PLC(高速電力線通信)アダプター
↓Roberta Mameli(PLCとは関係ありません…笑)
さあ、都留音楽祭も3日目。今日の聴きどころは、ロベルタ・マメーリさんのコンサートでしょう。期待のイタリア人歌手であるマメーリさん、受講生の皆さんのみならず、先生方にもかなりのショックを与えたようです。イタリアの古楽界もここまで来ているのか!と。ところがですねえ、私は明日の都合で早く帰らねばならず、本番は聴くことができませんでした。そのかわりと言ってはなんですが、スタッフならではの贅沢で、リハーサルを盗み聞きさせていただきました。
うん、たしかに今までに聴いたことがないくらいの透明なパワー。力強いのに押しつけがましくない。体の奥まで響く美しい声でした。特に、波多野睦美さんとのデュオはまさに天上の音楽。客席から聴きたかったなあ。うん、ヴィジュアルは音楽に味方する。
というわけで、本番をちゃんと聴いてないので、あんまり詳しく書けません。よって、音楽とは関係ないネタで行きます。
今回、初めてPLCによるネットワークを利用しました。スタッフとして受付カウンターに常駐している私ですが、音楽祭の仕事上も、また本職の宿題のためにも、どうしてもインターネットにつながる環境がほしいわけです。そこで最初は自宅の格安無線LANアダプター(corega CG-WLBARGPXW)を持っていってネットワークをお借りしようと思っていたんですが、やはり公共施設ということですね、電波を飛ばすのはあまり好ましくないとのこと。そこで、PLCアダプターをお借りして、ネットワークに接続することにいたしました。
PLC(電灯線通信…家庭用の普通のコンセントを使ってLANを構築するシステム)は、今注目の技術でありますが、電磁波の漏洩などいろいろと問題があるのも事実です。昨年の12月でしたか、ようやく家庭内の利用に限り解禁されたわけですけど、今後どのように展開していくのか気になるところですね。つまり、家電製品のネットワーク化、パソコンによる集中管理化という方向に進んでいくのかということです。
昨年、生徒の進路の関係でちょっとこの世界について勉強していましたので、スペクトラム拡散変調方式など(マニアックだなあ)その技術的な部分については結構知っている方だと思います。また、山に住む者としてはFTTHのラストワンマイルとしての価値にも期待する部分があり、多いにPLCに興味があったのです。それが、こういう形で体験できるとは思いませんでした。
とにかく使ってみた感想を…とは言っても大したことは書けませんね。だって普通の有線ローカルLANとなんら変らないんですから。接続も単純ですし(最初のうちはなぜかうまくつながらなかったんですけど)、通信も安定しています。速度は全く問題ありません。なんとなくコンセントを通じて、いろいろな部屋とこうしてつながるというのは、電話線やLANケーブルによる通信とは違って、何か不思議な感じがします。有線LANにせよ、無線LANにせよ、どうせコンセントにつながらなければならないわけですからね、配線がシンプルになるというのはいいことですよ。
まあ、家の中全体が無線LANでつながっていれば、コンセントにすら縛られないでネットに接続することができるわけですし、バッテリー駆動のノートパソコンにおいては、電源コードやLANケーブルでさえも邪魔な感じがします。そんなわけで、一般家庭においてはどの程度価値があるのか微妙ですけれど、ビルやマンションなんかでの利用には意味がありそうですね。たとえば私の職場のように、プレハブの建物であっても鉄筋鉄骨の入っていますと途端に電波の元気がなくなり、すぐ上の部屋でも届かなくなったりします。そういう状況の時、各部屋のコンセント(電源ソケット) がネットの入り口出口に変わるというのは魅力的ではありますね。
ま、とにかく、屋内利用、それもローカルネットワークに利用が限られるのでは、その魅力が半減です。電灯線(電線)はほぼ全国各地に張り巡らされています。早く、いろいろな問題をクリアーして、一気に普及してもらいたいものです。教え子の研究に期待しましょう。
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