第22回都留音楽祭最終日~ヴィヴァルディについて
都留音楽祭もいよいよ最終日。昨夜のパーティーの熱気と酒気冷めやらぬまま、皆さん講習の成果を発表する「受講生コンサート」に参加です。素晴らしい響きの大ホールで思う存分演奏できる快感は格別です。私もヴィオラでお手伝いさせていただきました。
5日間の楽しい時間が終わろうとしている、その何とも言えない充実感とちょっとした寂しさの交錯するこの舞台ですが、今年もまた皆の心が一つになり素晴らしいものになりましたね。演奏しながら鳥肌が立ちました。
まず小中学生によるリコーダーの合奏が毎年いいんですよね。どういうわけなんでしょう。毎年涙が出るんです。赤い屋根の家、たまりませんね。名曲です。そして、典雅なダンスクラスの発表。静かな中にエネルギッシュな魂がこめられた踊りは、今年もレベルの高いレッスンが行われたことを証明していました。
そして、声楽と器楽によるヴィヴァルディのグローリアです。今回は四季の中の夏も演奏する機会があったんですが、とにかく私にとってはヴィヴァルディ再発見の経験でしたね。やっぱり天才ですわ、彼。
たしかにいろいろとクセもあったりしますが、こちらにも書きましたように、オーケストレーションの妙は見事ですよ。また、対位法も非常に巧みです。そういう基礎がしっかりした上で、とにかく実験的なことをやり続けた。リズムの面、和音進行など、当時としてはかなり過激なことをやってますよね。それを今回実感しました。ヴィオラを弾いていますと、そういうところが特によくわかります。グローリアのヴィオラパートなんか、ものすごく複雑なことになってますよ。今回はヴィオラは私一人でしたので、そんな面白みを独占させていただきました。
四季も実際やってみますと、すごいですねえ。異常な曲です。いつか書いたように、やっぱりヴィヴァルディって小室哲哉なんですよ(笑)。実はちゃんとした曲(古典的な名曲)を書けるのに、ついつい実験に走ったり、あるいは反対に売れ線のワンパターンの曲を多産したり。ついでに女の子たちの面倒見たりしたね。そして、のちのスーパースターたちに大きな影響を残している。そっくりですわ(笑)。
と、そんなことを改めて思い、いろいろな感慨にふけりながら演奏させていただいたコンサートでした。そして、追加のフリーコンサートを最後に、今年の都留音楽祭は幕を閉じたのでした。参加してくださった受講生の皆さん、先生方お疲れさまでした。そして、楽器のスタッフの皆さん、ホールのスタッフの皆さん、ボランティアの皆さん、物品販売の皆さん、本当にありがとうございました。皆さんの手と心によって作られる、この温かい音楽祭がいつまでも続きますように。来年またお会いしましょう!
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コメント
ミシェル・セローのヴィヴァルディの映画ができたそうです。フランス2のニュースで知りました。
27日20時のニュースの一番最後で少し内容がみられます。
http://jt.france2.fr/20h/
フランスでは古楽が人気なのかこれまで、古楽祭でのアレッサンドリーニが指揮をしている練習風景とか、ヘレヴェヘやクリスティのインタヴューをこのニュースでみることができました。
投稿: 龍川順 | 2007.08.28 13:13
龍川さん、こんにちは。
へえ〜、ずいぶんとマニアックな映画を作ったもんですね。
どういうドラマ化がなされているんでしょうね。
気になります。
まあ、向こうにしてみれば、時代劇っていうことでしょうから、
私たちが思う以上に身近なのかもしれませんね。
今までもけっこう古楽を堪能できる映画がありました。
あの時代に特別なノスタルジーを感じるのでしょうか。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.08.28 13:24