがちなんですよね。いろいろその県の名物や大会のコンセプトを詰め込みすぎちゃう。そのへんスギッチは「若杉」だけで勝負しましたから…てか、秋田には名物もコンセプトもない…とも言えるか(笑)。まあ秋田の控え目な県民性が表れてるのかもね。
この本、いちおう隅々まで見ましたけど、「目」がポイントなのかなって思いました。うるうる目。ある意味古典的なコテコテパーツではありますが、それを堂々と使ったのが功を奏したのかも。寄り目萌えのところにも書いた通り、人間(動物)にとって「目」の記号性というのは非常に重要であります。
その点ちょっと面白いなと思ったのは、時々スギッチの目が変わることです。片目をつぶったりするのはまあよくあるパターンとしても、一部の格闘技のキャラで使われている「にらみ」は興味深い。たとえば、この写真の左側は空手ですね。右は柔剣道。ほかに柔道やレスリングもこんな感じ。なぜか、なぎなたや剣道や相撲は普通のうるうる目です。このへんの「格闘技」か「武道」か、はたまた「伝統芸能」か「神事」かの境目は微妙です(笑)。柔剣道は「口」にも注目です。柔剣道のみで採用されているこの口。にらみ目と相まってかなりの「わるキャラ」を演出していますね。
そんな中でも笑えるのがデモンストレーション競技の「武術太極拳」ですねえ。これはもう完全に「体育」の領域をはみ出ています。スギッチもすでに瞑想に入ってる。これは最強でしょう。目もいいけど、口がなあ。最高だなあ。気を吐き出してるのか吸い込んでるのか。体の部分を見なければ、これは単に眠るスギッチだな。というか、このデモンストレーション自体を観てみたかったような。
さて、長くなってしまいますが、目と言えばまつげのあるスギッチが唯一これ。かわいいですよね。萌えです。いったい何の競技なんだろう、女子バスケか?それならウチの生徒たちはこれってことか?なんて思って調べてみましたら、どうも普通のバスケットボールは普通のまつげなしバージョンとして存在する…では、これはいったい…この「萌え」を催すカワイイキャラの元になった女の子たちとはいったい…ガ〜ン!!わかりました。これはなんと「ママさんバスケットボール」でした!うわっ、人妻に萌えてしまった(笑)。
とまあ、いろいろと楽しませていただきました。たしかにじっと見ていると愛着がわいてきますね。スギッチ自身が秋田の新名物になることを祈ります(ついでに「のしろっち」も全国デビューしてほしい)。
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コメント
なんかスギッチの顔が2歳の秋田の従兄弟に似てるなあ、と。
大人に可愛がられるのは身近な孫子に似てる感じがあるから
なのかもね。かわいい^^
投稿: 庵主セコンド | 2007.12.16 10:57