『里山保育が子どもを変える』 (NHK ETV特集)
NHK教育の「教育フェア2007」、興味深い番組が目白押しです。しかし、どうにも忙しすぎてなかなか観ることができません。録画して時々HDDレコーダの早見機能でちょこちょこと観るのが精一杯。
さて、今日は寝る前に90分の番組を60分で早見しました。なんだか現代人っぽくていやだなあ、こういう時間を圧縮するっていうのは。ま、しょうがない。
「里山保育が子どもを変える」…千葉県の木更津社会館保育園(私立)で実践されている里山保育の様子を1年間追ったドキュメンタリー。
子どもに(親に)神経質なほど気を遣う学校や幼稚園、保育所が多い中、この保育園では全く逆の教育が行われていました。毎日どろんこ、刃物を使って怪我はする、ケンカもするする、自然の木の実やなんやかや食べる食べる。
ものすごく面白かった。面白かったというのは、子どもたちの様子がです。彼らと同い年の子どもを持ち、田舎に住んでいる私としては、特に彼らが特別な感じはしません。どちらかというと、ああこういうヤツいるよな、こういうことあるよな、という面白さです。子どもはみんな一緒だなって。自分もあんなんだったし、つまりどの時代も子どもはあんな感じなんだよなって。
この園の保育を手放しで賛美するつもりは全くありません。あのやり方を、素晴らしい、本来こうあるべきだ、と単純に言うこともできますが、反面、集団的幼児教育として考えれば、欠けている点もあると思いました。もちろん理想的な教育現場とか学校というものはありえないというのを前提にしていますから、そこに野暮なツッコミはしませんが。
そういう意味でちょっと想像されたのは、この園のやり方については、地元では本当に賛否が分かれているんではないかということです。特に母親たちは。それが、大人社会や、ひいては小学校に入学して他と合流した子どもたちに、悪影響を及ぼしていないかということです。
こと子どもの教育に関して、母親は盲目的になりがちです(父親はもともと関心がない…ポーズだけはとりますが)。愛情(もしくは世間的義務感)が理性を越えてしまうからです。はっきり言ってしまうと、本当の親「バカ」になってしまいがちです。特に女性は敵対するものを作りたがりますから(失礼)、男性不在になりがちな子育て世界において、女親どうしのアホくさい抗争がどれほど子どもたちを不幸にしていることか。
おっと、全然関係ない話になってしまったぞ。いや、別にウチのまわりにそういう事例があるということではありません。ここは田舎ですので基本的に平和です(笑)。ただ、この番組を観て、また両極端な原理主義的母親が出てくるんじゃないかと心配なんです。
で、田舎ということで言えば、ウチのカミさんは世界に誇る里山に育ちましたので、この番組を観ながら、まだまだ甘い!みたいなことを言っていました。ハハハ。田植えのシーンを観ながら、「はぁ?田植えはレクレーションじゃない!泣きながら怒られながらヒルに血を吸われながらやるんだよ!」とか吠えてました(笑)。たしかにウチの子は平気で山のものを食べたりしてるな。だいいちここは里山どころか富士山だし。
私は高度経済成長の東京都大田区に育ちました。たしかにカミさんに比べれば十分都会だったわけですが、それでも子どもたちは常に自然の中を探検していましたね。案外森や小山や草むらや空き地がたくさんありましたからね。多摩川の河川敷も面白かったし。ヘビなんかもけっこういました。だから、私もこの園の保育はそれほど特別には思えませんでした。
つまり、こういうことは家庭で、近所でやるべきなんですよ。ただそれだけ。で、幼稚園や保育園では、ちゃんとした集団生活、じっと椅子に座っていることとか、不条理な勉強というものへの抵抗力とかを身につけるべきなんです。それで、バランスが取れると思うんですが。
はたして、あの子どもたちが普通の小学校に入ってどうなるのか。ちょっと興味がありますし、不安でもありました。まさか同じ千葉県のこんな小学校みたいになってないでしょうねえ。そこまで追いかけてくれると、子どもがどう「変わった」のか、ホントのところが分かるのかもしれませんね。無理を承知でそんなことを思ってしまいました。
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コメント
いつかのニュースで、ドロのなかには精神を安定させる、脳に良いバクテリアがいるといっていました。英国の科学情報誌で発表されたそうです。
http://www.bristol.ac.uk/news/2007/5384.html
投稿: 龍川順 | 2007.10.30 08:53
龍川さん、どうもです。
セロトニン出まくりですか。
いいですねえ。大人もたまにドロ浴びして、ストレス解消ってのも。
そういうビジネスでもやりましょうか。
けっこう儲かりそうですね(笑)。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.10.30 10:01