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2007.08.31

Tremolo'55 学園祭ライヴ&西裏探訪

Tremolo550708 Tremolo'55の皆さん、お疲れさまでした。とってもいいライヴでした。大変ぜいたくなひとときを堪能させていただきました。
 まあ、突然展開される大人な世界に、生徒はどう反応していいか分からない様子でしたが、ある意味圧倒されていたのは事実でした。何事も初体験とはああいうものです。徐々に「あれ何だったんだろ、気になる」というふうになればいいと思いますよ。音楽的にも詞的にも。
 サギさんがおっしゃっていたように、未来に向けて何か種はまけたと思います。その場かぎりでワーッというのは思い出にしかなりません。
 それにしても皆さんうまいですね。体育館という特殊な音響空間に加え、リハの時間もない劣悪な環境でしたが、全体に非常に安定した演奏でした。さすがです。サギさんのヴォーカルも非常に冴えておりました。新曲2曲も含めて、やっぱり比較的小さな箱の中でお酒をチビっとやりながら聴きたい音楽ですね。
070831uu トレモロの演奏のあと、ウチのジャズバンド部が演奏しまして、そこにトレモロのメンバーも乱入しアドリブ合戦を披露。また、放課後は管と太鼓のメンバーがジャズバンド部の練習に参加と、高校生との音楽的交流もできたようで、メンバーの皆さんもなんとなく懐かしい感覚を思い出したのか、「人間としての原点」を思い出したのか(笑)、さかんに「目が濁ってない!」「目がキラキラしてる!」とおっしゃっていたのには、ちょっとウケちゃいました。
 いずれにせよ、トレモロの皆さんにとっても、高校生にとってもなんとなく新鮮な、そしてエキサイティングな時間であったと思います。特にジャズバンド部にとっては、音楽による、それもジャズという共通の音楽による対話ができたことは、非常に貴重な経験になったと思いますよ。今度はもっと本格的な共演、あるいはご指導の機会を賜りたいと思います。
 さて、私にとってもトレモロにとっても、意外にも大興奮な体験になりましたのは、「西裏探訪」でありました。もともと昭和レトロなテイストを大切にしている彼らですから、モロ昭和テイストの富士吉田市下吉田西裏地区はたまらないスポットだったようで、途中映画ピーナッツにも登場した酒屋さんでちょっとアルコール類を購入、打ち上げ兼ねて思いっきりタイムスリップいたしました。
Apollotremolo 今日はあんまり時間がなかったので、メインのスポットだけを案内しましたが、もう皆さんはまりまくったようで、「ここでプロモ撮らなきゃ」とか「新田川で呑まなきゃ」とか言いながら、子どものようにはしゃいでおりました。いやあ、ぜひとも再訪を実現し、今度はホントに西裏で呑みましょうよ。というか、西裏でぜひともトレモロサウンドを響かせたいですね。これは偶然ではなく、必然の出会いであったと思いますよ。あまりにピッタリですから。きっと太宰治の気の利いたいたずらだったのではないでしょうか。
 9月には下吉田地区では恒例の『「まち」がミュージアム!』が行われます。将来的にはそういうところにも絡んでいければ面白いですし、富士吉田市としてもきっとありがたいことだと思いますよ。
 考えてみれば、サギさんは三鷹からいらっしゃった。三鷹から中央線、富士急行線を乗り継いで月江寺界隈へというのは、太宰も何度も経験している旅ですね。たとえば以前紹介したこちらにもそういう記述がありますね。そういう不思議な縁を感じずにはいられない今日の出会いでありました。太宰の話もいろいろしたいですし、太宰関係でご案内したいところもまだまだあります。そして、この街でもっともっとトレモロの音を響かせたいと思います。
 皆さんお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。また会いましょう!15日のワンマン頑張ってください!

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2007.08.30

『梨のしずく 赤ラベル』(白井梨ブランデー株式会社)

Red01 職場の後輩が飲ませてくれました。これはなかなかいける。ブランデーはふだんあんまり飲まないし、それほど好きというわけではないんですが、これはおいしいし飲みやすい。
 ふつうブランデーと言えばぶどうのワインを蒸留したものというイメージですよね。これは原料が梨です。千葉県は梨の産地であり、中でも白井市は県内トップ、国内屈指の収穫量を誇っています。その白井市が「ふるさと産品」育成事業の一環として、農協などとともに第3セクターとして設立したのが「白井梨ブランデー株式会社」とのこと。
 この会社ではブランデーのほかにもブランデーケーキやゼリーなども作っているようですが、今日いただいたのはいくつかのブランデーの中でも最も手軽にいただける「梨のしずく 赤ラベル」。アルコール度数を25%に抑えてありますから、ストレートでも全然きつくなく、いい具合に舌と鼻で梨の味と匂いを堪能できます。
 本来ブランデーグラスで飲むべきなんでしょうけど、ウチにはそんなシャレたものがないので、私はいつものお猪口でいただきました。案外それもオツなもので、いわゆる普通のブランデーでは雰囲気が壊れるのでしょうが、梨自体が東洋種だからでしょうかね、不思議とマッチしていました。
 水はけの良い関東ローム層で多く栽培されている梨でありますが、もともとは野生種のいわゆる「山梨」でありました(ついでに、宮沢賢治の「やまなし」は「山梨」ではなく「みちのくなし」だとか)。「山梨」自体は酸味が強く、食用には適さなかったようで、今われわれが梨と呼んでいる、二十世紀や長十郎、幸水や豊水などは近代以降の改良種です。白井で主に作られているのは、「幸水」「豊水」「新高」だそうです。
 どうも日本では、地域の産品をやたらにワインにしたりする傾向があるようなのですが、私の知る限りそれらがとってもおいしいということはあんまりありません。その点、この梨ブランデーはかなりいけてる方でしょう。隣の鎌ケ谷では梨ワインも造られているようですが、そちらはどうなんでしょう。案外ブランデーだからうまく行ったのかも…。
Nashibou 右は白井市のキャラクター「なし坊」です。え〜、どうも日本では、地域の産品をやたらにキャラクターにしたりする傾向があるようなのですが、私の知る限りそれらがとってもカワイイということはあんまりありません。その点、この「なし坊」はかなりいけてる方でしょう…か。恐るべきことにこの「なし坊」には家族がおりまして、こんな感じになっております。かおりちゃんだけ品種名が「?」というのがちょっと哀しい…いや、下にある「※本当は、なし坊の名前以外キャラクター個々の正式な名前やプロフィールはありません」という注がなんとも言えない芳香を醸し出しています。おじいさんは「長十郎」以外ありえないような気がしますがね(笑)。
 
PS そうそう、大切なこと書くの忘れてた。ここの社長さんって、新日本プロレスの元社長草間政一さんなんですよね。なかなかの辣腕として有名な方です。なるほど、梨とプロレスか…なんとなくわかるような、わからないような。

白井梨ブランデー株式会社

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2007.08.29

Tremolo'55 (トレモロゴーゴー)

Discography01 いよいよ、あさってです。本校の学園祭にこの実力派バンドが登場です。知る人ぞ知る、このバンドがなんでこんな片田舎の学校に来てくれるのか。まったく不思議なご縁であります。
 Tremolo'55は、一度聴けば絶対に病みつきになる不思議な魅力を持ったバンドです。私もまあ自他共にあきれるくらいいろいろな音楽を聴き、やってきた人間ですが、このバンドには妙に魅かれましたねえ。なんなとくノスタルジックでゴキゲンだけどちょっぴりアンニュイ、ユーモラスにしてちょっぴり自虐的(?)なサウンドと歌詞。こういう印象を与えるバンドというのは、正直初めてでした。
 このバンドのリーダーであるサギさんとの出会いは今年の4月のことでした。きっかけはこのブログの「グッド・バイ〜私が殺した太宰治」の記事です。太宰が結んだ縁。サギさん、太宰が大好きということで、たまたま私の記事を読んでくださり、そしてメールを下さったのです。その時はまさかこういう音楽の縁になるとはお互い思いもよりませんでした。
 いろいろメールのやりとりをしまして、私がサギさんに太宰関係のあるものをお送りすることになったのですが、そのお礼としてサギさんから送られてきましたのは、3枚のCDでありました。「私たちのバンドのCDです」と。
 さっそく聴いてみました。お〜、これはいいですぞ。ジャズやブルース、ソウルなんかのテイスト、それもですねえ、私たちのバンドのレパートリーである昭和の歌謡曲を支えたあの感じですよ、古き良き時代を感じさせるムード満載でして、だけれどやっぱり今の歌なんですよね。そこのバランスが面白い。ああ、やっぱり私たちの心にも生活にもあの時代の何かが息づいてるんだなあって、あらためて思ってしまいました。
Discography03 彼らの魅力はサギさんの楽曲やヴォーカルだけではありません。メンバーの演奏力の高さはピカイチです。皆さんとってもうまいっすね。プロの方に申し訳ない言い方ですが、正直首をかしげざるを得ないバンドもた〜くさんありますのでね。こういう安定した演奏を聴きますと、やっぱりさすがだなあって思いますよ。あさって生で聴けると思うとワクワクです。
 彼ら、今まで3枚のアルバムをリリースしています。その3枚をサギさんから送っていただいたんですが、それぞれなかなか聞き応えもあり、また変化もあり存分に楽しませていただいています。
Disco_01 1枚目の「トレモロな夜の唄会」はライヴ・アルバム。会場と一体になったノリノリ感が魅力です。楽しそうだなあ。お酒をいただきながら聴きたいっすね。今回は高校という舞台ですから、彼らにとってはアウェーかもしれませんが、まあやっちゃってくださいな。2枚目の「JUMP&WALK」はトレモロらしいちょっと斜に構えた感じの曲が並んでいて、思わずニヤッ、です。3枚目の「SINGLE MALT」は少しpopな感じを前面に出したかなという作り。より音楽的な幅が広がったのではないでしょうか。私はこういうのも大好きです。
 あさって、私も彼らと初めてお会いし、初めて生で彼らの音楽を聴けるわけでして、ワクワクであります。高校生がこういう音楽にどういう反応をするのか分からないという部分もありますが、若いうちに生でハイレベルな音楽に触れるというのは教育的にもいいことだと思います。また、本校のジャズバンド部にとってもいろいろな意味で勉強になることでしょう。
 縁というのは面白い。サギさんに感謝。太宰にも感謝しましょう。また、ブログというメディアにも感謝です。このブログのアクセス数もいつのまにか50万を越えまして、なんだか申し訳ないような気持ちなんですが、本当にこの3年間ちょいでいろいろなご縁をちょうだいしまして、そういう意味では私自身の発した言葉たちにも大感謝しております。

Tremolo'55公式

トレモロ55試聴

Amazon SINGLE MALT

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2007.08.28

皆既月食と…

↓これは拾い物
Gessyouku 皆既月食自体はそれほど珍しい天文現象ではありません。ただ、皆既中にどんな色になるのかというのは毎度気になります。夕焼けがきれいかどうかということですね。地球の大気の様子によってかなり変わりますので。
 で、今回は比較的明るい赤銅色だったようですね。〜ようですね、というのは、この目でははっきり観てないからです。当地では皆既中、月はほとんど雲の中でして、時々雲を透かして見える感じでしたので、正確な明るさや色はわかりませんでした。ただ、報告されているものや、テレビでの映像などを観ますに、かなり明るめなようでした。これは、地球の大気が比較的澄んでいる、塵や水蒸気が少ないということになりますね。
 いつだったか、どこかの火山が噴火した年には、本当に見事に真っ黒になりましたっけ。あれはあれで珍しかったなあ。あの時の煙というか、いろいろな粒子はどこへ行っちゃったんでしょうね。エントロピー増大だけでは説明付きませんから。
Gessyoku2 右の写真は皆既終了後、晴れ間が出たので手持ちのデジカメで撮影したみたものです。天文ファンとしては、やはり皆既中よりも、地球の影の辺縁が観られる時間帯が面白い。地球や月が宇宙空間で動いているのが実感できるし、地球が球体であることがわかる。また、その球体が大気に覆われていることが肉眼でもわかりますからね。
 もう一つ、私が月食や日食で思うのは、潮汐力のことです。ここにも書きましたが、私は以前から潮汐力と地震の関係について興味を持っております。つまり、月や太陽の引力が地震発生のトリガー(の一つ)になるという考え方です。
 ご存知のように、月食は、太陽−地球−月がほぼ一直線に並ぶ時に起きます。ですから、そういう時は当然潮汐力が最大になります。ふつうの満月や新月の時にも潮汐力はかなり強くなり大潮(満潮)になりますね。それがさらに強くなるわけです。地球が真ん中なら、太陽の引力と月の引力が相殺しあって、弱くなるんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、実はそうならずに最大になるというのが、ちょっと難しいところですね。長くなるんで、そのへんの説明についてはどこかのサイトにお任せいたします。
 で、大潮の時ってあの海の水が思いっきり持ち上げられるわけです。何メートルも。実はそれと同じように地面もけっこう引っ張られて盛り上がるんですよ。それも30センチから50センチも。これはすごいエネルギーです。自分たちの立っているこの地面が、半日のうちにそんなにも盛り上がったり、また戻ったりしてるなんて、気づきませんよね。それが地震の引き金になるというのも納得していただけるのではないでしょうか。
 で、月食の時は、当然いつもよりその力が強くなるわけです。今日NHKのプロフェッショナル仕事の流儀で、助産師の方が月齢を見ていましたが、ウミガメとかだけでなく、全ての生物の出産は潮汐力の影響を受けていると言われています。また、満月の日に事故や事件が多くなるというのも、おそらく潮汐力の影響でしょう。地面や海を持ち上げるほどの力が、私たちにもかかっているわけですからね。当然と言えば当然です。ルナティックってやつでしょうか。狼男ね。
 ルナティックって思い出しましたが、あのLUNA SEAが復活するとか。まあ、それはそれで楽しみではありますが、それより、あのYOSHIKIとGacktとSUGIZOと雅という超豪華なユニット「S.K.I.N.」はどうなってるのかな。興味あるんですけど。超ヴィジュアル系のワタクシも参加したいんですが(笑)。
 あっ、その話はまたいつかしましょう。月食と地震の関係だ。えっと、私の研究によりますと、潮汐力が最大になった日に地震が起きることはそれほど多くなく、その数日後(5日から7日)に発生する確率が高くなります。今週から来週にかけては少し注意が必要でしょう(もちろん世界中で)。

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2007.08.27

どこでもべープ蚊取り(フマキラー)

4902424418989 今年の夏は暑かったっすねえ。ここ富士山麓は火祭りも終わり、もうすっかり秋の風情になっています。今日は少し気温が高めですが、夜8時の段階で16度くらいまで下がってます。窓を開けているとちょっと寒いかなあ。
 とは言ってもまだまだ蚊がブンブン飛んでます。昔は蚊なんて全然いなかったのになあ。ウチの周辺も家が増えまして、人間が多く住むようになりましたら、すっかり蚊が増えてしまいました。まあ、エサによって虫の分布状況は変わるわけですから、当然と言えば当然でしょう。
 そういえば、昨日のぶどう狩りではすごい数のヤブ蚊に襲われました。もうぶどう狩りと言うより、蚊による人間狩りでしたね(笑)。上の娘なんてかゆすぎて泣いてました。泣くほどかゆいってやだな。ところで、今思ったんですが、「ぶどう」とか「桃」は「狩る」ものなんですね…って当たり前ですけど、なんか「狩り」っていうとケモノ偏だし、動物を狩るみたいな感じがしませんか?でも「刈り」じゃあおかしいし、いいのか。
 というわけで、人間を狩ろうとする蚊たちを狩るのが、まあ蚊取り線香ですかね。まあ、今どき除虫菊の蚊取り線香というのもあんまり見かけませんが、野外だとやっぱりあれが一番いい。それになんというか、夏の風物詩というか、あの煙とあの香りは、なんとなく「夏〜!」って感じがしますよね。特に蚊取りブタ(蚊遣り豚)からたゆたう煙は…そうそう、「蚊遣り豚の謎」読みたいなあ。
 ところで、最近は実に便利なものが登場しています。火も使わないし、煙も出ない。熱くもならない、乾電池で駆動して音も静か、蚊に対する効果も抜群。そんなヤツ売ってますね。
 私もさっそく買って使ってみましたが、たしかに蚊にはよく効きますねえ。臭いもないし、煙も出ないから、なんとなく効くのかなあって感じでしたが、実際かなりの殺虫力と忌避効果があるようです。
 調べてみますと、この殺虫成分は新開発のピレスロイド系殺虫剤メトフルトリンという物質らしい。住友化学が開発し、2005年の初頭に薬事法製造承認されたとのことです。特に蚊によく効くとのこと。蚊の神経に作用するらしい。人間やペットのような温血動物の体内ではすぐに分解されるので、毒性が低くなるのだとか。除虫菊(ピレトリン)と基本的に同じしくみですね。まあまあ安心して使えそうです。ただ、ウチなんかは大量のカブトムシとクワガタムシがいますから、ちょっと使用には気をつけなくてはなりません。
 たしかに常温で揮発するというのはいろいろと使い道がありそうですね。世界中には蚊の害(伝染病も含めて)に悩む国もたくさんありますから、市場は大量にありそうです。でも、害虫駆除かあ…人間っていろんな意味ですごいですね。これはこれで、新開発の神経系化学兵器とも言えますからね。

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2007.08.26

御坂〜吉田の火祭り2007

 本日も神々のネットワーク絶好調でした。ありがたや、ありがたや。
Bunbun2 午後、御坂にちょっと用事がありまして峠を越えました。まず、ついでと言ってはなんですが、先日おじゃましたランドリーコーナーぶんぶんでお洗濯。ちょっと道を間違えまして、ぐるっと遠回りしてしまったのですが、ふと曲がった道が、前回も訪れた美和神社(二之宮)さんへの参道でしたので、ワタクシは心の中でいろいろとお礼を述べさせていただきました。その後ぶんぶんに無事到着。左の写真は、レミオロメン前田啓介くんのお母様に洗濯物をたたんでもらってご満悦のカミさんです。さらに子どもたち、お母様からヒラタクワガタやノコギリクワガタなどを6匹もいただきました。いろいろと感動的なお話もしていただき、感謝感謝であります。教育者として親として学ぶこと多々あり。本当にありがとうございました。
 その後、ちょっと調べることがありまして山梨県立博物館へ。係の方々が本当に親切に説明してくれまして、全ての課題が解決。思わぬ発見も多数あって収穫大でありました。やっぱり好きだなあ、あの博物館。網野善彦さんにも心の中で感謝。
Hoshiishi 続きまして、ちょっと行きたいところがあったのでナビに言われた通り走っていましたら、なんとあの埋草神社の横を通過。な、なんだこのネットワークは…。 せっかくですのでお礼参りいたしました。その後、なんとなく車を走らせてUターンをしようとして進入したところに、いつか見ようと思っていた「星石」があるじゃないですか。「星石」については、こちらのサイト参照。天文マニアとしても実に興味深い物でした。いつかあらためていろいろと検証してみましょう。
 それにしても、まるで導かれるようにいろいろな「モノ」が結びついてゆきますねえ。ちょっとゾッとしちゃいます。
 その後知り合いのお宅で、桃狩り&ぶどう狩りをさせていただき、もぎたてフルーツを満喫。これもついでにと言ってはなんですが、そのお宅に伝わる、後陽成天皇の第八皇子(八の宮・良純親王)に関わると言われる謎の絵を拝見。門外不出、他見不許のお宝で、以前は家の者でさえ見ることを禁じられたというもの。さすがに特別な霊気を感じましたねえ。絹に描かれたお姫さまの図でしたが、書かれている文字の解読も含めて、いろいろと課題が多いので、今後よく調べてみまして、紹介できるようなら紹介します。
 夕方富士山に帰ってきまして、日が沈んだ頃、お客様を伴って北口本宮富士浅間神社へ。そう、今日は吉田の火祭りの日です。ちょっといつもとは違うコースで参拝。これまた導かれるように本殿の裏側へ。そこにちょこんと鎮座なさる、ゑびす(事代主)さんと大黒天(大国主)さんにお参り。私たち、彼らの満面の笑みに思いっきり励まされました。皆さん、そちらにはほとんどお参りしませんので、本殿裏のいくつかの神様はワタクシたちで独占させていただきました。のち、正面から本殿のコノハナサクヤヒメさんに参拝。いつもお世話になってます。そういえばこの本殿で結婚式したんだよなあ。もうそろそろ10年かあ…とそれはプライベートな感傷でありました。
Tenka2007 参拝を終えて、鹿さんに挨拶していると、ちょうど参道で点火の儀が始まりました。この瞬間を見るのは初めてです。私、松明に神火が点される瞬間、えもいわれぬ興奮に思わず大きな歓声をあげてしまいました。なんだろう、この胸の高鳴りは。まさにネットワーク上の祭始まる!という感じでしょうか。今まで何度も火祭りには来ていましたが、こうしてネットワークに乗っかってからの参加は初めてですからね。自分の中でも何か特別なものを感じていたのでしょう。
Himatsuri2007 暗闇に立ちのぼる炎を見上げながら、参道を下っていきますと、そこでまた不思議な再会がありました。あの暗闇で声をかけられるとは思いませんでした。中国から夏の間だけ帰国されていたその方とは、この夏にそれこそ不思議なご縁で知りあいになったのですが、私のメールアドレスやこのブログのことをお伝えするのを忘れており、もうすぐ中国にお帰りになるとうかがっていたので、ああまた来年まで連絡できずに終わるのかと思っていた矢先でしたから、本当にびっくりしました。神様のお導きでしょうねえ。感謝です。
 さて、のち、沿道の酒屋さんで日本酒を買って、それをぶら下げながらしばらく屋台を巡りました。まあ気のせいと言えば気のせいなんでしょうが、炎と人ごみが今までと全く違うものに見えたのはなんでなのでしょう。いろいろなスポットでいろいろな人やモノと出会い、いろいろな気を浴びたからでしょうかね。なんとなく、自分という存在の根源がわかったような気もしました。ああやはり自分は縁起する存在なんだなあ。自分だと思っていた「コト」は実は他者である「モノ」であった。自己とは、実はそういうネットワーク上に現れた、この刹那の無常なる存在なのだなあ。お釈迦さまはそういうことを言ったのだなあ。日本において神道と仏教が親和し、習合していったのは、そういう意味において当然のことだったのかもしれない。そんなことを思った濃〜い今日の午後の出来事でした。皆様、神様、本当にありがとうございました。

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2007.08.25

『ジャイロソプター』(NHK「アニ*クリ 15」)

Eojk78 明日(26日)から放映される予定なので、ちょっとフライングですね。でも、実は皆さんより先に観ることができましたので、ここにおススメさせていただきます。
 というのは、実はこのアニメーションのバックの音楽で歌を歌っているのが、ウチの学校の卒業生でして、彼女が学校に映像を持ってきてくれたんです。で、それを教員みんなで観たと。すげ〜って言いながらね。
 特にすげ〜と思ったのは私ではないでしょうか。第一「アニ*クリ 15」を知っているのは私だけでしたし。
 「アニ*クリ 15」は非常に興味深いNHKの実験番組です。15人のアニメクリエーターたちが全く自由に1分間の作品を作るんです。押井守さんのような重鎮から新進気鋭の若手まで、本当にバラエティーに富んだクリエーターが並びます。彼らが1分間アニメという新しいジャンルでしのぎを削るわけです。
 この「アニ*クリ 15」、実は皆さんもいつのまにか目にしているかもしれません。なぜなら、これは番組というより、CMに近い性質を持っているからです。たったの1分間ですし、スポットCMのように番組と番組の間に放映されます。その放映時間もほとんどゲリラ的ですので、観たい人が観るという感じではなく、無防備なところに突然飛び込んでくる感じなんですね。
 そういう感じのものとしては、ポポラッチがありましたね。あれも私大好きでした。あれはいちおう連続ドラマ風な作りになってましたから、全体として一つのポポラッチ像が浮かび上がる仕組みになっていました。それに比して「アニ*クリ 15」は15人のアニメクリエーターが全く互いに連関することなく、好き勝手に作品を作るので、本当にその一つ一つの1分間で全てが完結するようになってるんですね。そこに不思議な緊張感があるような気がします。
 NHKとしては、NHKでなければできないことを通じて、アニメの世界に新しいジャンルを作ろうということなんでしょう。そして、もちろん、それに注目してもらって、多くの、特に若者の視聴者層を獲得したいと。たしかにCMのようにいつ放映されるか分かりませんから、たとえば自分の好きなクリエーターの作品を観たければ、1日中、いや1年中NHKを観たり録画したりしなくてはなりません(基本的にはね…実際には放送予定が告知されてます)。
 NHKにもスポット番組のようなものはありましたが、こうしてある意味クリエーターの(あるいはNHKの)CM的意味を持つ番組がランダムに流されるというのはたしかに新しい事態ですね。そして面白いことは、そうした1分間のおかげで、NHKのイメージが大きく変わる可能性があるということです。今までのように何のクッションもなく、前後の番組がつながる、まさにNHK的な世界が、本当にガラッと変わるんですよね。番宣のように断片とかではなく、一つの世界がそこに完結しているわけですから。そういう意味ではCM以上かもしれない。CMは断片と言えば断片ですからね。
 というわけで、実に画期的な「アニ*クリ 15」なんですが、7月までシーズン1が放送されていました。そして8月からシーズン2が。その中に村田蓮爾+藪田達也の「ジャイロソプター」が含まれているわけです。そして、明日から流れる。その全編に流れている歌を歌っているのが卒業生というわけです。
 彼女の名前は渡辺静香。今年の春ウチの学校を卒業しまして、今、音大で歌の勉強をしています。私もお世話になっている本校のジャズバンド部でヴォーカルとトランペットを担当しておりました。なかなか個性的な声をしておりましたので、これは将来有望かもと思っていましたが、こんなに早く注目されて起用されるとはね。びっくりです。今回実際の作品を観て感じたのは、彼女の声はアニメ向きだなってこと。本人はそれをどう思うかわかりませんが、ああいうファンタジックな雰囲気に見事にマッチしてますよ。いわゆる「萌え系」の声ではありませんけどね。あんなふうにエフェクトかけても彼女の個性は失われないどころか、さらに魅力が倍増してましたから感心しました。まあそれがプロのお仕事なんでしょうが。
 村田さんは幻想的なキャラデザインをする方ですし、薮田さんはそれこそ「ファイナルファンタジー」の人ですから、アニメーションの出来はある意味予想通りでありました。たった54秒とは思えません。その広大な空間感や浮遊感が時間を超越しているのでしょう。さすがだと思いましたよ。
 とりあえず26日午後5時49分から流れるようです。皆さんチェックしてみてください。そして、渡辺静香をよろしくお願い申し上げます。

「アニ*クリ 15」公式

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2007.08.24

ロイ・ウッド→YMO→バロン・ブイカ→聖子&秀樹

 長文失礼。皆さんにとってはどうでもいいことでしょうが、私にとってはとんでもなく不思議なことが起きました。
 偶然にしてはちょっと出来すぎでしょう。
 簡単に言いますと、昔録画してすっかり忘れていたビデオを引っ張り出してきたら、ここ数日考えていたことの答えが全部そこに入っていたということです。
Seikohideki まず、発端としては一昨日の記事のコメント欄に書きました「西城秀樹と松田聖子のデュエットによるSweet Memories」です。これをまず思い出しまして、なんとか見つけ出そうと思ったわけです。で、それがすぐに見つかった。8ミリビデオに録画してありました。そのテープを再生したら、ちょうど彼らの歌が始まるところだったんです。その時はラッキー!テープ自体を探す手間、シーンを探す手間、両方がかなり節約できましたので。
 で、とりあえずそれを観たわけです。ああこれはNHK「ふたりのビッグショー」だったんだあ!いいなあ、秀樹うまいなあ。きれいにハモってるなあ…と感動、感心しておったわけです。これはお宝だ、と言うわけでさっそくHDDレコーダにダビングしました。
 さて、それで、そのテープをイジェクトして再び手に取ってみますと、その聖子&秀樹はかなり後ろの方に入っていることがわかりました。では、このテープの他の部分、前の方にはいったい何が入ってるのかなあと、当然気になるわけですね。それで巻き戻してみました。ちなみにテープには「秀樹&聖子」というメモしか書いてありません。
Move1 さてさて、冒頭から再生してみますと、しばらく砂の嵐が続いたのち、いきなりThe Moveの「Fire Brigade」が始まるではないですか!その後同曲の別映像が2本続き、そして「Flowers in the Rain」が2本、「Blackberry way」が2本、あと「I Can Hear the Glass Grow」「Night of Fear」「Tonight」「When Alice Comes Back to the Farm」がそれぞれ1本ずつ。続きまして、The Wizzard時代の映像、「See My Baby Dive」2本、「Ball Park Incident」1本、「I Wish It Could Be Christmas Everyday」が4本入ってました。
 あれれ?こんなの編集した覚えがないぞ。でもなんとなく観たことはあるような…ああそうだ、15年くらい前かなあ、友人がRoy Woodの映像をまとめてくれたような。ああ、そうそうもらったんだ。あの時何回か観て、それからお蔵入りだったんだ、きっと。ロイってやっぱり天才肌ですねえ。楽器(いろいろ)の奏法一つとっても変だし。でも、いろんな意味で日本の歌謡曲やJ-POPに大きな影響があるよなあ。
 で、なんでこれが不思議なことかと言いますと、ちょうどこのビデオを観る30分くらい前になんとなくロイ・ウッドのことを思い出したんです。というのは、テレビ番組の録画予約をするために「デジタルTVガイド」という雑誌を見ていたんですね。で、そこにROLLY(ローリー寺西)の面白い連載があるんですが、それを見て笑っていたら、そういえばローリー、すかんち時代にロイの「I Wish It Could Be Christmas Everyday」を「もしも毎日がクリスマスだったら」という邦題でカバーしてたっけなあ、ってふと思い出したんです(YouTubeで観る)。そんなタイミングだったからホントびっくり。久々にレアな映像観られたし。ラッキーです。ジェフ・リンやベヴ・ベヴァンの若かりし頃も懐かしかったし。
 そして、ロイの次にまたまた、すごい映像が。これもたしかロイの映像をくれた友人がダビングさせてくれたんだと思うんですが、ここに入っていたとは。
Ymo それはYMOのレアVHD「イエロー・マジック・オーケストラ」の映像であります。これは中古でもなかなか手に入らないでしょう。収録されている内容は、今となってはさまざまなDVDでほとんど観ることができるでしょうが、やはり作品として、その映像のパッケージングに意味があると思いますよ。内容はこんな感じです。
 1979年の伝説のグリーク・シアター公演から「東風」「コズミック・サーフィン」「千のナイフ」「ビハインド・ザ・マスク」(ここまでいわゆるA面)、プロモーションフィルム3曲「コンピューター・ゲーム」「テクノポリス」「ライディーン」に、わけわからん映像が数曲(ここまでB面)。
 これは改めて感動しましたね。YMOすごいわ。坂本龍一よりも、高橋幸宏の意外に元気なドラムと、細野晴臣のベースの巧さですねえ。そしてそして、何と言ってもですねえ、矢野顕子さまが「萌え」です。これは「萌え」でしょう!もしかして「萌え系」の走りなんではないでしょうか。あの風貌、オーラ、そしてあの動き。あれはいかんでしょ。観たい方はYouTubeでどうぞ(たとえばこちら…これはVHDには収録されていません)。もちろん、若き渡辺香津美のスーパープレイや、松武秀樹さんのマニュピュレイトぶりも見ものです。
 いやはや、これはテクノとか、そういうのではくくれませんね。音楽的にはとっても深いことをやってる。まさに世界に打って出るには最高の形でしょう。西洋発の、その最先端の機器を使って、やってることは西洋音楽を踏み台にした民族音楽ですからね。やっぱ天才たちのやることは違うっす。今ごろになって彼らの偉大さが分かりました。当時、あんまり好きじゃなかったもんなあ。若気の至りであります。
 で、長くなりますが、これがまたどうして不思議だったかと言いますと、今日の昼間、職場の同僚がブルーノート東京の矢野顕子トリオに行ってきたって話を聞かせてくれたんですよ。矢野顕子がものすごく可愛かったって。オーラがすごいって。そんな話を聞いて、この録画のことを思い出したんです。それで、見つけて見せてあげるよなんて言ってたんです。そしたら、偶然にも偶然、奇跡的にそのビデオが今日見つかったわけです。今日はこれを探すつもりじゃなかったんで。
Buika で、最後にもう一つ、とんでもない映像が聖子&秀樹の前に入っていました。これは完全に忘れていた。なんの番組から録ったのか、それともまた誰かにもらったのか、それすらわかりません。そこに映っていたのは、バロン・ブイカという人物。知ってますか?私も知りませんでした。どうもハンガリーのヴァイオリン芸人さん、というか芸人ヴァイオリニストさんらしいのですか、これがメチャクチャうまいし面白い。ヴァイオリン芸人を目指す(?)ワタクシとしては、これはものすごい師匠に出会ったような感じですよ。まずは彼の技を真似してみたいと思います。とりあえず写真では2本のヴァイオリンを余裕で弾いてますね(笑)。
 というわけで、古いビデオを引っ張り出してきて観ると、これは面白いですね。老後の楽しみがたくさんありますよ、ウチには。数百本の謎のビデオが眠ってますからね。いやあ、それにしても今日の再会はセレンディピティーの連続でありました。不思議だなあ…。

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2007.08.23

Casa BRUTUS 2007年 09月号『日本建築、デザインの基礎知識2』

4910125410973_2 08月号のル・コルビュジエの特集とともに、建築関係を目指す生徒から拝借して読んでみました。
 私は、4月発売の特別編集「日本建築、デザインの基礎知識」の方は読んでないんですけど、あちらは京都の建築を中心にした内容だったようなので、やっぱりこちらの方がマニアック度が高くて面白そうですね。日本全国の歴史的な建築に目を向けていますので。
 いろいろと楽しい発見がたくさんあったのですが、なんといっても「会津さざえ堂」のインパクトが大きかった。恥ずかしながら私、このトンデモない建築の存在を知らなかったんです。今まで何してたんだろ。これは早速行かねば。
 こいつはすごい建築ですなあ。二重螺旋構造ですか。DNAにして「こより」だとか。う〜む、深くて浅い。重くて軽い。お見事。本来の三十三の札所めぐりをここまでコンパクトにしてしまうのが、実に日本的。そういうミニチュア化、箱庭化、ある意味ひな型化というのは、日本文化の特徴であります。この雑誌にもありましたが、東大寺大仏殿のように巨大化するのと、こんなふうに微小化するのが実は同じ発想に基づいてるんですよ。物理的なスケールとは無縁の世界観です。ただ、そこに「ニセモノ」としての実在感があればよい。あくまでフィクションとしての演劇性といいますか、「物語性」といいますか、そういう非現実的リアリズム(?)によって、ある種の安心を得るんですね。そこが、西洋との大きな違いだと、いつも思ってます。
 マクロもミクロもないんですよねえ。ああ、そういえば、土木工学科に行った教え子が言ってました。学生が二手に分かれるって。なんか、土壌の中の微生物とかに萌えるヤツと、ダムみたいな巨大構造物に萌えるヤツと。おもしろいっすね。
 さて、中ほどと後半には「茶の湯」の世界も特集されています。これがまた面白かった。「へうげもの」の山田芳裕さんと、武者小路千家若宗匠千宗屋さんの茶会対談。これは、古田織部と千利休とのヴァーチャル対決という意味合いもこめられているようです。いまだ踏み込んではいませんが、最近茶道の世界に惹かれまくっているワタクシとしては、このお二人とあのお二人が繰り広げる、穏やかな中にバチバチと火花を散らしまくる対決に「萌え」ました。
 このCasa BRUTUS自体、いかにもジャパニーズ・デザインという感じのこ洒落た雑誌ですよね。構成も意匠もユニークですし、まあ私は読みませんが、バイリンガル・イシューとして英語訳が載っているところなんかも、いい雰囲気を出してます。もちろん、外国人にとっての実用性もありますし。

Amazon Casa BRUTUS 2007年 09月号

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2007.08.22

「加山雄三ショー 松田聖子 みつめてほしいの」(NHK 蔵出しエンターテインメント)

Mitsumete 「加山雄三ショー 松田聖子 みつめてほしいの」
出演:加山雄三、松田聖子 ほか
曲: 「裏庭のガレージで抱きしめて」「青い珊瑚礁」「白いパラソル」「赤いスイートピー」「チャンスは二度ないのよ」「ぼくの妹に」「SWEET MEMORIES」「STRAWBERRY TIME」「みつめてほしいの」「時には風のように」(初回放送:1987年4月25日)
 う〜ん、いかんいかん。前半見逃してしまった。なんということだ。途中からハッと気づいて録画ボタンを押しましたが、肝心の、加山雄三さんとのデュエット&謎のピエロとハンドベル少女たちという「SWEET MEMORIES」は呆気にとられて録りそこねました…orz
 というわけで、今日のBS2蔵出しエンターテインメントはすごかった。たいがいこの番組で紹介されるのはすごいけどね。ホントにすごかった。
 「SWEET MEMORIES」 と言えば、私たちのバンドでもよく演奏する曲ですが、本当に名曲なんですよね。10年前、46歳という若さで亡くなった天才作編曲家大村雅朗さんの作品です。考えてみますと、八神純子さんの「みずいろの雨」の編曲も大村さんですね。ウチのバンドは大村さんから多くを学んでいることになりますね。
 この曲は「ガラスの林檎」のB面、というかダブルA面シングルという形で発表されました。細野正臣節と大村節の見事なコントラスト。すごいカップリングですねえ。レベル高過ぎです。
 「SWEET MEMORIES」ですが、今思い出したんですけど、西城秀樹さんとのデュエットのビデオもどこかにあるはずです。あの「SWEET MEMORIES」は本気で泣けました。いい歌だったなあ。あとで探してみます。
 まあ、それは置いといて、今回の「加山雄三ショー」ですが、聖子さんが結婚出産で2年ほど休業したのち、ママドルとして復帰した記念すべき番組です。私がテレビをつけた時、彼女感極まって泣いてました。久々ということで珍しく緊張気味、彼女にしてはめったにないことですが音程が低めなんです。それがまたレアな味を出していました。
Hoshiino ところで、この番組のために作られたという「みつめてほしい」ですけど、これは結構貴重な映像・音源かもしれませんね。たぶん正式なレコーディングは行われていないと思います。ですから、この録画でしか聴けないんじゃないでしょうか。作曲は弾厚作(すなわち加山雄三)、作詞はSEIKO名義になっております。お母さんになったのにまだまだ子供っぽい聖子ちゃんの詞に、いかにも加山雄三らしい独特のメロディーが付けられています。これがなかなか悪くない。
 それにしても、加山さん、ほんとになんでも出来る人ですね。作曲の力もものすごいと思います。個性的です。今年70歳ということですが、今でもそのマルチぶりせ健在ですね。今まであんまり好きじゃなかったんですけどね、最近ちょっと憧れるようになりました。実は今テレビでは、ちょうど「思い出のメロディー」の録画の中で彼が唄ってるんですよ。全然変わらない…たしかに永遠の若大将だわ、こりゃ。そして、聖子さん同様、不変の神の領域ですなあ。
 さてこの番組、エンディングもなんだかシュールだったし、ちょっと書いたピエロの登場など、当時のNHKもなかなかやりますな。やっぱりNHKにはアナログ的演出が似合いますね。最近デジタルすぎるような気がするんですが…。
 果たして、数十年後、今の番組が「蔵出しエンターテインメント」のような形で再放送され、「昔はすごかったなあ」って言われるんでしょうか。なんだか「今」に自信が持てないのでありました。

ps↓ありました
YouTubeで見る「みつめてほしいの」

参考記事
聖子&秀樹によるSweet Memoriesについてはこちら
『SEIKO MATSUDA CONCERT TOUR 2007 Baby's breath』in さいたまスーパーアリーナ(その1)

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2007.08.21

第22回都留音楽祭最終日~ヴィヴァルディについて

Gloria 都留音楽祭もいよいよ最終日。昨夜のパーティーの熱気と酒気冷めやらぬまま、皆さん講習の成果を発表する「受講生コンサート」に参加です。素晴らしい響きの大ホールで思う存分演奏できる快感は格別です。私もヴィオラでお手伝いさせていただきました。
 5日間の楽しい時間が終わろうとしている、その何とも言えない充実感とちょっとした寂しさの交錯するこの舞台ですが、今年もまた皆の心が一つになり素晴らしいものになりましたね。演奏しながら鳥肌が立ちました。
 まず小中学生によるリコーダーの合奏が毎年いいんですよね。どういうわけなんでしょう。毎年涙が出るんです。赤い屋根の家、たまりませんね。名曲です。そして、典雅なダンスクラスの発表。静かな中にエネルギッシュな魂がこめられた踊りは、今年もレベルの高いレッスンが行われたことを証明していました。
Vivaldi そして、声楽と器楽によるヴィヴァルディのグローリアです。今回は四季の中の夏も演奏する機会があったんですが、とにかく私にとってはヴィヴァルディ再発見の経験でしたね。やっぱり天才ですわ、彼。
 たしかにいろいろとクセもあったりしますが、こちらにも書きましたように、オーケストレーションの妙は見事ですよ。また、対位法も非常に巧みです。そういう基礎がしっかりした上で、とにかく実験的なことをやり続けた。リズムの面、和音進行など、当時としてはかなり過激なことをやってますよね。それを今回実感しました。ヴィオラを弾いていますと、そういうところが特によくわかります。グローリアのヴィオラパートなんか、ものすごく複雑なことになってますよ。今回はヴィオラは私一人でしたので、そんな面白みを独占させていただきました。
 四季も実際やってみますと、すごいですねえ。異常な曲です。いつか書いたように、やっぱりヴィヴァルディって小室哲哉なんですよ(笑)。実はちゃんとした曲(古典的な名曲)を書けるのに、ついつい実験に走ったり、あるいは反対に売れ線のワンパターンの曲を多産したり。ついでに女の子たちの面倒見たりしたね。そして、のちのスーパースターたちに大きな影響を残している。そっくりですわ(笑)。
 と、そんなことを改めて思い、いろいろな感慨にふけりながら演奏させていただいたコンサートでした。そして、追加のフリーコンサートを最後に、今年の都留音楽祭は幕を閉じたのでした。参加してくださった受講生の皆さん、先生方お疲れさまでした。そして、楽器のスタッフの皆さん、ホールのスタッフの皆さん、ボランティアの皆さん、物品販売の皆さん、本当にありがとうございました。皆さんの手と心によって作られる、この温かい音楽祭がいつまでも続きますように。来年またお会いしましょう!

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2007.08.20

東西古楽版「津軽海峡・冬景色」

↓写真はスーパーコーディネーター梅岡さんのところから拝借。
070820 本日は二つの発表がありまして、どどっと疲れましたです。
 まず朝から本職のほうの研修がありまして甲府へ。そこで(にわか)教務担当としてちょっとした発表をしました。当日まで何をしゃべればいいのかもよく分からず、また出番も何番目なのかさっぱり分からんというすごい状況でしたが、古楽界で鍛えた(?)アドリブ力を存分に発揮してなんとか乗り切りました。
 そして夜は都留音楽祭に戻り、好例のスーパーイリュージョン…じゃなくてクロージングパーティーに参加です。毎年すさまじいレベルの出し物が披露されるこのパーティー。私はなんだかんだ22回目だもんなあ。1年に1度のハレ(修行)の舞台であります。
 ここのところ、お琴ブラザーズとしての出演が叶わず、やや芸風が変わってきたワタクシでありまして、そんなところにも時の流れを感じるのでした、はい。
 本年は音楽祭初参加の渡辺敏晴さんも誘って、昨年からの流れでこういうのをやってみました。

バッハの新発見カンタータよりアリア「我も一人箱船に乗りて」
 チェンバロ 岡田龍之介
 ヴィオラ・ダ・ガンバ デイヴィッド・ハッチャー
 フラウト・トラヴェルソ 中村忠
 胡弓 渡辺敏晴
 バロック・ヴァイオリン 山口隆之
 アルト 山口陽子

 今回は出演者の了解が取れましたので、特別にmp3を公開いたします。

我も一人箱船に乗りて

 どうですか?不思議な響きでしょう。どう聴いてもバッハじゃないですよねえ。まあ、結論から申しますと、このバッハ作と言われた作品は偽作でありまして、曲名も訳し方によっては「私も一人連絡船に乗り」であり、単に日本の伝統的な歌謡であったということが判明いたしました。よって、「冒頭から繰り返される三連符が三位一体を表している」というワタクシの解説も単なるこじつけだったようです。それにしても胡弓の妖しい音色は素晴らしいですね。やっぱり一番ウケてました。
 毎度私たち夫婦のつまらん芸に「まじめに」つきあってくださる先生方、本当にありがとうございます。よく考えてみると、いやよく考えなくても、私たちシロウト夫婦にとってはとんでもない幸せでございます。音楽やってて良かったなあと心から感じる瞬間ですね。そしてまた、それが古楽で良かったと。アットホームで柔軟な世界ですよ。
 私たちの芸以外の、つのだ組、すみれちゃん、浜中組も、あいかわらず面白過ぎました(梅岡さんのブログ参照)。ところで、近年出演者が固定してきた感がありますね。ぜひとも若い世代の芸人が現れることを期待いたします。けっこう負担が大きいので…でもやめられないんだよなあ。先生方も、ホント超多忙の中あれだけハイレベルな芸に仕上げるんですから、本当にプロです!(笑)偉い!
 さあて、来年はどうしようかなあ。

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2007.08.19

PLC(高速電力線通信)アダプター

↓Roberta Mameli(PLCとは関係ありません…笑)
Mameli さあ、都留音楽祭も3日目。今日の聴きどころは、ロベルタ・マメーリさんのコンサートでしょう。期待のイタリア人歌手であるマメーリさん、受講生の皆さんのみならず、先生方にもかなりのショックを与えたようです。イタリアの古楽界もここまで来ているのか!と。ところがですねえ、私は明日の都合で早く帰らねばならず、本番は聴くことができませんでした。そのかわりと言ってはなんですが、スタッフならではの贅沢で、リハーサルを盗み聞きさせていただきました。
 うん、たしかに今までに聴いたことがないくらいの透明なパワー。力強いのに押しつけがましくない。体の奥まで響く美しい声でした。特に、波多野睦美さんとのデュオはまさに天上の音楽。客席から聴きたかったなあ。うん、ヴィジュアルは音楽に味方する。
 というわけで、本番をちゃんと聴いてないので、あんまり詳しく書けません。よって、音楽とは関係ないネタで行きます。
Plc 今回、初めてPLCによるネットワークを利用しました。スタッフとして受付カウンターに常駐している私ですが、音楽祭の仕事上も、また本職の宿題のためにも、どうしてもインターネットにつながる環境がほしいわけです。そこで最初は自宅の格安無線LANアダプター(corega CG-WLBARGPXW)を持っていってネットワークをお借りしようと思っていたんですが、やはり公共施設ということですね、電波を飛ばすのはあまり好ましくないとのこと。そこで、PLCアダプターをお借りして、ネットワークに接続することにいたしました。
 PLC(電灯線通信…家庭用の普通のコンセントを使ってLANを構築するシステム)は、今注目の技術でありますが、電磁波の漏洩などいろいろと問題があるのも事実です。昨年の12月でしたか、ようやく家庭内の利用に限り解禁されたわけですけど、今後どのように展開していくのか気になるところですね。つまり、家電製品のネットワーク化、パソコンによる集中管理化という方向に進んでいくのかということです。
 昨年、生徒の進路の関係でちょっとこの世界について勉強していましたので、スペクトラム拡散変調方式など(マニアックだなあ)その技術的な部分については結構知っている方だと思います。また、山に住む者としてはFTTHのラストワンマイルとしての価値にも期待する部分があり、多いにPLCに興味があったのです。それが、こういう形で体験できるとは思いませんでした。
 とにかく使ってみた感想を…とは言っても大したことは書けませんね。だって普通の有線ローカルLANとなんら変らないんですから。接続も単純ですし(最初のうちはなぜかうまくつながらなかったんですけど)、通信も安定しています。速度は全く問題ありません。なんとなくコンセントを通じて、いろいろな部屋とこうしてつながるというのは、電話線やLANケーブルによる通信とは違って、何か不思議な感じがします。有線LANにせよ、無線LANにせよ、どうせコンセントにつながらなければならないわけですからね、配線がシンプルになるというのはいいことですよ。
 まあ、家の中全体が無線LANでつながっていれば、コンセントにすら縛られないでネットに接続することができるわけですし、バッテリー駆動のノートパソコンにおいては、電源コードやLANケーブルでさえも邪魔な感じがします。そんなわけで、一般家庭においてはどの程度価値があるのか微妙ですけれど、ビルやマンションなんかでの利用には意味がありそうですね。たとえば私の職場のように、プレハブの建物であっても鉄筋鉄骨の入っていますと途端に電波の元気がなくなり、すぐ上の部屋でも届かなくなったりします。そういう状況の時、各部屋のコンセント(電源ソケット) がネットの入り口出口に変わるというのは魅力的ではありますね。
 ま、とにかく、屋内利用、それもローカルネットワークに利用が限られるのでは、その魅力が半減です。電灯線(電線)はほぼ全国各地に張り巡らされています。早く、いろいろな問題をクリアーして、一気に普及してもらいたいものです。教え子の研究に期待しましょう。

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2007.08.18

フォルテピアノ

Fortepiano 昨日感激したフォルテピアノですが、実は今、一日中目の前にありまして、誰かしら練習で弾いております。そして、たまに誰もいなくなった時は、ほとんど私のものであります。ここにありますのは、久保田彰さん作の楽器です。梅岡さんのお話によりますと、こういうタイプのフォルテピアノは、今まで日本にはほとんどなかったとのこと。また、オリジナルとしてもこういうものは残っておらず、チェンバロとの関係、当時の音楽的要請を考慮して、久保田さんが開発設計したとのことです。オリジナルは残っていなくとも、バッハの晩年から息子の時代のころ、クラヴィコードとチェンバロの発想を組み合わせたとも言えるこのタイプのフォルテピアノが生まれたのはたしかなようです。そしてこのタイプの楽器が、その親とも言えるクラヴィコードとチェンバロと、いろいろな葛藤を生んでいたのではないか。ある意味そういうところから、あの前古典派の音楽が生まれたとも言えるのではないか。
 実際弾いてみますと、またまた感動ですねえ。なぜ結果としてピアノがチェンバロより人気者になったか、今日よ〜くわかりましたよ。
 昨日も書いたとおり、やはりピアノ(弱音)の魅力ですね。この楽器など、かなりの力で鍵盤を叩いても、やはり2段チェンバロより大きい音は出ません。しかし、その鍵盤を撫でるように指を動かしますと、それはそれは妙なる音がするんです。自分にしか聞こえてないんではなかろうか。そういう音です。自分が弾いている楽器なのに、自分が耳を澄ませている。これはちょうどクラヴィコードを弾いている感じに近い。そんな話を福沢宏さんともしました。指で聴くという感じです。
 強く叩くと壊れてしまいそうな、そんな繊細な楽器を優しく優しく鳴らす時、私たちは、絶対に現代ピアノでは味わえない不思議な感覚に襲われます。それはそうですよね、ゲーム機のボタンを押すのと、赤ちゃんの肌に触れるのとでは、こちらの気持ちも当然変わってきます。
 考えてみれば、現代ピアノの世界ではとんでもないことが普通に起きています。2000人規模のコンサートホールで鳴らす、あの工業製品、いや軍事機器のようなグランドピアノを、10畳くらいの部屋に持ち込んで、全力で爆発させてるわけですからね。異様な事態ですよ。
Pianobach 右の写真は、私のリクエストにこたえてくださりバッハの平均率を演奏なさる岡田龍之介さんです。さて、フォルテピアノのいいところは、タッチがとても軽いことと、やはり鍵盤の大きさが適度に小さいことですね。あの現代ピアノの鍵盤サイズが、日本人にとって全く意味のないものであることは有名な話です。というか、それ以上に子どもにあのサイズ、あの重さの楽器を弾かせること自体、ほとんど暴力です。まだエレクトーンの方がいいな。いや、ミニ鍵盤の安いキーボードでも弾いてた方がいいかも。フォルテピアノなら子どもでも弾けるでしょう。そして、繊細な指使い、力加減を体験することが、彼らにとってどれほど有用であるか。
 現代ピアノもいいんですよ。たとえばジャズにおけるピアノは、やはりあれでいいと思います。しかし、何から何まであれで弾くのはどうかと。少なくとも、鍵盤を弾く方は、チェンバロやフォルテピアノを一度経験されると良い。それで、現代ピアノに帰るのは別にいいんです。私も、古楽器も弾きますし、モダンヴァイオリンもエレキヴァイオリンも弾きます。両方知ることで損になることなんて、一つもありません。
 チェンバロやフォルテピアノは、そんなに安いものではありませんし、メインテナンスや調律(一日何度もしなくてはならない)はたしかに大変です。でもなあ、現代ピアノみたいに、自分の楽器を「調律できない」「持ち運びできない」っていうのも大変なことだと思うんですが(笑)。
 せめて、クラヴィコードは一家に一台あってもいいんじゃないでしょうか。あれなら近所迷惑にもならないし、いろいろな表現法、たとえば発音後にヴィブラートをかけたり、音程をずり上げたりできますからね。そして、なんといっても、指から振動で音を聴くという感覚ですね。とりあえず、クラヴィコードかなあ。テュルクの言葉を思い出しました。
 「この楽器(クラヴィコード)ほど繊細な演奏表現が良く修得できる鍵盤楽器は他にない。クラヴィコードと フリューゲル(フォルテピアノ)の両方を持つことができない場合には、クラヴィコードのほうを選ぶこと」

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2007.08.17

第22回都留音楽祭オープニング・コンサート

07open 今年も都留音楽祭が始まりました。ここのところ音楽祭初日が自らの誕生日にあたることが多いのですが、私は実行委員ということで、今年もまた感慨にふけるヒマもないほど忙しく時間が過ぎました。
 しかし、考えようによっては、これほどのプレゼントはないのかもしれませんね。ぜいたくなオープニング・コンサート。先生方、仲間との語らい。
 音楽祭は22回目ということですから、21歳の誕生日を迎えたことになります。生まれたばかりの音楽祭に初めて参加した時、私は21歳か22歳でしたから、私の人生の半分はこの音楽祭とともにあったと言えるわけです。
 ここからいったいどれくらいの縁と恩が生まれたことでしょう。本当に私の人生は大きく変わりました。そう考えれば大学受験に失敗し、この片田舎の小さな大学に来ることになったのも、やはり運命としか言いようがありませんね。自分の好きだった古楽というマニアックなジャンルの音楽祭が、音楽にそれほど縁のない小さな大学で、それも私の在学中に始まろうとは、夢にだに思いませんでしたから。これを必然と言わず何と言うのでしょう。
 さて、本年のオープニング・コンサートも大変充実した内容でした。もうどの演奏も言うことなし。お客さんが少ないのは残念ですが、そのおかげで響きが豊かだとも言えますし、本当にぜいたくな話です。
 今年のプログラムは次のとおりでした。

1パッサカイユ(リュリ)
 エア(バッハ)
浜中康子(バロック・ダンス)、中村忠(フラウト・トラヴェルソ)、渡邊慶子・伊藤誠(バロック・ヴァイオリン)、デイヴィッド・ハッチャー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、岡田龍之介(チェンバロ)、中嶋俊夫(テノール)
2「別れは辛いが」によるヴィオラ・バスタルダのためのディヴィジョン(カーサ)
波多野睦美(ソプラノ)、デイヴィッド・ハッチャー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
3トリオ・ソナタ ハ長調(テレマン)
吉澤実・大竹尚之(リコーダー)、福沢宏(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、岡田龍之介(チェンバロ)
4ソナタ第4番 ホ短調(ジュスティーニ)
小倉貴久子(フォルテピアノ)
5パリ四重奏曲 第1番 ニ長調
中村忠(フラウト・トラヴェルソ)、渡邊慶子(バロック・ヴァイオリン)、福沢宏(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、岡田龍之介(チェンバロ)
6「うかつな目」「恋の牢獄」「娘とはじらい」「女とギター」(ソル)
波多野睦美(ソプラノ)、つのだたかし(19世紀ギター)

 う〜ん、みんな良かったけれど、静かな衝撃だったのは、小倉さんのフォルテピアノかなあ。ああ、これがピアノの本来の音だ、と思いました。繊細なんです。弱音の美しさ。チェンバロよりずっと小さい音。ピアノなんですよ、その名の通り。こちらの耳も研ぎ澄まされる。静かな衝撃。
 小倉さんの演奏は、それはそれは見事でした。そう言えば小倉さんのフォルテピアノの演奏、NHKの「ぴあのピア」でも聴きましたけど、あの音はやっぱりホンモノではなかった。たしかにあの弱音をそのまま再現したら、テレビ番組として成立しないよなあ。ジュスティーニの音楽も変化に富んで面白かった。楽器の音としても音楽としても、初めて聴くという感覚でした。いいなあ、ほしいなあフォルテピアノ。

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2007.08.16

(真説)あさましきもの

8496063 さて、昨日の興奮も冷めやらぬまま、早朝に秋田をあとにしまして、山形、新潟、長野を巡って富士山に帰ってまいりました(ちなみに家には帰らず卒業生との飲み会に直行でした)。この行程、いつかも書きましたが、途中多くの巨大ネットワークデバイスを経由します。鳥海山、出羽三山、妙高、戸隠、皆神山、そして富士山です。そうした山々を眺めながら今回のみちのく四人旅を復習いたしましたが、今回もまたいろいろと奇跡的なことがあり、ますますWeb0.0の存在を実感することになりましたね(何言ってんだか分からない人も多いでしょうが、すみません、実感なんで…)。
 ところで、今日の早朝ペルーで大地震がありまして、地球の裏側にあたる日本にも津波注意報が発令されました。また、今日は北陸道を通って帰ってきたのですが、ちょうど1ヶ月前の中越沖地震の傷跡が生々しく残っており、びっくりしました。倒壊した家屋やブルーシートで屋根を覆った家屋が車窓から多数見られましたし、なにしろ北陸道の路面が、刈羽や柏崎のあたりでは本当にグニャグニャに歪んでいるんですよ。ものすごいエネルギーが働いたのだなと思いました。とてもスピードを出せる状況ではありませんでした。ゆっくり走ってもかなり車が上下に揺れ、左右に振られます。ニュースによれば、まだまだ避難所生活を強いられている方々がたくさんおられるとか。現地を走りながら本当に心が痛みました。
 こうした天災、特に大規模な地震は、荒ぶる神の仕業、神の怒りだと考えるしかありませんね。人間なんか本当にちっぽけな存在です。ああいう大きな構造物も、あっという間に破壊されてしまう。抗ってもどうしようもありません。また、地球の裏側から、あの膨大な量、ほとんど人間の感知しえないほどの量の海水を揺り動かし、押しつづけ、津波がやってくるわけです。いったいどんなエネルギーなのでしょう。