ロイ・ウッド→YMO→バロン・ブイカ→聖子&秀樹
長文失礼。皆さんにとってはどうでもいいことでしょうが、私にとってはとんでもなく不思議なことが起きました。
偶然にしてはちょっと出来すぎでしょう。
簡単に言いますと、昔録画してすっかり忘れていたビデオを引っ張り出してきたら、ここ数日考えていたことの答えが全部そこに入っていたということです。
まず、発端としては一昨日の記事のコメント欄に書きました「西城秀樹と松田聖子のデュエットによるSweet Memories」です。これをまず思い出しまして、なんとか見つけ出そうと思ったわけです。で、それがすぐに見つかった。8ミリビデオに録画してありました。そのテープを再生したら、ちょうど彼らの歌が始まるところだったんです。その時はラッキー!テープ自体を探す手間、シーンを探す手間、両方がかなり節約できましたので。
で、とりあえずそれを観たわけです。ああこれはNHK「ふたりのビッグショー」だったんだあ!いいなあ、秀樹うまいなあ。きれいにハモってるなあ…と感動、感心しておったわけです。これはお宝だ、と言うわけでさっそくHDDレコーダにダビングしました。
さて、それで、そのテープをイジェクトして再び手に取ってみますと、その聖子&秀樹はかなり後ろの方に入っていることがわかりました。では、このテープの他の部分、前の方にはいったい何が入ってるのかなあと、当然気になるわけですね。それで巻き戻してみました。ちなみにテープには「秀樹&聖子」というメモしか書いてありません。
さてさて、冒頭から再生してみますと、しばらく砂の嵐が続いたのち、いきなりThe Moveの「Fire Brigade」が始まるではないですか!その後同曲の別映像が2本続き、そして「Flowers in the Rain」が2本、「Blackberry way」が2本、あと「I Can Hear the Glass Grow」「Night of Fear」「Tonight」「When Alice Comes Back to the Farm」がそれぞれ1本ずつ。続きまして、The Wizzard時代の映像、「See My Baby Dive」2本、「Ball Park Incident」1本、「I Wish It Could Be Christmas Everyday」が4本入ってました。
あれれ?こんなの編集した覚えがないぞ。でもなんとなく観たことはあるような…ああそうだ、15年くらい前かなあ、友人がRoy Woodの映像をまとめてくれたような。ああ、そうそうもらったんだ。あの時何回か観て、それからお蔵入りだったんだ、きっと。ロイってやっぱり天才肌ですねえ。楽器(いろいろ)の奏法一つとっても変だし。でも、いろんな意味で日本の歌謡曲やJ-POPに大きな影響があるよなあ。
で、なんでこれが不思議なことかと言いますと、ちょうどこのビデオを観る30分くらい前になんとなくロイ・ウッドのことを思い出したんです。というのは、テレビ番組の録画予約をするために「デジタルTVガイド」という雑誌を見ていたんですね。で、そこにROLLY(ローリー寺西)の面白い連載があるんですが、それを見て笑っていたら、そういえばローリー、すかんち時代にロイの「I Wish It Could Be Christmas Everyday」を「もしも毎日がクリスマスだったら」という邦題でカバーしてたっけなあ、ってふと思い出したんです(YouTubeで観る)。そんなタイミングだったからホントびっくり。久々にレアな映像観られたし。ラッキーです。ジェフ・リンやベヴ・ベヴァンの若かりし頃も懐かしかったし。
そして、ロイの次にまたまた、すごい映像が。これもたしかロイの映像をくれた友人がダビングさせてくれたんだと思うんですが、ここに入っていたとは。
それはYMOのレアVHD「イエロー・マジック・オーケストラ」の映像であります。これは中古でもなかなか手に入らないでしょう。収録されている内容は、今となってはさまざまなDVDでほとんど観ることができるでしょうが、やはり作品として、その映像のパッケージングに意味があると思いますよ。内容はこんな感じです。
1979年の伝説のグリーク・シアター公演から「東風」「コズミック・サーフィン」「千のナイフ」「ビハインド・ザ・マスク」(ここまでいわゆるA面)、プロモーションフィルム3曲「コンピューター・ゲーム」「テクノポリス」「ライディーン」に、わけわからん映像が数曲(ここまでB面)。
これは改めて感動しましたね。YMOすごいわ。坂本龍一よりも、高橋幸宏の意外に元気なドラムと、細野晴臣のベースの巧さですねえ。そしてそして、何と言ってもですねえ、矢野顕子さまが「萌え」です。これは「萌え」でしょう!もしかして「萌え系」の走りなんではないでしょうか。あの風貌、オーラ、そしてあの動き。あれはいかんでしょ。観たい方はYouTubeでどうぞ(たとえばこちら…これはVHDには収録されていません)。もちろん、若き渡辺香津美のスーパープレイや、松武秀樹さんのマニュピュレイトぶりも見ものです。
いやはや、これはテクノとか、そういうのではくくれませんね。音楽的にはとっても深いことをやってる。まさに世界に打って出るには最高の形でしょう。西洋発の、その最先端の機器を使って、やってることは西洋音楽を踏み台にした民族音楽ですからね。やっぱ天才たちのやることは違うっす。今ごろになって彼らの偉大さが分かりました。当時、あんまり好きじゃなかったもんなあ。若気の至りであります。
で、長くなりますが、これがまたどうして不思議だったかと言いますと、今日の昼間、職場の同僚がブルーノート東京の矢野顕子トリオに行ってきたって話を聞かせてくれたんですよ。矢野顕子がものすごく可愛かったって。オーラがすごいって。そんな話を聞いて、この録画のことを思い出したんです。それで、見つけて見せてあげるよなんて言ってたんです。そしたら、偶然にも偶然、奇跡的にそのビデオが今日見つかったわけです。今日はこれを探すつもりじゃなかったんで。
で、最後にもう一つ、とんでもない映像が聖子&秀樹の前に入っていました。これは完全に忘れていた。なんの番組から録ったのか、それともまた誰かにもらったのか、それすらわかりません。そこに映っていたのは、バロン・ブイカという人物。知ってますか?私も知りませんでした。どうもハンガリーのヴァイオリン芸人さん、というか芸人ヴァイオリニストさんらしいのですか、これがメチャクチャうまいし面白い。ヴァイオリン芸人を目指す(?)ワタクシとしては、これはものすごい師匠に出会ったような感じですよ。まずは彼の技を真似してみたいと思います。とりあえず写真では2本のヴァイオリンを余裕で弾いてますね(笑)。
というわけで、古いビデオを引っ張り出してきて観ると、これは面白いですね。老後の楽しみがたくさんありますよ、ウチには。数百本の謎のビデオが眠ってますからね。いやあ、それにしても今日の再会はセレンディピティーの連続でありました。不思議だなあ…。
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