東西古楽in吉祥寺(富士吉田市)
今日の昼間は保育所の運動会。いつものように小さな村らしい手作り感満載、そして一体感満載のお祭りでありました。娘のそれなりの成長ぶりにちょっとジーン。先生方お疲れさまでした。ちなみにウチのカミさんは役員さんでして、運動会中バタバタと奔走してましたね。お疲れさまでした。
カミさんは打ち上げでたぶん午前様でしょう。一方のワタクシは子どもたちを連れてお寺で坐禅&演奏会です。
今日の演奏会は、最近ご一緒させてもらう機会の多い渡辺敏晴さんをメインに据えまして、私はちょっとだけお手伝いさせてただきました。
渡辺さん、九州、関西方面への演奏旅行の最後に富士山に立ち寄ってくれました。昨年と一緒ですね。今回はチェンバロだけでなく、和楽器の胡弓、そして小型のガンバであるパルデュッスも引っさげての登場。多彩な音楽を聴かせてくれました。
肝腎の楽譜を名古屋に置き忘れてくるというアクシデント(笑)にもめげず、即興もまじえながら楽しい演奏会に仕上げてくれました。こうして、ヘンデルやラモーと同時に日本の伝統的な音楽を聴けるというのはなかなかないですよね。考えてみますと、江戸の音曲盛んな頃というのは西洋ではバロックや古典派にあたるわけですから、実は不自然なことではないんですよ。そういう観点のない演奏家が多い中、渡辺さんは貴重な存在だと思います。
こうして並べて聴いてみますと、楽器にせよ、楽曲にせよ、やはり似ている部分と全く違う部分の両方がある。そこが面白いんですよね。共通点を見つける面白さと違いを見つける面白さ。これはインターナショナルな、あるいはグローバルな文化体験の第一歩だと思います。そういう視点というのを皆さんにも知っていただきたいですね。
私も遊びですが東西両古楽をやってますので、渡辺さんとは意気投合してまして、今後少し活動を拡げていこうかと話しているところです。もちろん古楽に限らず、それこそ古今東西の音楽を楽しんでいきたいし、楽しんでいただきたいと思います。
今回は、私はちょこっと手伝わせていただきました。せっかくお寺という場ですから、以前ある高校での講座でお話しした、音楽と仏教の教えの関係といいますか、一つの音が周囲の音(すなわち和音)によって性格付けされる、性格が変化するというところから「縁」「無我」の考え方につなげるというのと、不協和音が音楽を豊かにするように、人間関係でも衝突や不和こそが人生に深みを与えるというようなことを、実際の音をまじえてお話させていただきました。その道のプロであられるご住職の前でとんでもないエセ法話をしてしまい、ちょっと恥ずかしいのですが…。
そして、私にとっての「縁」ソングの代表であるレミオロメンの「3月9日」をチェンバロとヴァイオリンで演奏しました。またまた演奏しながら自分がジーンとしてしまいました。いい曲だなあ…やっぱり。
今日は70名の方がいらしてくださり、お寺の本堂は超満員という感じでした。こうした出会い、まさに一期一会の出会いに、心から感謝いたします。そういうご縁を大切にするということは、その瞬間瞬間を大切にすること、他者を大切にすること、そしてそれはすなわちそこに立ち上がる「自分」という存在を大切にすることです。そんなことを痛感した演奏会でもありました。
吉祥寺ご住職様、渡辺敏晴さん、そしてお聴きになってくださった皆さん、本当にありがとうございました。
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- エレベーターの開閉ボタン(2008.06.03)
- 『かがり美少女イラストコンテスト』(秋田県雄勝郡羽後町)(2008.03.17)
- 『Ohzan de imane 村 cafe』(秋田県羽後町)(2008.03.27)
- 『新書アフリカ史』 宮本正興, 松田素二 (編集) (講談社現代新書)(2008.05.26)
- 『稲田奈緒美 「土方巽 絶後の身体」出版記念パーティー』(2008.06.22)
「歴史・宗教」カテゴリの記事
- 「鳴沢」とはどこか(2008.07.03)
- 『朝鮮通信使』 山本起也監督作品(2008.06.30)
- 『新書アフリカ史』 宮本正興, 松田素二 (編集) (講談社現代新書)(2008.05.26)
- 地震と植樹祭( in 東北)に思う(2008.06.16)
- 『正則 ニューナショナル 第三リードル獨案内』 森修一 訳著 (大阪書房)(2008.04.28)
「音楽」カテゴリの記事
- 『ラプソディ・イン・ブルー』 末延芳晴 (平凡社)(2008.07.02)
- コンサート in 『Ohzan de imane 村 cafe』(秋田県羽後町)(2008.06.28)
- BUMP OF CHICKEN『ギルド』の歌詞について(その2)(2008.06.27)
- BUMP OF CHICKEN 『ギルド』の歌詞について(その1)(2008.06.26)
- BUMP OF CHICKEN ライヴ at さいたまスーパーアリーナ(2008.05.18)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/55913/16614925
この記事へのトラックバック一覧です: 東西古楽in吉祥寺(富士吉田市):

コメント
山口さん、昨日はお疲れさまでした。
今回は、運動会ではおじいさん役で参加させていただいたり、3月9日を一緒に演奏できたり、楽しい思い出ができました。
そして、富士山の北麓の不思議な人間パワーに癒されました。
有り難うございました。
投稿 渡辺敏晴 | 2007.09.30 15:26
>敏晴さま
昨日はお疲れさまでした。
本番前にもかかわらず、いきなり娘の運動会に
初参戦してくださり、嬉しかったです。ありがとうございました^^!
演奏会、後でビデオで拝見しました。木の本堂に古楽器・・・
やはり不思議とマッチしていて・・秋の夜にもぴったりですね。
次回も楽しみに。
吉祥寺さまにはこの度も子連れでお世話になりました!!
またよろしくお願いしますm(__)m
投稿 庵主セコンド | 2007.09.30 20:22
庵主さま
いつもながら素敵な夜をありがとうございました。
数々の古楽器、お二人の絶妙な合奏、そして楽しいトーク。
非常に意味深い、そしてうそ偽りのない感動。
音楽を通して、禅仏教の深遠な悟りの世界が語られたのは歴史上初めてだと、本当に思います。
3月9日(これも特異日?)の時には、涙があふれました。そして周りの子供たちの目にも。本当に、お二人にそしてたくさんの人たちに来ていただいてよかったと思いました。
コンサート後に余りお話ができなかったのは残念です。また今度ゆっくり、じっくり。
人の縁、神仏のあってある姿をまのあたりにすることができた夜でした。
投稿 山主 | 2007.09.30 21:50
敏晴さん、吉祥寺住職さま、本当にありがとうございました。
そして、来て下さったたくさんの皆様にも感謝です。
まさに縁と恩を感じる有難き夜でした。
また何かやらせていただければ幸いです。
私もなんとなくですが、音楽を通じて「禅」の教え、仏陀の教えに近づけたような気がしていました。
もともと、音楽は作り手と演奏者、そして聞く者という三者によって初めて立ち上がるものですから。
そして、そこに楽器や会場の要素も加わります。
まさに様々な縁によって生まれるわけですね。
そういう意味でも、お寺と音楽というのは案外マッチしているのかもしれません。
本当にありがとうございました。
投稿 蘊恥庵庵主 | 2007.10.01 08:26
この間だは、素敵な演奏を
どうもありがとうございました。
私も、3月9日っという曲が好きなので
とてもうれしかったです。
そして何よりも<ざぜん>の後に聞いたので
心も豊に聞けました。
本当にありがとうございました。
投稿 ペンネーム イチゴ | 2007.10.01 18:10
イチゴさん、私たちの演奏を聴いていただいて、
ありがとうございました。
3月9日、本当にいい曲ですね。
そして坐禅をすると心がきれいになりますね。
また、いつかやりますので、お楽しみに。
投稿 蘊恥庵庵主 | 2007.10.01 21:10
ご住職さま(いつもは慈仁さんとよばせていただいてます)の気軽なお誘いに親子で足を運ばせていただきました。娘がバイオリンを習っていることもあり、胸を弾ませて参加しました。とても感動しました。チェンバロは初めて聞きました。なんとなく聞いたことのある曲でしたが、うっとりと聞かせてもらいました。レミオロメン・・正直あまり興味がありませんでしたが、この日から親子で口ずさむようになりました。家に帰り娘が早速バイオリンを出し、なんとなく曲を弾いています!ステキな曲は耳から離れないものですね。もうひとつ・・・イチゴはただ今、反抗期真っ只中!でも素直な気持ちが表れ音楽、座禅に感謝の気持ちでいっぱいです。そして、皆様との出会いに感謝です。本当にありがとうございました。ちなみにバイオリンを弾けるのはイチゴの姉です(^o^)丿
投稿 ペンネームイチゴの母 | 2007.10.03 15:21
イチゴさんのお母様、コメントありがとうございます。
そして、私どもの音楽やお話を聴いていただき、ありがとうございました。
私たちはジャンルや楽器、そして場所にもこだわらず、音楽を楽しんでいます。
私も普段はバロック・ヴァイオリンを弾く機会が多いのですが、今回はモダン楽器でレミオロメンを弾かせていただきました。
今度は古楽器をお聴かせできればと思います。
レミオロメン、いいですよ〜。
山梨の風土や文化を知っている私たちにとって、彼らの音楽は特別に身近に感じられます。
歌詞もメロディーも心にすっと入ってきて、しみわたりますよ。
イチゴさんのお姉さんもヴァイオリンをなさってるのですね。
何かの機会に御一緒できればと思います。
合奏こそ音楽の喜びですし、仏様のおっしゃる「縁」を最も感じることのできる体験ですから。
イチゴさんは今、不協和音を奏でてらっしゃるんですね。
音楽において不協和音が解決した時の美しさは得も言われぬものがあります。
そういう意味でも、反抗期はとっても大切なものですね。
では、またお会いできるのを楽しみにしています。
投稿 蘊恥庵庵主 | 2007.10.03 17:50
こんにちは・・・
お話は外れますが・・・今度
富士学苑のジャズが土曜参観にきてくれます
これらをとうしてまた一歩
音楽にちかずけたと思います。(^。^)
投稿 イチゴ | 2007.10.04 21:12
イチゴさん、こんばんは。
そうですか。ウチのジャズ部がおじゃまするんですね。
彼らはとってもいい音楽を聞かせてくれますよ。
お楽しみに。
私も彼らのファンです。
投稿 蘊恥庵庵主 | 2007.10.04 21:53
こんばんは・・・
富士学のえんそうたとってもよかったでーす
日本1のトランペット奏者もすごかったです。
投稿 イチゴ | 2007.10.17 21:47
イチゴさん、こんばんは。
楽しんでいただけましたか?
部員たちはみんないっしょうけんめいです。
でも、明るく楽しくやっていて、えらいですね。
ぜひ、イチゴさんも楽器をやってみてください!
投稿 蘊恥庵庵主 | 2007.10.17 22:05
わたしは、学校の金管クラブで
ユーホーニウムをやってイまーす(^。^)
投稿 イチゴ | 2007.10.22 17:41
イチゴさん、こんばんは。
ユーフォですか!いいですね。
いい音ですよね。
がんばってください!
投稿 蘊恥庵庵主 | 2007.10.22 22:16