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2007.08.08

アニメギガ・スペシャル「とことん!押井守〜3日目」(NHKBS2)

Ph_oshii いやはや、左の写真もかなりインパクトありますが、右の人気記事もそれに負けず、すごいことになってますね。セクスィー部長とラムちゃんと関ジャニ∞と洗剤の戦いになってます(笑)。
ちなみに右下の方の「検索フレーズランキング」もすごいことになってますねえ。記念に残しとこっと。

1位:セクスィー部長
2位:みじめ!愛とさすらいの母!?
3位:みじめ! 愛とさすらいの母!?
4位:みじめ!愛とさすらいの母
5位:愛とさすらいの母
6位:ウォッシュレボリューション
7位:セクスィー部長 画像
8位:みじめ! 愛とさすらいの母!?
9位:みじめ 愛とさすらいの母
10位:みじめ! 愛とさすらいの母

…というわけで、昨夜から本日未明にかけて放映された「とことん!押井守」の録画を観てみました。
 3日目は「うる星やつら」テレビシリーズの人気投票で上位になった4作品が放送されました。以下がその結果です。

1位 第101話 みじめ!愛とさすらいの母!? 164票
2位 第129話 死闘!あたるVS面堂軍団!! 153票
3位 第87話 さよならの季節 145票
4位 第19・20話 ときめきの聖夜【前・後編】 138票

 どうなんでしょうか。こういう投票によるベストセレクトみたいなのは、一人一人こだわりと愛情があって、CDのベスト盤と同様なかなか納得のいくものができないというのが現実ですよね。うる星に関してはそれほどマニアではないし、第一全部観ていない(BS2の再放送、途中で終わっちゃうし…)私にはなんとも判断しがたいのですが、世間的にはこのランキングはどうなんですかね。まあ、私にとってはけっこう好きな作品が並んでいて、あっそう、って感じなんですけど。まあ、1位がこれっていうのが、嬉しいような、恐ろしいような(笑)。
 「みじめ!愛とさすらいの母!?」に関しましては、実は今日も授業で生徒に見せたのですが(遊びじゃないっすよ、文化論、表現論的視点からの勉強です。ちなみに『決死の亜空間アルバイト』も同時上映です)、面白いですね、だいたい毎年そうなんですけど、男子は喜ぶ、萌える(いや、燃えるかな) 。女子はポカ〜ンか、つまんな〜いかなんですよね(たま〜にマニアック系の女子だけ「面白い」とつぶやく)。今日もそんな感じでした。原作は女の子が読むんですよ。ウチの学校には全巻装備されてますからね。だけど、アニメは男なんだよな。やっぱり。
 私もどこかの記事に書きましたし、押井さん自身も語ってましたけど、原作の女性文化に対抗するアニメの男性文化。そういう拮抗関係があって、あのパワーが生まれたんでしょうね。今回の4作品を観ると、本当に「男子的」暴走、妄想に満ちていますね。素晴らしい。よく喰ってるし(笑)。
 それにしても、今回の特集での押井さんのインタビュー「自作を語る」は、もうそれ自体がギャグ作品になってますねえ。まじめに聴こうと最初は思ってたんですけど、やっぱりこれは笑っちゃった方がいいんじゃないか。あの顔で(失礼)、あの語り口で(正直聞きづらい)、ああやって「レーゾン・デートル」とか言うんだもん(笑)。もうこれは完全に男の世界ですよ。女にはそんな理屈はいりません。イケメンがかっこよく甘い言葉を言ってくれればいいっす。
 ま、それは置いといて、内容的にはとっても興味深かったと同時に、ある意味私が作品を通じて感じてきたこと(記事として書いてきたこと)がだいたい合ってたんで、ちょっと嬉しかったなあ。さっきの男女の論理の相違もそうだし、「見立て」って言ってましたけど、まあパロディーやオマージュとか、メガネの存在とか、あたるの賢さとか…。つまり、結果としてそれが作品から見事に伝わってきたわけでして、そういう多層的なメッセージを確実に伝えてくる作品をいくつも創ったというだけでも、やはり押井守という人はすごいクリエーターだということですね。
 今回を機会に、未見の作品をいくつか観てみたいと思っています。

とことん!押井守 公式

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