ロードサービス(高速道路でパンク!)
高速道路のトンネルを100キロで走行中、いきなり右前のタイヤがパンク!
いやあ、まいりました。しかしまあ不幸中の幸い、大事に至らず帰ってこれました。感謝しないとなあ。
23日の演奏会に向けての練習が東京で行われるということで、今日は早朝から予習をしたり、長丁場に備えてジャンボ鶴田のTシャツを着込んだりして(怪物のスタミナにあやかったつもり)、気合いを入れていたんですね。で、少し余裕を持って出発し、いつものとおり高速道路に乗ったんです。
30分くらい走ったでしょうか、ちょっと長めのトンネルに入り、普通に3車線ある中の真ん中の車線を100キロくらいで走行していたんですね。で、1台のバイクが私を追い抜いていきました。その時、けっこう大きな排気音が聞こえました。バタバタバタってね。まあトンネルですからよくあることです。
しかし、バイクが前方に遠ざかったのにもかかわらず、そのバタバタ音が大きくなるではないですか。あれ?もう1台来るのかな、と思った瞬間、ハンドルにものすごい振動が。一気に直進安定性も失われていきます。私はまず、路面に異常があったのかと思い、少しハンドルを切って微妙に走行ラインをずらしてみましたが、全く状況は変わりません。その瞬間、あっこれはパンクだ!と思いました。おいおい、なんだよ〜、こんなところで…。
え〜、こんなことをこんなところで自慢しても仕方ないんですけど、私、結構ピンチに強いんですよ。いかなる状況においてもパニックを起こさないのが、私の売りです(笑)。考えてみると、今までもパンク経験はけっこうあります。オフローダーだったこともあるからでしょうかね、たぶん今回が四半世紀にわたるドライバー人生において7回目だと思います。けっこう多いっすよね。でも、高速道路では初めてだぞ!
なんてワクワクしている場合ではない。まずは一番左の車線にソロソロと車線変更。それほど交通量は多くありませんので、そこは難なくクリア。とともに前方を確認。だって、トンネル内に非常停車するのはめっちゃ危険です。重大事故につながる可能性大。で、前を見ますとラッキーなことに出口の明かりが見えます。えっとえっと、ハザードランプのスイッチはどこだっけ。ハザードを点滅させながら60キロくらいまで減速させてトンネルを出ました。
すると、左に比較的広い路肩があるではないですか。よしよし、ここに不時着だ。ん?でもあんまりトンネル出口に近いと危ないな。でも、前方100メートルからは左カーブで見通しが悪い。じゃあ、あのへんに停めよう。ということで、なんとか無事に路肩にピットインいたしました。
高速道路の路肩に停車するっていうのは初めてのことです。停めてみますと、案外狭いんですよね。私の車は軽と同じ車幅しかないのでスッポリ入りましたが、それでも右側を車がビュンビュン通り過ぎて恐い。特に大型は左車線を走りますから、それらが通過すると、車が揺れる揺れる。すごい風圧です。
そんなんですから、運転席のドアを開けるなんて冒険はできません。左はガードレールに近くて助手席のドアも開きません。こんな時、やっぱりスライドドアっていいですねえ。私の車は後部ドアは両サイドスライド式なのでした。で、左後のドアから車外に出て、まずは三角板を設置。考えてみると三角板使うの初めてかも。積んどいてよかった。
車の前に回ってタイヤを確認しますと、あららやっぱり右前がペッチャンコだわ。さ〜て、どうすっかな。タイヤ交換は大の得意です。こちらにも書きましたが、それで金もうけしてたくらいですから(笑)。しかしですねえ、左のタイヤならまだしも、右じゃあなあ、背後数十センチを時速100キロの大型トラックやバスが通過する状況でタイヤ交換はしたくありません。
かといって、低速で広い場所まで移動というわけにもいきません。ナビを見ると、すぐ先がまたトンネルだからです。
残念ですが、これはもう人に頼むしかありません。昔なら高速道路備え付けのあの電話のあるところまで歩いて連絡したんでしょうけどね、携帯電話のありがたみをこれほど感じたのは初めてです。保険会社の電話番号を見つけまして、そこのフリーダイヤルにレスキューを頼みました。保険会社の電話応対も非常にスムーズでして、すぐに折り返し連絡があり、20分くらいでロードサービスが到着するとのこと。
実際は10分くらいでしたね。ルームミラーで後方を凝視していると、トンネルの暗闇の中から赤色灯を派手に回した救世主が現れました。助かった、というより、なぜか恥ずかしかったっす(笑)。
ロードサービスのおじさんは、とっても優しくて、「全部やりますから、車に乗って待っててください」と。メシアは実に手際よくあっという間にタイヤを交換し、「大変でしたね。不幸中の幸いですよ」と私を慰めてくれました。おお、神よ。ありがたや、ありがたや。ま、メシアにとってはいい儲けになる仕事なんでしょうけどね。ちなみに費用は保険会社が払ってくれるとのこと。こちらとしてはお布施(チップ)をあげたいくらいでしたけど。
おじさんが言うには、パンクの原因はよくわからんとのこと。帰宅後よく確認してみましたら、どうも釘のようなものを踏んだらしい。そういう跡がありました。で、よくあることですが、釘がささっているうちは良かったのですが、それがトンネル内でたまたま抜けたと。それとともに空気も一気に抜けてしまった。危ない、危ない。
緊急用のタイヤ(あの黄色いホイールのね)では、なるべく高速は走らないように、また車体にもダメージがあるかもしれないから、すぐに高速を降りて車屋に見てもらった方がいいとのことでしたので、残念ながら本日はここでリタイア。練習はお休みしなければならなくなりました。すみません、皆さん。ただでさえ欠席が多いのに。ご迷惑をおかけします。
まあ、今回はいろいろな方にご迷惑をおかけしましたが、自分としてはいい経験になりましたし、ケータイやロードサービスのありがたさも感じることができました。ありがたや、ありがたや。というか、まずは事故につながらなくてよかった。不幸中の幸いです。他人の世話になるのはまだいい。他人を巻き込んで不幸なことになったら大変でした。神様に感謝いたします、ハイ。
神様と言えば…ジャンボ鶴田さんが守ってくれたのかなあ。ピンチでも動揺せず冷静に判断ができ、事態に対して自然に受け身が取れたのは、まさにジャンボさんのおかげかもしれません。ありがとう。人生はチャレンジだ!?
皆さんもご注意ください。備えあれば憂い無し。そしてピンチの時こそ冷静に…。
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