パース市内観光…アボリジニ文化に触れる
本日のメイン・イベントはパース市内での自由行動でした。生徒たちはそれぞれ得意の(苦手の?)英語を駆使しつつ、買い物や食事をしていました。
私は適当にブラブラしながら、ちょっぴり彼らをアシストしたり監視したりという役割。途中、少し息抜きに駅の北側に回ってみました。お店の並ぶ南側と違って、文化施設などが点在するこちら側はとっても静かです。
美術館と博物館、そして図書館に潜入、アボリジニの歴史や文化、アートにじっくり触れました。私は彼らの文化にはかなり興味を持っています。特に日本の縄文との関係ですね。彼らの素性は明らかになっていませんが、よく言われているように南インドやポリネシアからやってきたとすると、日本の縄文人との関係も否定できなくなります。
特に私が興味を持っているのは、彼らのシンメトリックな感覚です。そう、縄文土器のデザインとオーストラリアン・アボリジニの絵画における対称性の類似です。あんまり言われていないようですが、私にはどうも両者の対称性と、対称性の微妙な崩し方が似ているように思えるんですよ。ちゃんと勉強すれば何かわかるのかもしれませんね(たぶんちゃんと勉強しないと思いますけど)。ま、もともと我々人間は、自分自身がシンメトリックなデザインを施されていますから、そういうものに自然と敏感になるというのもわかります。でもなあ、あの微妙な崩し方はなあ、独特だよなあ。それが意図的なものなのか、それとも無意識の産物なのか、あるいは未熟さの故なのか…。
さてさて、アボリジニのことを考えるとき、どうしても忘れてはならないのは、彼らに対する白人による迫害の歴史です。日本の縄文人も多少は弥生人に駆逐された面もありますけれど、悲惨な虐殺や支配はなかったようです。比較的緩やかに穏やかに融合していった(もちろん細かくはいろいろありましたし、弥生人による実質的占領だと言う人もいますが)。オーストラリアでは、最近になってようやくアボリジニの人権を認めようという動きが活発化したようですね。それでもまだまだいろいろと問題があるようです。
ホテルでテレビを観ていますと、どうも近いうちに選挙があるようで、労働党と自由党がさかんにCM合戦を展開しておりました。彼らの政策の中にはアボリジニに対するものもあるんでしょうか。
夜中にはアボリジニたちにとっても非常に神聖な存在であったらしい南十字星を見ました。ホテルのベランダからもしっかり見ることができましたよ。
いつもながらひっくり返ったオリオン座にはなんとも不思議な感じがいたしますなあ。そして、日本よりもいっそう明るく感じられるシリウス、そしてカノープス、さらに南十字やらケンタウルスの一等星が、実にゴージャスに輝いていました。派手だなあ。パースの中心街でこれですから、砂漠で観る星空はどんなもんでしょう。次に行くときはぜひともスターウォッチングも計画したいですねえ。
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