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2007.11.11

『コメント力 「できる人はここがちがう」』 齋藤孝 (ちくま文庫)

48042342 私は私生活ではほとんどコメントをしません。ウチでもしゃべっているのは私以外の3人のかしまし娘(含むカミさん)であり、私は寡黙です。その他、仕事以外での私を知っている人も、私のことをどちらかというとあんまりコメントをしない人だと思っていることでしょう。
 私がさかんにコメントするのは仕事においてです。正直、コメント力がないと困ります。ほとんどがコメント力でできている仕事と言ってもいいかもしれません。そういう意味では、生徒から見るとかなりよくしゃべる人だという印象があるでしょう。いかに当意即妙に面白いことを言うかが授業におけるポイントですので。また、何かとプレゼンやら研修の発表やら講演やらのお鉢が回ってくるので、そういう意味でも仕事上は相当しゃべる方だと思います。生徒にも同僚にも「ハッタリ力」が抜群だと言われるくらいですから(笑)。
 不思議なくらい公私によって自分が違う。皆さんもそうなのかもしれませんが、けっこう極端な方だと思います。ま、芸能人の方なんかも普段は静かで控え目と聞きますから、きっと人間はそうやってバランス取ってるんでしょうね。さんまは24時間365日あんな感じらしいですが。
 そうそう、タレントの方こそコメント力ですねえ。アドリブでしゃれたこと言えないタレントは消えます。学校の先生なんてタレントみたいなもんですね。小一時間(ウチの学校の場合は100分)一人でお客さんをひきつけなきゃならない。それもネタ自体は実に小難しいつまらんものですからね。タレントさんより大変ですよ。だいいちお客さんはホントはそこにいたくない人たちばっかりですからね。タレントさん以上だったりして。
 さて、そんなふうに私たちの仕事上とっても大切なコメント力ですが、いったいどうすれば身につくのでしょう。この本を読めばコメント力がつくのでしょうか。
 では、私の『コメント力』へのコメントをどうぞ。ずばり「無理!」です。私、齋藤孝さんの本はどうもだめですねえ。「段取り力」の段取りの悪さにも閉口しましたけど、この「コメント力」のコメントのいまいちさにもウンザリでした。
 この本でも、齋藤先輩(高校の先輩なんです)、なんだか有名人やマンガのキャラのコメントを引用して、それにパッとしないコメントを添えているだけでして、たしかに有名人のコメントはものすごく面白いのですが、それをそのまま真似しても余計に痛いだけですしょうし、なんとなくコメント力のつけ方みたいな齋藤さんのコメントもありますけど、それも当たり前すぎてあんまり参考になりません。
 サブタイトルに『「できる人」はここがちがう』とありますね。たしかに引用されている名コメントの主は「できる人」でしょう。でも、多くの読者は「できない人」であって、この本を読んでも、せいぜい自分のコメント力のなさ、すなわち自分の「できなさ」を痛感するばかりで、ガックリするだけなのではないでしょうか。少なくとも私はちょっぴりしょげましたよ。齋藤先輩もどっちかっていうと、私たちとおんなじ次元の人ですね。ちょっと毛が生えた程度でしょうか(笑)。
 ただ、コメントをすることを前提に物事を見ますと、生活が充実するのは確かです。私はこうして毎日ブログにコメントを書いているわけでして、こういう生活を始めてからというもの、ずいぶんと世界が面白く見えるようになりました。そういう能動的な生き方、いや、実はそれは外からの情報を受け入れる受動的な生き方であったりするわけなんですが、そういう生き方はたしかに面白い。それは私も実感しております。
 というわけで、ワタクシの「コメント力」とは「受信力」であるとしておきましょう。

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