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2007.12.25

百人一首に見る「もののあはれ」

412hsfd9w2l_aa280_ 今日は、仕事上お世話になっている英会話スクールのクリスマスパーティーにおじゃまして、ヴァイオリンでクリスマスソングを弾いたり、皆さんと一緒に英語のゲームに参加したりして、楽しませていただきました。昔の教え子との再会など、出会い多数あり。
 さて、22日の記事に書いたとおり、ウチではちょっと早めにイヴやら偉い人の誕生日パーティーをやってしまったのですが、いちおう世間様の慣習にも従って、子どもたちへのプレゼント贈呈を行ないました(形としてはサンタさんが深夜家宅侵入したという設定)。
 子どもたち、いつもより早起きして、二つの包みを見つけました。一つはけっこう大きめ。一つは小さいけれどかなり重い。期待は膨らみます。
 そして、両親に促されるままに包みを開けると…ガ〜ン…なんか固まってます。大きいつづらはオセロゲーム。渋い。さっそくやり方を教わってゲーム開始。なんとなく盛り上がりに欠けるので、これは黒猫と白猫の勢力争いだという設定を与えましたら、少しその気になってきた…とその瞬間、ウチの本物の黒猫(下半身不随の子猫ミー)が盤面の上をズズズ〜ッといざって行きまして、全てが終了。黒猫の勝ち〜(笑)。
 で、もう一つの小さいが重いつづらはと言いますと、これがもっと渋い。渋すぎる。子どもは「何これ?」って感じ。
 そう、なんと「百人一首」なのです!
 言っておきますが、これを選んだのは私ではありません。カミさんです。自分が小さい頃オセロと百人一首をやっていたのを思い出したのでしょうね。だからってねえ、それを子どもにも押しつけるのはねえ。今日娘たち、小学校や保育所に行ってどういう会話したんでしょうね。みんなはDSだとかWiiのソフトだとか言ってるのに、ウチは…オセロと百人一首かよ。「ウチは電気で動くものは買ってくれないの」…切ないなあ(じゃあ買ってやれよ)。
 で、百人一首です。せっかくですからこれについてちょっと面白い話、というか私の最新の研究成果(?)を書いておきましょう。
 もうご存知の方もいらっしゃるでしょうね。百人一首の謎、秘密。実は壮大な歌織物が構成されていて、そこに暗号が隠されている…。
 織田正吉さんと林直道さんによる研究が有名ですね。というか、織田さんの発見を林さん(経済学者として超有名な方)が発展させたということで、二人の間に微妙な空気が漂ってます。
 お二人の本を読むとよくわかるんですが、今日はこちらのまとめサイトを紹介しておきます。上手に、そしてきれいにまとまっています。ぜひご覧ください。

百人一首に秘められた謎

 これはもう単なるこじつけではありませんよね。もしこじつけだとしたら、それはそれですごいことですよ。
 さてそんなわけで、私から見ましても、かなり駄作の多い不思議な歌集であります。で、私は私なりに私の「モノ・コト論」で百人一首を料理している最中なんですね。特に注目しているのは「もの」いう言葉です。みなさんも漠然と「もの思ふ」系の言葉がたくさん出てくるなあとお感じなったことがあるのではないでしょうか。
 単独で「もの」という名詞も出てきますし、「ものを」という助詞もよく出てくる。それから、「もがな」。これは私の考えでは「ものかな」が語源ですので、これも数に数えます。
1001 それに色を付けてみますと、右の写真のようになります。百人一首は基本的に年代順に並んでいます。この表は横書きなので、上が古いもの、下が新しいものになります。
 どうでしょう、まあ当たり前と言えば当たり前ですけど、下の方がカラフルですよね。つまり時代が下ると和歌のテーマが「もの」になっていく、ワタクシ的に言いますと、歌の内容が「不随意」への詠嘆になっていくということです。
 これこそ「もののあはれ」ですよね。何度も書いて申し訳ありませんが、本居宣長センセーはダメです。あんなにいばって「もののあはれ」論を書いておいて、肝腎の「もの」は「なんとなく付けたものだ」みたいなこと言ってごまかしてる。というか最も大切なことに気づいてない。「もの」という言葉の意味をとらえきれてないんです。あんまり神格化しない方がいいですよ、彼の「もののあはれ論」。
 というわけで、こうして百人一首を並べるといろんなことがわかるんです。まだまだいろいろ書きたいこと、あるいはそれぞれの歌の新解釈なんかたっぷりあるんですが、それはこれから小出しにして行きます。駄作へのツッコミも含めて、時々一首ずつ取り上げて紹介していこうかな。
 それにしても娘たちちょっと可哀想ですね。こんな話をしても絶対わからないしなあ。いちおう、今は「これもポケモンカードみたいなもんだ。世界で一番古いタイプかもしれない」とか言って、その気にさせてますが。彼女ら、この歳で早くも「もののあはれ」を感じてたりして(笑)。

林直道の百人一首の秘密

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コメント

前略 薀恥庵御亭主 様
「各々」の駄文に それぞれ「御返事」をいただき
本当にありがとうございました。礼
大変な御手間をおかけし 恐縮いたしております。
えぇぇぇ・・・・・
あっ・・・そうそう「帽子」。笑
若い頃は・・・「毛糸の帽子」でした。
「あれ」はいけません。
つるつるに「剃髪」しておりますと・・・・
御近所様に 御挨拶したとき・・・「ポロリ」
と落ちてしまい・・・「爆笑」されました。恥
それから・・・「野球帽」これも・・・
悪くはないのですが・・・蒸(む)れます。
一番良いと感じるのは・・・「ハンチング」
「キャ助っ人」× 「キャスケット」・・・
「鳥打帽」ですね。笑
落ちにくいし・・・蒸れにくいし・・・
どんな格好にも・・・そう違和感がないので。
愚僧は・・・黒い「ジーパン生地」の「ハンチング」
を愛用いたしております。
あれっ・・・何だったっけ・・・?
御返事 有難う御座いました。
「御返事」といえば・・・随分 前ですが・・・
ハードボイルド作家の故「大藪春彦」様に・・・
御手紙を差し上げましたところ・・・・
御丁寧な・・・御返事をいただきました。尊敬
それから・・・朝日新聞の「本多勝一」様からも
とても御丁寧な御返事を頂戴しました。 尊敬
とても御多忙なのに・・・「御人柄」が
出来た御方様は・・・素晴らしいですね。
「薀恥庵御亭主」様も素晴らしいですね。尊敬
「御人柄」が 磨き上げておられます。
愚僧も「頭」だけは磨き上げております。苦笑
実は・・友人の「学僧」より・・・
学僧「お前ねぇぇぇ・・・」
愚僧「うん。」
学僧「源氏物語・・・あれねぇぇ」
愚僧「うん。」
学僧「仏教 来てるよ」
愚僧「えっ?」
学僧「えっ じゃねぇよ。」
学僧「平安 法華思想」
愚僧「そうかなぁぁ・・・・」
学僧「仏教が根底にあるんだよっ」
愚僧「あっそう。」
学僧「あっそう じゃねぇぇんだよっ」
愚僧「うん。」
学僧「60巻」
愚僧「えっ」
学僧「三大部」
愚僧「えっ」
学僧「法華経 ほけきょう だよ。」
愚僧「ほぉぉ ホケキョ」
学僧「アッハッハッ お前は・・馬鹿だね」笑
そんな こんなで こちら様の
「源氏物語」の御部屋へお邪魔いたしましたが
こんな 駄文だけを「落書き」してしまい。
本当に申し訳ありませんでした。
まさに 「惚け人」ですね。笑
「今は こよなき惚け人にてぞありけむかし」
源氏物語 若菜

尊敬する「小津監督」の雰囲気の漂う色調・・・・
「目次」に 感心し・・本来の「源氏物語」は
拝読せずに 「ここ」ばかりに居候を
きめこんでおりました。
愚僧・・・「尺八」は・・逆から吹いて・・・
人を驚かせるのが大好きで・・・(逆八 ギャグ八)
指笛で「鶯の鳴きまね」を得意といたしております。
まさに「馬鹿者」「惚け人」であります。笑
まぁぁぁぁ・「本物の莫迦」を目指し精進ある鑿。笑
「分別」臭い・・・人間よりも・・・
無分別な・・・「莫迦者」になりたいと
願っております。  合唱おじさん   拝   

 

投稿: 合唱おじさん | 2007.12.26 10:04

サンタさんからの大きいつづらにはオセロ、小さい方は、
? ずっしり重いぞ?!もしかして、ポケモンカードの詰め合わせ
かな?と色めき立った娘が見たものとは・・・・
何コレ?? ころもほすてすあまの?? こころもほすてるあま??・・・
平仮名さえ意味を成さないカードの山でありました^^;

投稿: 庵主セコンド | 2007.12.26 21:22

合唱おじさん様、おはようございます。
私も普段はハンチングを愛用しております。
ただ、冬はこちらは異常に寒いので、ニット帽をかぶります。
しかし、ニットはかゆくなるわ、痕は付くはであんまり好きではありません。
「惚け人」…なんとなく私も憧れます。
分別=コト化ですので、モノ好きな私は、やっぱり「莫迦者」が理想ですね。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.12.27 08:59

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