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2007.10.09

『Bach Meets the Beatles』 John Bayless (Pf)

『バッハ・ミーツ・ザ・ビートルズ』 ジョン・ベイレス(ピアノ)
51ss8et8dcl_aa240_ 今日はジョン・レノンの誕生日ですね。昨年はいいこととんでもないことが起きましたっけ。あれからもう1年かあ。
 というわけで、ジョンの誕生日にちなんで何か書こうかなあと思っていたんですが、どうも最近忙しすぎていかん。で、目に付いたCDを紹介します。
 私、何度も書いてますが、ビートルズとバロックが自分の音楽的なルーツの重要部分を占めていまして、どういうわけかその両者の融合みたいなものに異常に執着してきました。
 最近の大ヒットは、古楽器による完全コピーであるこのシリーズと、あのリフキン先生による超スーパーぶっとびなこちらですね。リフキンのは聞いたのは最近ですが、実際録音されたのは1965年です(!)。
 と、どうも妙な趣味なんですが、しかたありませんね。自分でも高校時代に何曲か編曲までして、学園祭で披露したりしてましたから。そういう病気なんだと思います。
 それで今日紹介するのはバッハの様式で即興演奏されたビートルズです。1984年の録音。演奏はジョン・ベイレス。今でも人気のあるピアニストです。いや、ピアニストというかピアノ・エンターテイナーですかね。昨年も来日してすさまじいステージを見せてくれたようです。モーツァルト・イヤーでしたから、モーツァルト風の即興でいろんな曲(演歌とか)を聞かせてくれたとのこと。こちらにたくさん動画がありますので、参考までにどうぞ(バッハ風のテイク・ファイブはなんだかわからんがすごいな)。
 この人、リフキンさんなみのセンスを持ってますね。バッハの様々な様式を完全にマスターしているように聞こえます。このCDでも、コンチェルトやコラール前奏曲、フーガなどのテクニックを駆使して即興演奏しています。メロディーに入るとビートルズだとわかりますが、そこに至るまでの部分は完全にバッハです(本当のバッハも時々出てきます)。まあ、どこまで即興かわかりませんけど、ミスタッチもけっこうあるし、本人の手グセみたいなのもの感じられ、そういう意味では即興らしく聞こえます。
 こういう企画って大概、木に竹を接いだ感じになっちゃいますよね。でも、これはビートルズのメロディーやコード進行を素材にして違う楽曲を作っているという感じなので、比較的不自然なことにはなってません。けっこうきれいな曲が多く、BGMとして流したりしてもいいんじゃないでしょうか。私、実は好きです。
 こういうのを聴いてますとね、またまた繰り返しになっちゃいますが、ビートルズがいかに西洋古典音楽の上にいるかがよくわかります。ある意味、彼らはクラシック的世界を初めてポピュラー音楽に持ち込んだとも言えるわけです。古典を復活させたとも言えるのです。もちろん、彼らにはそういう意識は希薄でしたし、他の民俗音楽なども同じように取り入れていましたが。
 いや、彼らにとっては、いわゆるクラシック音楽は単なる民俗(民族)音楽だったのかもしれない。ヨーロッパの特定の地域で特定の期間(案外短期間)に異常に発達した特殊な音楽だということを感じていたのかもしれない。だから、別にそこに敬意を払うこともないし、差別することもなかったのかも。そういういわゆるクラシック音楽の本質をあぶり出してしまったのかもしれませんね。だから、そこにはまる人と、そこを嫌う人がはっきり分かれるのかもしれません。
 いずれにせよ、ビートルズは偉大なり…ということを、このCDを聴いて改めて確認した次第であります。

Amazon Bach Meets the Beatles
Bach Meets the Beatles(試聴可)

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コメント

超超ご無沙汰してしまいました。で、久々に遊びに来てみましたら、またまた話題がシンクロしていて(私も今日ビートルズネタです)思わず書いてます。私の方は
この夏のアメリカでAfrica=Americanの音楽のビートを初めて体験し、こりゃみんなが夢中になるのもわかるわな、ってことなんですけど。歌謡曲バンドでビートルズもコピりましょうか。またの機会楽しみにしてます。

投稿: よこよこ | 2007.10.11 01:59

どうもどうも。
よこよこさん、大変ご活躍のようで。
やっぱり本場のビートは違いますよね。
それにしてもゲット・バックだったとは…
ちょっとその意外性に嬉しく思いました。
ぜひぜひ今度やりましょう。
バンドでもいいし、古楽版でもいいですねえ〜。

投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.10.11 06:46

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