『少食の実行で世界は救われる』 甲田光雄 (三五館)
1日1700キロカロリー、腹七分目の少食、あるいは断食によって、風邪をひかなくなった、花粉症がなおった、肝臓の状態がよくなった、精神的にも健康になった…この本に書かれている様々な実例は私の実感と全く一緒でした。こういう体験をしている人はけっこういるんだなと思っただけで、私は心強い気持ちなりました。
いつも読んでくださっている方にはしつこくて申し訳ないのですが、私は「一日一食」です。もうそろそろ3年半になります。おかげさまで、体調も精神もすこぶる健康であり、冗談でなく人生が大きく変わりました。
体重もベストをキープしています。というか、ちょっと最近太ったんですよ。一日一食でも多いとなると…。二日一食ってものいいかもしれませんけど、まあ疲れて帰ってさらに断食じゃあね、精神的に辛いかも。あの24時間ぶりの食事、すなわち夕飯がうまいのなんのって。カミさんのメシのうまさに感激できるだけでも一日一食の効果はあったというものです(どういう意味?)。
さて、そんなわけで、人になんと言われようと自分が経験しているので、私の「主義」は揺らぎません。現代の様々な問題はどこかで「飽食・過食」とつながっていると信じています。だから、世界中が少食になればいい、あまったものは不食の人たちに分け与えればいい、と本気で思っています。
もちろん私以外にもそういうことを考えている人はたくさんいまして、そんな中でも特に有名なのが、「甲田式健康法」「甲田メソッド」で有名な甲田光雄博士ですね。甲田さんはその道50年近い超エキスパートであります。
甲田さん自身も慢性の病気に苦しんでいたそうで、西洋医学を修めながらその限界を身をもって体験し、そして医学界、栄養学会の常識、というか戦後日本の社会の常識を破る「少食療法」を自ら実行するようになったと言います。今ではさまざまな難病を「少食」のみで治す甲田医院の院長としても大変忙しい毎日を送っておられる。ご自身今でももちろん超少食でいらっしゃるのですが、御とし83でバリバリにお元気です。そう言えばあの日野原重明先生も夕食のみの一日一食イストなんですよね。96歳でしたっけ。それであのバイタリティーですからねえ、もうお二人のお医者さんを見るだけでも、いかに夕飯だけ食べる食習慣が素晴らしいか御解りになるでしょう。
さて、甲田先生、たくさん本を書いていらっしゃいますが、この本は「『甲田メソッド』の決定総集篇」と銘打たれていまして、たしかに様々な角度から少食の効能が語られていまして、初めて読む方にもおススメできます。
ただどうでしょうかねえ、私はそっちの道に慣れている人なので、えっ?と思うような(社会的)「非常識」が出てきても、あるいは仏教の言葉が出てきても、西式健康法が出てきても、そしてそして「世界人類が平和でありますように」という白光真宏会のネタが出てきても、全然抵抗ないんですけど(というか序からして西園寺昌美さんが書いてるし…)、フツーの方にはなんか異様な感じがするかもしれませんね。ま、とかく本当のことを言うと胡散臭くなるものです。
興味を持った方、メタボが気になる方、健康になりたい方、心を病んでいる方、劇的に人生を変えたい方は、そういう胡散臭さもひとまず呑み込んで、とにかく読んでいただくしかないわけですが、結論としては世の中で言われる、特に最近は「食育」とかふざけた言葉でそれらしく語られる「一日三食しっかり食べましょう」「一日30品目食べましょう」みたいな暴力的盲目的な食に対する「常識」がいかに危ういかということですね。自らの健康のためにも、他人のためにも、地球のためにも。
特に「朝食」の弊害は大きい。生徒にもとにかく便秘のやつらが多いんですが(特に女子)、そういうやつらにはまず朝食を抜いてごらんって言います。そうするとあら不思議宿便が解消することが多い。やっぱり起きがけは排泄の時間であって、食事の時間じゃないんだよな。
まあ、こんなことばっかり言ってると、そっちの方が非常識暴力的盲目的だ!と非難されそうですが、自ら経験していることしか信じられませんからお許しを。そして、自分のためかどうかは死ぬときになってみなきゃ解らないかもしれませんけど、とりあえず地球のためには少食の方がいいでしょ。それだけはたしかです。
さて、この本、私にとって痛快だったのは、少食以外の話の部分でした。もう冒頭からして少食はそっちのけで子どもの躾の話が始まるんですよ。朝の挨拶、返事、はきものを揃える、便所に行ったら手を洗う…いいことです。その通りです。ウチでも実はちゃんと出来ていないことが多いのでちょっと反省しつつ、やっぱりそうだよなあ、と教育の原点を思い出しておりました、ハイ。
私の「少食」「一日一食」については「心と体」カテゴリーで探してみてください。
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コメント
そう言いながらも・・・
記事を書き終えるが早いか、夕べのシチューを
温めたらお鍋からもぐもぐっとやっていました(笑)!!
本人談:つまみ食いはいいのだ。
投稿 庵主セコンド | 2007.11.06 07:34
そう、つまみ食いは「食事」ではないのであ〜る。
器に盛らないで鍋からニンジンとジャガイモをつまんだだけだし…(笑)
投稿 蘊恥庵庵主 | 2007.11.07 06:16
緩いところがまた...。(^_^;) ほっとして好きですが、それではやや開き直り度が少々不足しているかと。そんな詭弁(失礼)も、ここまで来れば立派な正論という実例があります。ご参考になれば。
ある時、SF 界の大御所、故星新一さんとその作家仲間が新幹線の車中だったかで、公然と現金を賭けてポーカーをしていたそうです。さすがに人目に付きますし、乗務員や鉄道警察に知れると厄介ですから、それは不味いのではないかとメンバーの一人が星氏に進言すると、平然と次のように返したそうです。
{「ポーカー・チップがないので、チップの代わりに現金を使っているだけだ。」と、言えばいい。}
カッコイイ。
10/23 のこちらの記事で書きたかったのですが、出典が思い出せず、内容も正確さに欠けるので保留していました。我慢出来ないので書いちゃいます。
投稿 LUKE | 2007.11.07 14:37
LUKEさん、星さんカッコよすぎですねえ。
これは名言ですわ。
こういうシャレこそ男には必要ですなあ。
いやあ、ホントカッコいい。
真似したいけどできませんね。
いい言葉をありがとうございました!
投稿 蘊恥庵庵主 | 2007.11.07 18:36