« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »

2007.09.30

H2(ZOOM ハンディー・レコーダー)

Handy Recorder H2
Zoomh2 物欲をそそる製品その2です。ZOOMがまたいい製品を出してくれました。やるなあまったくぅ。
 以前これも魅力的なH4を紹介しました。マニア心をくすぐる製品でしたねえ。でも、結局お金がなくて買いませんでした。
 私、とにかくいろんな音楽活動をしているので、その練習や本番の様子を手軽に高音質で録音できる機材がほしいんですよね。今日も東京で二つのバロック・バンドの練習がありました。私の周辺ではRolandのR09を使ってる方がほとんどなんですが、今日はお一人のメンバーがH2を持ってこられました。初めて実物を見ることができました。う〜ん、大きさもカタチや質感も私好みですなあ。ある意味スマートなR09よりもダサいところがいい。いかにもZOOMらしい、いい意味でのB級ぶりがそそります。
 R09はちょっとホワイト・ノイズが多い(実際に聴いてみましたが、たしかにちょっと気になる)ということで、買うんだったらマニアックなH4かなあと思ってたんですね。ただ、なんとなくあのスタンガン(笑)を持って歩くのは恥ずかしいというか、まあ単にお金がなかったんで買わずじまいだったんです。そんなところに、H4よりも安い、H4よりも小さい、H4よりも面白い機種が発表されたわけです。
 まずビックリしたのは、なななんと四つのマイクを内蔵しているということです。この小さな筐体になんで?ですよね。つまりこいつは4チャンネル録音ができる。いわばサラウンド録音ができるというわけです。もちろん、そういう再生機器がないと意味がないと言えば意味がないんですが、音源群の中央において全体の音を録りたいということは、たとえば楽団やバンドの練習の際にはけっこうありうることなんですよね。大概向かい合って円陣(半円陣)になって練習しますから。
 H4の音質、ローノイズ性も高い評価を得ていました。このH2もかなりいいようですよ。今日は音を聴かせてもらうヒマがなくて残念でした。
 H4は妙なこだわりがありすぎて、ちょっとマニアックすぎるところがあったんですよね。楽器を直接つなげたり、エフェクトが満載だったり、プラグインパワーマイクが使えずファンタム電源対応だったり(笑)。そういうまあ結局私たちにも無駄な機能を排除して、より一般的に使いやすくしたのが今回のH2です。それでも4chというとんでもないマニアックなこだわりがありますが(笑)。
 そしてそして、なんといっても低価格ですよ。ZOOMの価格破壊ぶりはいつもすまじく、安すぎてB級の印象を与えて逆に売れなくなってしまうくらいでして、今回このH2も2万円ちょいで買えるようです。発売後ずっと人気でして、ここのところ生産が間に合わないのだとか。たしかにこれは売れますよ。
 ところでそのB級っぽさを象徴するようなエピソードを一つ。初期ロットは左右が逆だったとか(笑)。もちろんその後ファームウェア・アップデータで改善されたそうですが。
 さて、最近思うこと。この前も運動会で(いやいや)ビデオを撮ったんですけど、どうもビデオで思い出づくりというのは好きじゃないんですよね。やっぱ、写真(できれば銀塩)と生録ではないかと。ビデオは情報量が多過ぎ、リアルすぎ、思い出として私たちが補完する要素が少なすぎる。よって美しくならない!これはいかん。
 昔なんとなく日常の様子を録音したものがいくつかあります。これを聴きますとね、なんとも懐かしいんですよ。映像は自分で勝手に脳内で流すしかない。というか、勝手に映写されるわけです。それこそが「思い出」でしょう。思い出すんですから。
 そんな意味でも久々に生録というのをやってみようかなと。昔デンスケでやってたように。そんな意味でも4chのH2は魅力的かも。あるいは、Panasonic WM-61でバイノーラル・マイクでも作ってみようかな。最新のデジタル機器を使いつつ、原点回帰してみたい今日この頃であります。

H2公式

【送料無料】ZOOM Handy Recorder H2 【送料代引き手数料無料】(ムラウチ)

不二草紙に戻る

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.09.29

東西古楽in吉祥寺(富士吉田市)

07092901 今日の昼間は保育所の運動会。いつものように小さな村らしい手作り感満載、そして一体感満載のお祭りでありました。娘のそれなりの成長ぶりにちょっとジーン。先生方お疲れさまでした。ちなみにウチのカミさんは役員さんでして、運動会中バタバタと奔走してましたね。お疲れさまでした。
 カミさんは打ち上げでたぶん午前様でしょう。一方のワタクシは子どもたちを連れてお寺で坐禅&演奏会です。
 今日の演奏会は、最近ご一緒させてもらう機会の多い渡辺敏晴さんをメインに据えまして、私はちょっとだけお手伝いさせてただきました。
 渡辺さん、九州、関西方面への演奏旅行の最後に富士山に立ち寄ってくれました。昨年と一緒ですね。今回はチェンバロだけでなく、和楽器の胡弓、そして小型のガンバであるパルデュッスも引っさげての登場。多彩な音楽を聴かせてくれました。
07092902 肝腎の楽譜を名古屋に置き忘れてくるというアクシデント(笑)にもめげず、即興もまじえながら楽しい演奏会に仕上げてくれました。こうして、ヘンデルやラモーと同時に日本の伝統的な音楽を聴けるというのはなかなかないですよね。考えてみますと、江戸の音曲盛んな頃というのは西洋ではバロックや古典派にあたるわけですから、実は不自然なことではないんですよ。そういう観点のない演奏家が多い中、渡辺さんは貴重な存在だと思います。
 こうして並べて聴いてみますと、楽器にせよ、楽曲にせよ、やはり似ている部分と全く違う部分の両方がある。そこが面白いんですよね。共通点を見つける面白さと違いを見つける面白さ。これはインターナショナルな、あるいはグローバルな文化体験の第一歩だと思います。そういう視点というのを皆さんにも知っていただきたいですね。
 私も遊びですが東西両古楽をやってますので、渡辺さんとは意気投合してまして、今後少し活動を拡げていこうかと話しているところです。もちろん古楽に限らず、それこそ古今東西の音楽を楽しんでいきたいし、楽しんでいただきたいと思います。
07092903 今回は、私はちょこっと手伝わせていただきました。せっかくお寺という場ですから、以前ある高校での講座でお話しした、音楽と仏教の教えの関係といいますか、一つの音が周囲の音(すなわち和音)によって性格付けされる、性格が変化するというところから「縁」「無我」の考え方につなげるというのと、不協和音が音楽を豊かにするように、人間関係でも衝突や不和こそが人生に深みを与えるというようなことを、実際の音をまじえてお話させていただきました。その道のプロであられるご住職の前でとんでもないエセ法話をしてしまい、ちょっと恥ずかしいのですが…。
 そして、私にとっての「縁」ソングの代表であるレミオロメンの「3月9日」をチェンバロとヴァイオリンで演奏しました。またまた演奏しながら自分がジーンとしてしまいました。いい曲だなあ…やっぱり。
 今日は70名の方がいらしてくださり、お寺の本堂は超満員という感じでした。こうした出会い、まさに一期一会の出会いに、心から感謝いたします。そういうご縁を大切にするということは、その瞬間瞬間を大切にすること、他者を大切にすること、そしてそれはすなわちそこに立ち上がる「自分」という存在を大切にすることです。そんなことを痛感した演奏会でもありました。
 吉祥寺ご住職様、渡辺敏晴さん、そしてお聴きになってくださった皆さん、本当にありがとうございました。

不二草紙に戻る

| | コメント (14) | トラックバック (0)

2007.09.28

吉井和哉 『Hummingbird in Forest of Space』

51wca0rk3ol_aa240_ My friend(?)吉井和哉さんのニューアルバム、ひと通り聴きこんでみましたので、感想など。
 昨年末のライヴでの実にパワフルでエロティック、完成度の高いパフォーマンスから、これは何か吹っ切れたなと感じさせた吉井さん。もちろんイエモンの楽曲をバシッと決めてくれたというのもありますね。とにかく2007年の吉井和哉に期待しててくれ!とでも言いそうな雰囲気に、私も多いに期待していました。その期待通り、前作から1年足らずで届けられたニューアルバムは、なかなかの名盤でありました。が…。
 ご本人も雑誌のインタビューなどで「SICKS」のことを引き合いに出しておりました。「SICKS」は言うまでもなくイエモン時代の最高傑作。私が彼らにはまった原因になったアルバムでもあります。大いにポップで、かっこいいけどどこか大衆歌謡的なその世界に、かな〜り深くのめりこんだのを思い出しました。もうあれから10年ですか。私もこの間、あまりにいろいろな変化を体験しましたけれど、吉井さんはもっといろいろあったろうなあ。
 で、その名盤の時の「イケイケ」な感じが、このアルバムのレコーディングの時にあったと。産みの苦しみではなくて、産みの喜びですね。そういう勢いというか、推進力のようなものを確かに感じる出来です。
 吉井さんのこれまでのソロアルバムは、それこそ産みの苦しみという感じでした。それはそれで共感できる部分もありましたし、いろいろな先入観やらわがままな期待やらを抜きにして考えれば、やはり彼の音楽は唯一無二の価値があります。しかし、その苦しみがより多くの人に理解されていたかといいますと、これは正直そうではなかったと言わざるを得ない。単純にそういう意味で、ご本人も周囲も辛かった時期が長かったのだと思います。
 私も不惑を迎えた時から、たしかに惑いが少なくなった。どこか開き直ったところがあったのでしょう。かなり考え方、生き方が前向きになりました。彼もそんな境地になったんでしょうか、40過ぎて。もちろん私とはレベルもステージも違いますけど気になります。
 今回のアルバムが一般に「吹っ切れた」「突き抜けた」というような表現をされるのは、そうしたストーリーが背景になっているのとともに、単にメジャー(長調)の曲が増えたためだと思われます。それは明るく聞こえますからね。非常に単純なことです。一方、マイナー(短調)の曲もイエモン時代を彷彿とさせるキャッチーなフレーズにあふれていますね。そういう意味では突き抜けたと言う、そのベクトルの方向はたしかに10年前に向かったものなのかもしれません。表面上はね。
 しかし、私は彼のそうした変化を単純に復活だとか回顧だとか考えたくないですね。今回の作品の歌詞における、言葉遊び(言語遊戯)によるナンセンスなセンスや、エロチックな表現から感じられる幼児性などに、なんとも不思議な矛盾といいますか、心地よい「彼岸性(あの世性)」を感じるんです。これはたしかに「SICKS」的大まじめなおふざけ(?)に近い世界かもしれません。しかし、それが本当に自然なものなのか、彼らしいナイーヴさは健在と言えど、そのナイーヴさに肉体がついていっているのか、そんな不安を少し感じてしまいました。ちょっと危険なにおいをかぎつけてしまったんですよ。
 太宰がそうであったように、ナイーヴであり続けることには多大なエネルギーを要します。太宰は40になろうかという時に命を絶ってしまいました。それが本気だったのかどうかは微妙ですが。ナイーヴな人間にとって40という、まあさすがにモラトリアムも終わりだという(社会的)年齢は、大きな人生の壁なんですね。吉井さんはそこんとこを「ある形」で乗り切ろうとしていることはたしかです。
 でも、その「形」は実はまだ「形」をなしていないような気もします。今でも健在のベテラン・ミュージシャン、特に欧米の重鎮たちの境地に、果たして彼は到達できるのか。ちょっと厳しい言い方かもしれませんが、今回のアルバムではその道のりはまだまだ遠いような気がしました。本当にクオリティーの高いアルバムなんですが、まだまだ頑張ってもらいたいし、もっともっとできる、そんな期待をこめまして、こんなことを書かせていただきました。
 あと最後に一言。「形」は自分で決めるべきだと多くの人は考えるでしょうが、実はそうではなくて、他者が決めるんです。それは別に芸人さんに限ったことではありません。

Amazon Hummingbird in Forest of Space(初回盤) Hummingbird in Forest of Space(通常盤)

楽天 Hummingbird in Forest of Space(初回盤)

不二草紙に戻る

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2007.09.27

『やさしい経営学』 日本経済新聞社編 (日経ビジネス人文庫)

53219149 初めて経営学の本を読んでみました。「基本のきほん」って書いてあるんですけど、それなりに結構難しかった。初めてだからでしょうね。
 経営哲学の本は何冊か読んだことがありました。でも、だいたいその手の本って宗教書になるじゃないですか。私の得意分野ですから、そういうのは楽しく読ませていただいてました。でも、「学問」となると、やっぱり私苦手なんですね。途端に先に進まなくなる。
 常々、経営学と哲学は高校でも少しやった方がいいのになあ、といつも思っている私です。教え子もずいぶんと経営学部に行きますが、経営学をすすめる私がその経営学を知らないっていうのはいかんでしょ。だから遅ればせながら少しかじってみようと思ったわけです。そしたら、まあけっこう難しかったし、ちょいと違和感すら覚えてしまった。
 やっぱりセブンイレブンやユニクロ、キャノン、それぞれのトップのリアルな話は面白かった。でも、大学の先生、つまり学者さんが出てくると途端に眠くなる。これじゃあホントだめですね。
 リアル世界でのマネージメントの天才たちって、ただ金もうけに長けてるだけじゃないのは確かですよね。会社というのは人と物と金を動かすわけですけど、その基本はやはり人です。人が動かないと物も金も動かない。そうなると、哲学というか、宗教というか、それなりの人間性やあの種の詐術(失礼)も必要になってくるわけじゃないですか。私はそういうところに興味を持つ人間なんですね。
 たぶん私の仕事、つまり先生という仕事は、物や金よりもうんと人を動かさないといけないからでしょうね。そういう意味のプロであるべきなのでしょうし。逆に言えば、そっちに特化しちゃってるんで、いわゆる経営努力とか経営センスとかからはかなり遠いところに住んでいるわけです。
 私の職場は私学ですから、半分は企業的な部分もあるんでしょうが…そう、いつかも誰かとケンカになりましたっけ。会社と学校を一緒くたにする人と、一線を引きたい私がずいぶんとやりあいましたっけ(笑)。こちらから一連の記事をご覧下さい。ま、今、経営学の本を読んだりして少し大人になってみますと、彼の言わんとするところもわからなくもないですね。
 しかし、どうも全体として違和感があるのも事実なんです。なんでみんなお金もうけに走るんでしょう。そんなこと言ったらおしまいですけどね。最近そこんとこに疑問を感じるんです。なんでだろう。もう充分日本人は豊かだし。これ以上「成長」して、他人や地球から搾り取って何になるんでしょう。
 なんて、私もビジネス人だったら、こんなこと考えてるヒマないですよね。毎日の仕事に追われ、また家族を養うためにもリストラにならないように努め、こんなバカなこと(賢いこと)考えようともしないでしょう。たまにそんな野暮が脳裏をかすめても、それを必死に消し去ろうとするでしょうね。生きていくためです。
 政治家の皆さんは「成長、成長」言いますけど、人間だってピークを過ぎたらそれなりの生き方ってあるじゃないですか。たとえば40過ぎて「成長、成長」じゃかっこわるいですよ。子どもじゃないんだから。やっぱ「成熟」でしょ。私が総理大臣になったら「成熟を実感に!」って吠えますよ。ね?いいでしょ?
 この本にも少し出てましたけど、旧来の「日本的経営」ではなくて、新しい「日本的経営」が生まれてもいいと思います。つまり、アメリカみたいなバカげた妄想を掲げるんじゃなくて、「成熟」のための経営ですよ。共生、利他の経営です。一人勝ちはカッコ悪いという哲学、宗教。
 どう考えても、長期的に勝ち組になるにはそれしかないと思うんですが。子どもでもそのことは分かるはずです。なのに世の大人たちはなんでみんな利己に走るんでしょうね。
 なんか突然変異が起きるとか、変な病原菌が宇宙から飛来するとかして、人間の考えがひっくりかえりませんかねえ。あるいはそういう薬を開発するとか。そういう兵器でアメリカを攻撃するとか(笑)。

ps 今ちょうど「カンブリア宮殿」の再放送でローソンの2位並み(失礼!)…じゃなくて新浪社長が出てました。たしかに、こういう世界で成功するれば気分はいいよなあ。でも、その気分の良さって結局自己満足でしょ。本当に世の中のため、人のためになっているんでしょうか。人の欲望を満たしてあげることが人のためになるとは思えないんですけど。そういう意味で経営哲学ってやつには胡散臭さを感じるのも事実なんだよなあ。

Amazon やさしい経営学

楽天ブックス やさしい経営学

不二草紙に戻る

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007.09.26

Rolleiflex MiniDigi

 最近、異常に物欲を刺激されているものがあります。しかしお金がないので買えないという、まさに片思いの状態。それも三つもありまして、困ったことです。で、それらが今本当に必要かと言えば、あんまり必要じゃない。ま、恋愛みたいなもんですね。あれも必要かどうか微妙なものですから。
 それらを買ってもいないのに紹介したいと思っています。私の代わりに誰か買ってくれれば幸いです。いや、別に人のものになったから諦めるという、まるで恋愛のようなことを考えてるのではなく、単に紹介したいから…うむ、なんとも複雑な男心ですなあ。あっそうだ、誰かが私に買ってくれればいいんだ!誰かお願いします。
 で、今日は一人目…じゃなくて一つ目。
Md_front これです。ローライの二眼レフの名器2.8Fです…というのはウソでして(50万円以上するんで)、「Rolleiflex MiniDigi(ローライフレックス ミニデジ)」です。デジカメです。それもトイデジカメ。ローライ本家本元による精巧なミニチュアです。
 もうずいぶん前に発売されていたんですけど、最近生産中止になりまして、店頭在庫のみになってしまった途端、本当に急にほしくなっちゃっいました。そういうのってよくありますよね。ウチにもいわゆる最終機種と呼ばれるものたちがウヨウヨしてます。
 デジカメ、私はあの歴史的名機SANYO MZ3(これもある意味最終機種、最終兵器ですな)を持っているんですけど、最近さすがに調子が悪くなってきました。まだまだ現役で撮れるんですけど、たまにノイズや色むらなど発生することがあるんです。
 あと仕事ではペンタックスのOPTIO M30を使っています。これなんかまあMZ3とは比べものにならないほど使えない製品でして(あくまでワタクシ的価値においてです。一般的にはいいデジカメかも)、もう光学式ファインダーがついてない時点でブッブーです(って今のデジカメにはそんなもんほとんどついてませんね)。
 とにかくいつも書いているようにやたらな画素数戦争や小型化にはついていけないワタクシでありまして、どうも今どきの製品には食指が動かなかったんですね。ところが、なぜかこのトイカメラにはビビビッと来てしまった。もともと来てたけど、なんかもう逢えないかもしれないって思ったら急に…。まるで転校が決まった女の子が違って見えるように(笑)。
Md_wh さてさて前置きがいつも長いな。このローライ・ミニデジですけど、まあとにかく知らない方、見てください。このオシャレでキュートなフォルム。この絶妙な存在感。買った方のレビューを見ますと、本当に本家本元を忠実に再現しているらしい。そういうミニチュアとしてもフィギュアとしてもかなり「萌え」です。
 で、デジカメとしての性能、撮れる写真というのがまたたまらない。外見だけでなく性格もちょっと他と違って魅力的なんです。
Md_swl03 画素数は300万、私の望むベストなスペックです。これ以上は絶対にいりません。レンズは固定焦点。パンフォーカス。メディアはMMCかSDカード。電池はさすがカメラメーカーという感じのCR2。シャッターを切るのにいちいち巻き上げクランクを回さなきゃならないという「ムダ」。ファインダーはなんと上からのぞくタイプ。まさに2.8Fですね。そこには小さな液晶画面がついてます。
Imag0221s そしてなんと画像は正方形。これがいいじゃないですか。こだわりの正方形ですよ。正方形になるだけで、切り取る世界が違うふうに見えてきますし、出来上がった写真も不思議なイメージになります。さらに、このカメラの面白いのは、撮影時にカメラを微妙に動かすことによって、ゆがんだ絵を撮ることができることです。これは実に面白いらしい。なかなか思うような写真が撮れず、楽しいのだといいます。こんなデジカメありますか?
 まあとにかく公式ホームページを見てみてください。めちゃくちゃムラムラしてきますよ。ああ、こいつをこの手に包んでみたい。そして思い通りにならないこいつを手なずけたい。
Redv でもお金が…。今、新古品で25000円まで価格が下がりました。う〜ん、でもなあ、ホントは限定の赤バージョンがほしいんだよなあ。てか、両方ほしいっす!!二つ並べてステレオ写真撮りたいっす!!!これが男の夢です。ロマンです。なんて、カミさんに言っても絶対わかってもらえないだろうなあ。ううう、まあ妄想にとどめておいて、涙をのむか…。

公式ページ

マップカメラ(ローライでショップ内検索しましょう)


不二草紙に戻る

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2007.09.25

『サラリーマンNEO season2 最終回』→福田総理大臣NEO初回(?)

Neosexy08 今年も楽しませていただきましたサラリーマンNEOが終わってしまいました。残念です。NEOが終わると「秋だなあ」という感じがします。これからあの厳しい冬が来るのかあ。
 最後ということもあってか、今回はサービス満点の内容でしたね。実に濃い30分間でした。
 いつもの「NEO EXPRESS」に続きましていきなり登場しましたのは、このブログでもダントツの人気を誇ったセクスィー部長。今回のやられ役は麻木久仁子さんでした。というか、おっかけ腐女子(貴腐人)がたくさん登場して、もうそれだけで笑えました。池田鉄洋さんの偽セクスィー部長も現れたりして、もうメチャクチャな展開。そんな中、目を引いたのはスタッフが3日で作ったという「セクスィー部長グッズ」ですなあ。マグカップほしいっす。ウチワもいいなあ。「セクスィーの壁」も読んでみたいような…。
 続く「ワースト チョイス オトコ」。入江雅人さん、こういうちょっと変な人を演じさせたら、この人の右に出る者はない。ものすごく変じゃなくて微妙に変なんですよね。私、すっかり彼のファンになってしまいました。アドリブすごいし。
 「サラリーマン語講座」ではある意味禁句が連発。「ASAP」からなぜか「ボブ・サップ」「チェ・ホンマン」が出るし、「ウルトラクイズ」はそのディテールや音楽まで登場するし、おいおいNHKよ、そんなに民放の宣伝していいのか?って感じでした。太っ腹ですねえ。いいことです。
Oukoku 中越典子さんのNYAOをはさんで始まったのは「会社の王国(今どきの若者のメンセツ)」です。これがまた面白すぎた。番組終了後、カミさんと録画を2回見てしまいました。今どきの若者を見事に描写(?)してましたねえ。これは本を書いた人もすごいけど、その人の期待をはるかに裏切った役者陣がやっぱりねえ。
 まず登場した若者は、深水元基さん演じる「ブロガー(森山直之)」。いるいる、こういう若者。妙に自分の世界に自信を持ってるというか、ある意味冷めてるというか、世間に流されないというか、空気読めないというか。
 続いて登場の「昭和の生き残り型(西條浩一)」…もう腹が痛くなるほど笑っちゃいました。山西惇さん、もう面白過ぎですよ。これは演技がうまいとかそういう次元ではない。ヘタです(笑)。空手部員風を表現しようとしたんでしょうけど、自分でも笑っちゃうほど変。ドツボにはまっていく様子に爆笑してしまいました。カミさんも悶絶憤死してました。さすがの入江さんも噴き出してましたね。「ブロガー」は冷静にブログ用の写真とか撮ってましたけど(笑)。
 続くいとうあいこさん演じる「ほっこり系(園田マリオ)」もいるいるという感じ。ファッションはもちろん一眼レフカメラというアイテムの選択も見事。マリオネ、笑えたな。
 最後の「ニッポン萌え(スティーブン・平良)」はもう言うことなし。入江雅人さん得意の変な外人役。もうメチャクチャです。どうしようもありません(笑)。ノーコメントです。
 最後の「重役会議」。NEOを語る時、忘れてはならないのが原史奈さんですね。彼女のセクスィー…じゃなくてセクシーさというのが、この番組の一つの魅力であり、おじさんサラリーマンの楽しみであり、非NHK的世界の象徴であるわけですが、最後の最後にもやはり彼女がやってくれました。とは言っても別に壊れたりしたわけじゃありません。おじさんたちを壊したんですね。つまり、どの会社、職場においても、ああいう存在というのが男という動物に活気を与えるということです。世の中単純です。私も彼女の下着の紐チラ見せを見逃しませんでした(笑)。
 そんなこんなで、私の1週間の唯一の楽しみ(?)が終わってしまい、実にさびしい切ない気持ちになりました。あっそうだ今日は中秋の名月だ、ちょうど授業で竹取物語をやってるしな、ああこうして原史奈姫は月に帰っていくんだな、あの竹取の翁の狼狽も理解できるな、人は切ないと壊れるんだ、などと思いながら(なんて全然そんなこと思ってませんでしたが)、「会社の王国」の録画を何度か見てHDDレコーダの電源を切ったら、今放送中のNHK総合の番組が画面に映し出されました。
Nejire すっかり頭がNEOになっている私には、その映像がNEOの続きにしか見えません。「背水の陣」とか言っている福田さんが役者さんにしか見えません。記者会見がコントにしか見えません(笑)。「ねじれ国会」って、こりゃギャグでしょ。冷静に考えるとものすごいキャッチだな。いや、一連の騒動、コントなのかもしれません。もしかして壮大なサラリーマンNEO特別編を観ていたのかもしれないな。あの「安倍晋三」というだめキャラとか、「麻生太郎」という萌え(?)キャラとか、「福田康夫」という一見まじめキャラ(しかし実は…)とか。ああ、そうだ。やっぱりコントだ。「小泉純一郎」による小泉劇場という、ものすごく面白いコントの後継番組としては、あのくらいの意外な結末を持ってこないといけなかったんだな。今やっと分かった。やるな安倍くん。もうこれからは劇場型政治ではなくて「コント型政治」でしょう…なんてね。

 追伸 今回のNEO最終回の再放送予定や、勤労感謝の日の「season2」全再放送(!)の予定などは、下の公式ホームページに出てますので、ぜひぜひチェックを!

サラリーマンNEO公式

不二草紙に戻る
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.09.24

『伝える力』 池上彰 (PHPビジネス新書)

「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える!
56969081 これはビジネス書というよりも、先生のための本でしょう。
 非常に平易に当たり前のことが書いてあります。しかし、その当たり前のことこそ忘れがちなこと。1時間もあれば読めてしまう本ですから、世の先生方はぜひ読みましょう。
 「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍した池上さん。いまや人気フリージャーナリストとして民放にも出まくっていますね。今日もどこかの番組でコメンテーターとして福田さんについて語ってましたっけ。
 この本にも書かれていますが、やはり池上さんは「週刊こどもニュース」で鍛えられたようですね。子どもにわかるように政治や経済や宗教について語るのはたしかに難しい。私も仕事柄ほとんどそういうことを毎日やっているわけでして、そういう意味で池上さんは私の心の師匠でもありました。
 というか、それ以前に、フツーのニュースだと実はわからなくて、こどもニュースで初めて理解できたということが実に多かった。世の中の大人のほとんどがそうなんじゃないですか?ホントは。
 冒頭にも書いたように、この本は教師にはたいへんためになりますね。
 「難しいことを易しく」「自分の知らないことを知る」「謙虚になり、プライドを捨てないと成長しない」「よい聞き手になる」「自分のことばかり話さない」「導入で人を惹きつける」「型を崩す」「毒舌の裏の愛情」「自慢話より失敗談」「悪口は面と向かって」「叱るときは1対1で」「ほめるときはみんなの前で」「ほめてから叱る」「謝ることが危機管理」「苦情電話の対応法」
 こう並べるだけでも先生にとっていかに有用な本かわかるでしょう。どちらかと言いますと抽象論が多いし、今までもずっと言われてきたことばかりですから、ビジネスマンにとっては物足りない内容かもしれません。でも、まさに抽象的な仕事、昔から言われてきたことを続ける仕事である教師業に携わる者にとっては、大切なことを思い出させてくれるいい本です。
 どうも学校の先生ってのは、上に挙げたことの逆をやっちゃう傾向がありますよね。全部逆に読み替えてみましょう。「あるある」って感じでしょ。
 後半は文章術について書かれています。こちらはやや具体的ですので、ためになると言えばためになりますが、一方でちょっと自分の文章作法とは違うなあ、というところも出てきますね。ま、それは仕方ないことです。具体的に書くということは、自分のテクニックの開陳ということになりますから。
 で、ちょっと話がそれますが、「伝える力」のない人についてちょっと書いておきましょう。
 今日、安倍首相の記者会見がありました。まったくねえ、もうここまで来ると情けないというか、かわいそうというか、痛々しいというか、もうなんとも「かたはらいたきもの」なんですが、今日の会見もなんだかイマイチでしたねえ。元気がないのはまあ病院という場でもありますし、そういう空気を作らねばならないので仕方ないんですけど、あの「結果として国民の皆様に私の真意が伝わらなかった」みたいな言葉、あれはどうにかなりませんかね。
 最近の謝罪会見の流行語大賞は「結果として…」ですね。この言葉は禁句にしましょうよ。「結果として」と言うと、なんとなく「不本意にも」「不運にも」「他の力が働いて」というニュアンスが生じる。これは正直「逃げ」に聞こえます。自分の不始末が「原因」だと述べるのは当然として、「結果」についてはもうみんな分かってるわけだし、そこにみんな憤慨してるんだから、「結果としてこうなってしまった」みたいに言うのは、こちらの感情を逆なでするだけですよ。
 だから今回の安倍さんも潔く「私のイヤイヤ病のために皆さんに迷惑をかけてごめんなさい」とだけ言えば良かった。「政治家として体調のことについて言うのはよくない」とか自己弁護しちゃうのはどうかと。それが「結果として」とんでもないことになっちゃった。ボクわるぎなかったんです。許して…かっこわるいっすよ。
 まずは一国の首領から「伝える力」を身につけましょうね。

Amazon 伝える力

楽天ブックス 伝える力

不二草紙に戻る

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.09.23

東京クラシカルシンガーズ&オーケストラ・オン・ピリオド・トウキョウ第6回演奏会 

Opt07 まずはご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました。また、今回このような素晴らしい演奏会に誘ってくださった皆さまにも感謝申し上げたいと思います。
 「美味しいバロック」…たしかに今回はかなり美味しかったのではないでしょうか。ヘンデル・バッハ・シャルパンティエの代表的名曲をたっぷりというのもありますが、満員に近いお客様、浜離宮朝日ホールの美しい響き、そして声楽や合唱、器楽の色合いの豊かさは演奏する側からしましても、かなり贅沢なものでした。
 特に演奏困難な楽器を見事にコントロールした金管の皆さん、ほれぼれする歌唱を聴かせてくれたソリストの皆さんには、もうただただ感謝感激であります。
 私はあまり練習に参加できず、正直オケの足を引っ張っていたと思いますけれど、このような大人数(60人以上)の演奏は久しぶりということもあり、また、個人的に大好きな曲ばかりでしたから、なんか演奏中に鳥肌が立ってしまいました。こういう感覚は本当に久しぶりでした。
 やはり名曲の持つ力というのはすごいですね。そして、生の音楽の力。その場の空気感といいますか、客席と舞台の一体感といいますか、これは何ものにも代えがたい。演奏家のはしくれとして、至福を感じる時間でした。
 私は今回初めてこのオケに参加いたしましたが、狭い古楽界のことですから、ほとんどの方とどこかで一緒に演奏したり、お会いしたりしたことがありまして、そういう意味でも心和む演奏をすることができましたね。気心知れた方々との音楽というのが一番楽しいですし、アンサンブルもうまく行きます。
 また、坂本徹さんのご指導も、もちろん大変に勉強になりました。音楽の作り方、特に声楽曲おける器楽隊のフレージング、アーティキュレーションですね。つまり歌詞との関係。ああ、やはり言葉が先にあって、そこから音楽が生まれてくるんだなと。あと、ダンスですね。舞踏から音楽が生まれる。つまり、いずれにせよ、音楽は身体性を避けて通れないわけです。もちろん、楽器の演奏上の特性(これも実は人間の身体に依存する)というのもあります。ここのところ、言葉と音楽と舞踏の関係をいろいろと考えていまして、その大きなヒントを得ることができました。ありがとうございました。
 さて、自分としましてはですね、バッハが一番感動しました。この前はバッハさんの音楽を複雑すぎるとかなんとか言っちゃいましたけど、ごめんなさい(笑)。別にシンプルだとか複雑だとか、そういうことで音楽の価値が決まるわけじゃないですよねえ。どんなメディアの形態であろうと、やはりそこにこめられた想いでしょうか。作り手と表現する人と聴く人の想いの深さ、この幸福なる結合が新たな何かを生むわけです。音楽に貴賎なし。もちろん国境もジャンルもなし。とにかく、マニフィカトにはいろいろな音楽の要素がちりばめられており、そのいずれも最高レベルの出来です。また、バッハならではですが、どの曲にも、どの音にもしっかり意味があって揺るぎがない。これは、ある意味では、テキストの「意味」によって音楽が縛られている状態であり、これこそ不自由の中の自由であります。縛りの中で解放されるという「禅」的な境地ですな。
 今回の演奏会は、自分も客席で聴いてみたかった。きっとまた違った意味て感激したことでしょう。本当にあらゆる人々に感謝です。もちろん、バッハにもヘンデルにもシャルパンティエにも。楽器を、音楽をやっていて良かったなあ。

不二草紙に戻る

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2007.09.22

西落合&南長崎

Nishiochiai 今日は明日の本番に向けリハーサル。一度帰宅しようと思いましたが、西落合の知り合いの家に泊めてもらえることになったので、リハ終了後そちらに車を移動しました。
 まずは駐車場探しです。ここでサプライズが。いや、私にとっては、ですよ。今回停めたのは「リパーク西落合3丁目」です。ここは最強ですねえ。大江戸線の「落合南長崎駅」から徒歩3分にして、駐車後24時間まで1000円ですから。そして、26台という広さ、さらにゲート式ですから、中で移動することも可能。裏側にファミレスなど大型飲食店が焼肉、和食、洋食、中華と4軒ならんでます。コンビニやマックもありますので、車中泊にはもってこいだな。東京で宿がないときはここに泊まろうっと。
 で、今回は知り合いのお宅に泊めてもらったのですが、主人が帰ってくるまで数時間ありましたので、西落合近辺を散策してみました。これがなんとも楽しかった。東京の散歩ってホント楽しいですよね。田舎の散歩よりもずっと楽しい。自然もそこそこありますし、なにしろ人々の生活、それも何百年、いや何千年に及ぶ歴史の堆積を見て歩くことができる。
 この前、中沢新一さんと爆笑問題の対談番組を観たばかりでしたので、そういう視点で見て歩きますと、本当に楽しい。たしかに、縄文の風景が現代の町並みを作っているという感じ。道のくねりやうねりはまさに縄文時代の地形そのものです。そして高いところにお寺や神社があるんですね。昔陸地だったところです。住宅街はほとんど海の中ですね。
 いくつかのスポットを訪ねてみましたが、特に印象に残ったところについて書いておきましょう。
Tesugakudo まずは、哲学堂公園。東洋大学創設者の井上円了が和田義盛の城趾に作った公園です。お城のあったところですからやはり縄文時代の小山だったのでしょう。そしてその後もいろいろな歴史が…正直独特な雰囲気(霊気)を感じましたね。あんまり時間がなかったので全てを観ることはできませんでしたが、井上円了のちょっと怪しい哲学を象徴するような作庭に圧倒されました。さすが妖怪博士井上円了!ここはゆっくり散策してみたいなあ。楽しそうな草野球の様子にちょっと嫉妬。東京はいいなあ。草野球やるところがたくさんあって…。
Nekojizo さて、お次は豊山派西光山自性院です。豊島八十八ヶ所第二十四番霊場とのこと。ここはなんといっても「猫地蔵」でしょう。道に迷った太田道灌を寺に案内したという猫を祀ったのだとか。その後もなんかいろいろと猫にまつわる話が残っているようですね。今回は大きな招き猫だけしか観ることができませんでしたが、節分には秘仏開帳、護摩焚きなどいろいろなイベントがあるようです。こちらのサイトこちらのサイトに詳しいので、興味のある方はどうぞ。やはり江戸時代ですね、こういう名所づくりが進んだのは。太田道灌が道に迷うかどうかもよくわかりませんけど、まあそういう伝説といいますか、おはなしというのは郷土愛の強い近辺の人々の微笑ましい創作であることが多い。特に江戸ではそういう庶民レベルでの歴史作り、物語作りというのが盛んでした。八百八町競い合ってましたからね。ま、平和で余裕があったんでしょう。生活自体を楽しむための演出です。
Tokiwaso そして、思わぬ収穫…といってもそこにはなんにもないんですけどね、それでもなんかその場にいるという感動を覚えたのは、「トキワ荘跡」でしょう。渋い長崎ニコニコ商店街を散策しているうちに期せずして出会いました。やっぱり不思議なエネルギーを感じましたね。トキワ荘について書き出すとキリがありませんが、とにかくあそこの場所だったから、というのがあるような気がします。手塚治虫やその他の大物漫画家がいたから、ということではなく、それ以前の問題ということです。そこに何があったのか調べてみると面白いと思いますよ。
 こんな感じで、東京の時間的地層に思いを馳せたこの散策でありました。こういう東京といいますか、江戸はいいですねえ。田舎者が憧れる東京や世界のTOKYOとは違う東京の魅力。これからも自然と人が作り上げた地層の上を歩いてみたいと思います。

不二草紙に戻る

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.09.21

Stage6(Divx動画共有サイト)

Stage6 ニコニコ動画YouTubeを上回ったというニュースが出てましたね。たしかにニコ動は面白い。おもしろすぎてついつい長時間見てしまう。他愛もないわけですが、ああいうくだらないけれどもちょっとシャレた言葉(コメント)の世界というのは、これはもう日本人の独擅場です。江戸の町人文化そのものですね。実に平和でよろしい。もちろん2ちゃんねるも同様です。ま、落書き文化ですな。
 で、その二つの動画共有サイトですが、私もたいへんお世話になっております。本当に便利な時代になったなあと。しかし、双方とも画質や音質はやはり落書きレベルでして、ある意味においては不満もあるわけです。そのあたりを軽くクリアーしているのが、今日紹介するStage6です。
 どういうわけでしょうか、この素晴らしすぎるサイト、案外知らない人が多い。なんで評判に、あるいは問題にならないんでしょうね。
 ここの特長は画質が圧倒的に良いということと、時間制限がないということでしょうね。つまり、高画質で映画一本そのままアップされていることもあるし、ライヴDVDを全編観ることもできたりするわけです。また、デフォルトでダウンロードのボタンも装備されてますから保存も簡単。パソコンで視聴はもちろん、DVDに焼いてある種のDVDプレイヤーで再生することもできます。
 「捨六(この呼び名も日本的ですね)」の映像フォーマットはDivXてす。DivXは高画質高圧縮のコーデックとして、たとえば映画1本をCD-Rに格納できたりして、以前から人気がありましたけれど、その技術を開発したDivX社自身が作った動画共有サイトがこのStage6です。
 私もいろいろと観てみたんですが、正直素晴らしいっす。たとえば松田聖子のお宝映像もたくさんありますし、浜崎あゆみのライヴなんかも丸々観ることができます。各種PVも大量にありますねえ。私はあんまり観ませんが、アニメもかなり充実しているようです。テレビドラマなんかもなにげに置いてあります。
 最近感激しましたのは、ピアニスト、グレン・グールドの各種映像です。Gouldで検索してみましょう。レア映像や日本未発売のDVD映像などたくさんあり、動くグールド、しゃべるグールドを堪能することができます。これはたまりませんね。
 YouTubeやニコ動ほど人気がないせいか、なんでこれがないの?ということもたびたびですけれど、それでもホントありがたいですね。助かります。私も数々のお宝映像を秘蔵しておりますので(?)、いつかアップする側に回ろうかとも思いますけど、著作権の問題がありますからねえ。なんとなく仕事柄躊躇されるのでありました。
 さて、こんなに素晴らしいステロクでありますが、なぜ普及しないんでしょうね。その理由の一つに、高画質高音質長時間すぎるというのがあるんじゃないでしょうか。つまり特長が短所になっているわけです。面白いもので、日本人、それも江戸の町人(!?)は、下手物指向が強いんですよね。高級ブランドなんかには逆に抵抗したりする。多少安っぽいものを存分楽しむ、安っぽいものに手を加えて新しい価値を生み出す、そういうことに「洒落」や「粋」を感じてきたんです。これは日本文化の特長ですね。キッチュなサブカルチャーをいつのまにか国際的な「芸術」まで引き上げてしまう。それも遊びながらね。アニメやマンガなんかいい例です。
 そういう点、捨六さんは町人のくせにちょっと貴族づらしすぎなんですよ。あまりにホンモノに近すぎる。これじゃあ野暮じゃねえか、と日本人は思うんです。なんとなく私もわかりますね。自分の気持ちもチープでありたいという欲求があります。そして、なんでもあり、制限なしという雰囲気に抵抗を感じたりもする。私たち日本人は、さまざまな制限の中でいかに自由を得るかということに快感を感じてきたんですね。「禅」みたいなものです。
 そんなわけで、YouTubeとニコニコ動画とStage6、それぞれの楽しみ方を理解しつつ、上手に使い分けていけばいい。そして、互いに切磋琢磨してよりよい文化を創造していけばいい。あとは著作権者の度量の問題ですね。こうしたサイトにアップされるということは、それなりの価値が認められているわけですから、あんまり目くじら立てないでほしいんですが…今日の新聞にはこんな記事もありました。「無許諾の音楽・映画 ネットで入手、自宅でも違法に」…orz

Stage6

不二草紙に戻る

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2007.09.20

karaoke@dam

Dam 私は楽器専門ですが、私以外の家族は歌専門です。とにかく女たちは歌ばっかり歌っている。特にカミさんは人間カラオケもしくは人間ジュークボックスと言われているほどのシンギング・マシーンです。たしかに演歌から洋楽まで数千曲が脳内にメモリーされているようでして、リクエストすればなんでも歌えるんで驚きです。だいたい1度聴けば覚えるっていうのがすごい。
 それじゃあカラオケなんかに行かなくてもいいような気もしますが、やっぱりちゃんと伴奏があるに越したことがないらしい。ウチの場合はぜいたくなことに専属の生バンドまであるんですけど、まあいつもメンバーがいるわけではありませんから、時々家族でカラオケに行ったりしてたんですね。でも、けっこうお金がかかるし、いちいち出かけるのもめんどくさい。時間制限を気にしながら歌うのも落ち着かないし、第一私はほとんど歌いませんからつまらない。
 そこで、最近インターネットカラオケサービスに加入しました。第一興商の「ブロードバンドkaraoke@dam」です。月800円(税込840円)で歌い放題。登録曲数は4万曲以上、音質もカラオケボックスのものとほぼ同じですし、歌詞の表示やイメージ動画などもそこそこのレベルですから、安いと言えば安いでしょう。なにしろ一日中歌っていてもいいわけですから。
 このサービスはプロバイダーのniftyのサービスの一つなんですけど、そのせいか本家の「karaoke@dam〜club DAM.com」とはちょっと違っています。月額が200円安いかわりに、検索が貧弱だったり、お気に入り機能がなかったり、登録曲もちょっと少ないようですね。まあ、それらは我慢できるレベルの差異ですので問題なしですが。あと、本家はWindows Media Playerを使いますが、こちらはReal Playerです。そのおかげでMacでも利用できるのかな。本家はMac非対応です。
 さっそく彼女らは歌いまくっているようです。私がいない時にね。パソコンの画面を見ながら、マイクなしで歌うというのはどうかと思いましたけど、案外それもいいようです。変にエコーとかつかないから練習にはなりますね。ウチの場合は歌謡曲バンドの活動があるんで、カラオケと言ってもレッスン、プラクティスの意味合いもありますんで。
Media_image 実はこれに加入する以前にも家の中でカラオケをやってたんです。私カラオケ嫌いのくせに独身時代から、すなわち10年以上前から家に通信カラオケを持っていたんですよ。TAITOの「Mediabox」 です。これは歌うためではなく楽曲研究用に使っていました。あと、超不便でしたしお金がかかったんですが、この機械で当時走りだったインターネットができたんです。今思うととんでもない状況だったなあ。テレビの画面でブラウズするんですけど、なにしろYahoo!のトップを表示するのに何分もかかる。文字入力はカタカナしかできないし、どうやって検索するんだ?でもなんか懐かしいな、そういうの。
Ks99 子どもが産まれてからはバンダイの「カラオケステーション」で遊んでました。これはこれで面白かった。点数が出るんですよ。カミさんなんか常に95点以上。上の娘も最近ずいぶんうまくなって、美空ひばりなんかで80点くらい取れるようになってました。でも、あれって音程だけが採点基準なんで、私なんかも超超正確に音をとりながら、ロボットみたいに歌って90点以上取ることもありました。つまり、歌の上手い下手とは関係ないということです。まあ、機械には歌の採点はできないってことです。実際、演歌歌手がカラオケで自分の曲を歌うととんでもなく低得点になるらしい。あれだけ音程をずり上げたり、ヴィブラートかけたり、こぶし回したりすれば、それは機械にとっては音痴ということになるだろうな。美輪明宏とかも赤点になっちゃうでしょう。
 というわけで、今日もまた我が家から歌声が響き渡っております。これは悪いことではないでしょう。健康的です。私も歌いたいんですが、どうも苦手でして。だから楽器を弾くんですよね。あっそうそう、カラオケステーションで歌の代わりにマイクの前でヴァイオリンを弾くと、ちゃんと採点されるんですよ。正確な音程とリズムの練習になります。ちなみに私の平均点は80点くらいです…orz。

BB karaoke@dam(nifty)

karaoke@dam〜club DAM.com

不二草紙に戻る

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.09.19

『オリジナルブレンド レギュラーコーヒー』(東京アライドコーヒーロースターズ)

Yuuef なんだか妙に忙しいので軽いネタを一つ。
 このブログの記事は早朝に書いてます。この孤独な作業、もうほとんど修行に近いんですけど、いつもそばにいてくれるのは、猫でもなく、もちろんカミさんでもなく、一杯のコーヒーであります…なんて書いてたら、いきなりカミさんと子どもが起きてきた!なんでこんなに早起きなんだ、ウチは。てか、昔はもっとゆっくり寝てたのに、マネすんなよ〜。これじゃあ、オレは2時に起きなきゃ一人になれないじゃん!もう、まわりでガシャガシャ始まると、まったく集中できません。
 あいかわらず一日一食を続けているワタクシにとって、朝の楽しみはこのコーヒーのみ。でも、ホント静かな朝にいれたてのコーヒーっていいですよねえ。けっこう依存症かも、ってくらいコーヒーが好きなんですけどね、かといってそれほどのこだわりはないんです。なんでもコーヒーならおいしくいただく。缶コーヒーでもいい、場合によってはインスタントコーヒーでもいい。
 朝はこのコーヒーメーカーでドリップします。このコーヒーメーカー、安物でしたが今でも健在ですし、活躍しております。
Tac で、粉はといいますと、最近はこれですね。TACのオリジナルブレンド。なにしろ安いんですよ。近くのドラッグストアで500g398円です。味も私にとっては十分おいしいですし。パッケージには、
 「ブラジルサントス豆とコロンビア豆をメインにブレンドし、じっくりと深煎りに仕上げました。香ばしく華やかな香り、やわらかい苦味と深いコクが特徴のマイルドビターな味わいのレギュラーコーヒーです」
と書いてあります。なんだかおいしそうでしょ。
 比較的濃いめに出る粉なので、以前買っていたものに比べて消費量も少なくすんでます。20gで3杯くらいですから、計算しますと一杯7円弱ということですかね。このお値段でこの安息を味わえるというのはありがたいかぎりです。
 ネットを見てみても、ここまで安いのはそんなにない。味はTACには劣りますけど、以下のM.M.Cのシリーズが最安でしょうか。私のようにあんまりこだわりがないけれど、しかし大量消費する人にはいいかもしれません。あるいは職場においておくにもいいんじゃないでしょうか。

味わい珈琲 「コクのブレンド」 500g (粉)【合計¥2400以上で送料無料!】

不二草紙に戻る
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.09.18

桜庭和志@『HERO’S2007』

Heros070917 さて、昨日でありますが、ワタクシは渋谷でマッペリのラスト・ライヴに参戦しておりましたけれど、その時間、カミさんはどこに行っていたかと申しますと、そう横浜アリーナです。私は今日録画しておいたものをゆっくり観てみました。
 今回のHERO'Sが(プロレス以外)の格闘技イベント初体験のカミさん。当然目的は…KIDでもなく、宇野薫でもなく、ミノワマンでもなく、カルバンでもなく…桜庭和志ですね。今回はプロレスラー柴田勝頼との試合でした。結果はもうご存知のとおり、サクの完勝でした。よって、カミさんの機嫌も最高であります。
 最近、神々のネットワークとF的突撃力によって桜庭家に急接近している我が家でありますが、なぜか生和志には会ったことがなかったんですよね。試合すら観たことなかった。まったくワケわからん状況であります。内堀ばっかり攻めて(埋めて)肝心の本丸をこの目で見てないんですから。ですから、今回はですねえ、カミさんにとっては非常に楽しみだったわけですよ。まあ気持ちはよく分かります。
 で、いきなりですが、彼女、最終目標を達成してしまったようです(笑)。その最終目標とは、本人に母国語で話しかけるというそれこそワケわからんものです。横浜アリーナでそれをやっちゃうんだからなあ。恐るべし。
 え〜、彼女の話によりますと、まずは開場前、横浜アリーナに詳しい友人のアドバイスにより、たぶんここだろうという場所で入り待ちしたらしい。格闘技イベントで入り待ちするのも珍しいんじゃないかなあ。まあいいけど。で、予想通り現れたと。自分で車を運転してきたらしい。
 周辺には他にも若い女の子たちがいて、「キャー、桜庭さん」「サク〜!」「がんばってください」とかいろいろ叫んでたらしい。でも、さすがベテラン桜庭、それらに反応するわけでもなく、密かに集中力を高めていた(と思う)。まあ本番前ですからね、いくらサクとは言え、おちゃらけてばかりはいられない。と、そこにウチのカミさんの恐るべき本丸への奇襲が…。
 「カズスィ(中高アクセントです)、ガンバレ〜!」
 そう、コテコテの秋田弁ですよ。シンプルですが、この奇襲にはさすがのベテランもひるんだらしい。そりゃあそうだよなあ。まさか横浜アリーナでこんなノスタルジックな響きを聞くとは夢にも思ってないだろうし、だいいちこんなふうに女の人に言われることなんて、まあお母さんに昔言われたくらいでしょう。だからビックリしたんじゃないですか、こっちを振り向いて思わず苦笑したとのことです。ついでに周りにいた純正腐女子たちも思わず「何?コイツ?」って感じで振り返ったとか。このテロ攻撃の被害は、味方にも及んでしまったらしいっす。ごめんなさい。
 まったくこれで負けたりしたら、カミさんのせいだったかもしれない。本当に痛いヤツです。ヒンシュク者です。すみません。まあ、勝ったから結果オーライということで。
 あっそうそう、ついでにカミさん、TBSの取材を受けたらしいっす。「格闘王」という番組ですね。ずいぶんと長々とインタビューを受けたらしい。おそるべしFパワー。そういうオーラが出てたんだろうな(笑)。
 で、試合の方ですが、私も録画で観てみました。こちらにも書きましたけど、私はホントこのカード観たくなかった。いろいろな意味で実に野暮な取り組みです。だから、やっぱり後味が悪かった。カミさんは最高!って言ってますが、あの桜庭のマウントからの打ち下ろすパンチはイヤです。ゾッとしました。これは生理的なものなので仕方ないのです。どうも倒れている相手に(ほとんど)素手で顔面にパンチを入れるのってイヤなんです。そのままやれば死ぬわけですからね。私はやっぱりプロレス的な打撃がいいなあ。思いやりのある打撃(笑)。相手の鍛えているところにのみ許される打撃。
 まあ柴田の気持ちの強さはわかりましたが、いかんせん総合格闘技の実力差は大きすぎた。そういう意味では久しぶりに桜庭らしい余裕のある闘い、相手を呑み込んだような闘いを観ることができましたけど。どうせじゃあ、プロレスで勝負してほしかったな。ま、柴田じゃあ、プロレスでもWRESTLE-1の秋山戦みたいになっちゃったかもしれないけど。
 え〜と、ほかの試合についても一言書いとこうかな。とは言っても、どれもある意味総合的な面白くなさ炸裂なんで、なんとも言えません。ミノワマンも宇野くんもKIDも、もっと魅せてほしかったなあ。ほかの外人さんたちは、とにかく殴りあってるだけで、私にとっては「で?」って感じでした。こんなこと言いますと、興奮状態、感動状態のカミさんに水を差すことになりそうですが、いや少し水を差した方がいいと思いますよ。ああいうので血が騒ぐというのはなあ、どうもいかん。私はたぶん一生観にいかないでしょう。プロレスでいいです。あっ、あとアマレスね。これは今年中に実現させます。では。

不二草紙に戻る

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007.09.17

Mach Pelican(マッハペリカン)解散&通算800回記念ライヴ

↓カメラを忘れたので、知り合いにいただいた別の日の写真です。
Mp11 渋谷LUSHで行われたマッペリのラストライヴに行ってきました。初めての生マッペリが最後なんて…。ホントに素晴らしいライヴでしたし、素晴らしいバンドなのに。もったいない!!うん、でもホント感動しましたし、よく頑張った、お疲れさん!とも言ってやりたい。
 マッハ・ペリカンというある意味世界で最も有名な日本人パンクバンドについてはこちらで紹介しましたね。ベーシストのAtsushiくんが教え子でして、また彼のお兄ちゃんはウチのバンドのギタリスト、さらにお父さんは仕事でここのところ毎日のように会っている…なにかと縁のある一家です。近い内に今度はお父さんのいとこの方にもお世話になるかも(格闘技関係)。
 マッハ・ペリカンが解散するという情報は、いろいろなところから情報としては入っていたんですが、今日が本当のファイナルだとは知りませんでした。昨夜、このブログで知り合ったマッペリファンの方から「ぜひ来て!」とのお誘いをいただき、急遽参戦となりました。
 今日は午後から八王子でバッハとチマローザを弾いて、その足で下北沢へ。そこに車を置いて電車で渋谷へ向かいました。バッハからパンクというのもまた、なんとも自分らしい展開ですが、まあ双方ともにタテノリの音楽であります。ブランデンブルク協奏曲弾きながら、まあこれもある意味パンクだな、体力いるし…なんて思ってました。
 まあ、そんなことはいいとして、今回のライヴの出演バンドは以下の通り。基本的にマッペリ解散の花道のために終結したバンドたちのようです。それぞれなかなか魅力的なロックを奏でておりまして好感を持ちました。
Mach Pelican (Australia)
Ground Components (Australia)
SUPERSNAZZ
THE BAWDIES
The Bloody Farmers
Sparks And Twinky
 そして、3時間に及ぶ彼ら前座の演奏が終わり、とうとうマッペリの登場です。会場の盛り上がりはもう最高潮。彼らの最後のライヴのために、全国から、いや外国人もたくさんいるではないですか、世界中からですね、世界中から集まったファンの皆さんにまじってワタクシも頑張りました。たぶん最高年齢だろうな。でも、本人や知り合いにも言われましたが、案外あの雰囲気になじんでいたようです。ちなみに着ていったのは勝負シャツである「ジャンボ鶴田メモリアル」Tシャツです(笑…まじでスタミナが必要だと思ったんで)。
 演奏が始まったと思ったら、もうそこからは本当にすごい世界でした。いろんなタイプのライヴに行ってますけど、こういうノリは初めてだったなあ。とにかくものすごいスピード感。MCはもちろん、曲間もほとんどなしで、すさまじいパンク・ロックが疾走します。これは盛り上がるはずだわ。かっこいい…正直しびれました。
 本当にすごいなあと思いました。こうして多くの人々の心をつかみ、突き動かす。プロだなあ。本当に見事なパフォーマンスでした。自家薬籠中の曲たちとはいえ、あの興奮状態の中であれだけ正確な、というか単なる正確さではないな、見事なアンサンブルを聴かせるというのだけでも感心です。とにかくかっこよかった。教え子もいつにもましていい男に見えましたよ。男として惚れるよなあ、あれは。
 そして再度確認したのは、ラモーン・パンクの分かり易さ、明るさ、楽しさですね。歌詞も含めて基本的に我々をハッピーにする音楽です。バッハさん、あなたやっぱりライヴ向きの音楽じゃないっすね。繰り返し聴かないとわからない曲が多過ぎます(笑)。シンプルであるということは実は制約が多いということです。たとえば3コードの中でどう魅力的なメロディーを紡ぐかというのは、本当に難しいことです。マッペリはそこが絶妙なんですね。お約束の中のキラッと光るアイデア、センス。これでしょう。ある意味俳句や和歌みたいなもんだからなあ。そのへんの日本人的センスが本場で受けたのかもしれませんね。
 本当にもったいないなあ。でもしょうがないですね。本人とも話しましたけれど、まあそういうタイミングだということですね。一度離れてみるというのも大切なことですし、みんなが期待しているように、いつか本当にまたやりたくなったら帰ってくればいい。またそういう時が来るかもしれません。バンドでは許されますからね、解散と再結成の繰り返し。ロックは魂が勝負ですから。まあ、しばらくは違う世界でもいろいろと経験をして、魂をさらに磨いてください。
 とにかく11年間、お疲れさんでした。楽しいライヴをありがとうございました。またみんなで一緒に呑もうぜ!!

マッペリ公式

不二草紙に戻る

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.09.16

スークのバッハ

Bach: Sonatas & Partitas  Josef Suk
41cyah0fdxl_aa240_ 今日は23日のコンサートの練習で東京へ。途中パンクの現場を通りまして、妙に緊張。
 で、ちょうどその頃カーラジオから鳴っていたのが、この演奏でした。それが感動的だったんですよ〜。スークの無伴奏初めて聴きましたけど、いいですねえ。素晴らしいバッハでした。これはNHK-FMの「20世紀の名演奏」という番組でかかったものです。
 1970年代の録音でしょうか。スークは当時、今の私くらいの年齢だったのではないでしょうか。そういう意味でもすごいなあ。ここまでバッハと純粋に向かい合えるかなあ、今の自分。無理だ(当たり前)。
 で、で、さっそく脱線してしまいますが、この前の番組「ミュージックメモリー」も面白かったっす。平尾昌晃さんがゲストで、いわゆる歌謡曲の皆さんが民謡とどう関わったかを紹介する番組でした。以下のような曲が紹介されました。

「五木の子守唄」(晴海洋子)
「五木の子守唄ロック」(平尾昌晃)
「津軽じょんがら節」(寺内タケシとブルージーンズ)
「ロック“おてもやん”」(平尾昌晃)
「おてもやん」(ザ・ピーナッツ)
「おてもやん」(市丸)
「さのさ」(江利チエミ)
「江差追分」(三橋美智也)
「南国土佐を後にして」(ペギー葉山)
「ロック“島原地方の子守唄”」(平尾昌晃)

 昨日の記事ではありませんが、古いものと新しいものを組み合わせる難しさと面白さですねえ。もちろん純正民謡の方々からは、「こんなの民謡じゃない!」と言われたことでしょう。しかし、そこに生まれる化学反応と言いますか、そういう新しい世界はそれなりにすごい。みんなとにかく上手いし。
 そして、いきなりですが、スークです。久々にモダン楽器によるバッハをじっくり聴きました。自分も一時期オリジナル楽器原理主義者みたいになってたんですが、この無伴奏に関しましては、なかなか感動する古楽器盤がなかった。以前紹介したエレーヌ・シュミットのが一番良かったかな。それでも、なんとなく物足りないような気がしてたんです。
 で、よく考えてみますと、バッハの無伴奏ってものすごく抽象的な作品でして、晩年の作品もそうですけれど、バッハ自身はもう楽器がどうこう