衝撃的なテレビ番組3本
NHKスペシャル「核クライシス」
今日は広島原爆の日。ここ数日のうかれた気分を一掃して、いろいろと考えなければならないことがあります。
昨夜、今夜とNHKスペシャル「核クライシス」が放送されました。非常に衝撃的な内容だったわけですが、まず愚痴を言わせてください。昨夜、つまり第1集「都市を襲う核攻撃〜地表爆発と高度爆発〜」を観ていたところ、電話のベルが鳴りました。家内が出て、なんか苦労しています。ああ、あれだなと思い、テレビを観たいのを我慢して、受話器を奪いました。予想通り「年金対策にマンション経営はいかがですか」というヤツでした。
あまりにアホくさかったのですが、観たい番組が観れなくなった怒りも手伝って、結局1時間にわたって彼に説教をしてしまいました。まあ、それこそアホくさい行為ですが、今日はいろいろな意味を含めて、どうしても許せなかったんです。しまいには、「金が諸悪の根源だ。戦争も何もかも全て金が原因だ」なんて、今考えればとんでもない極論まで飛び出してしまいました。しかし先方はここまで言われてもひるみません。ああ、これは完全に洗脳されてるなと思いました。彼も兵士だなと思いました。
NHKスペシャル「硫黄島 玉砕戦 〜生還者 61年目の証言〜」
昨年8月7日に放送され、たいへんな反響を呼んだ番組が再放送されました。私は学校で何度も生徒に見せていますから、それこそ数十回目になります。しかし地デジで観るのは初めて。さらに鮮明に映し出される悲惨な戦場の様子に再び戦慄しました。
もうこの時期に(特に民放で)放送される美化された「かわいそう=感動」の戦争物にはウンザリです。あえて書きますが、戦争には「人間」がいません。硫黄島の日本兵は、アメリカ兵にとっては恐ろしい害虫に過ぎません。虫が巣くった穴という穴に、水やガソリンや煙や火を注ぎ込みます。害虫駆除です。「理性なんか働きませんよ」…それが戦争です。死に行く戦友に「末期の水を」なんていう発想はありません。その水をめぐって日本兵どうしの殺し合いが起きるのです。美談ですませてはいけません。
もちろん戦後世代の私が無責任に戦争を語れないということも分かっています。しかし、たとえば教育界にはびこる「戦争かわいそう論」や「戦争恐い論」というような「日常的感情論」ではダメだと常々思っています。では、どうすればいいのか…そこが苦しいところです。ただ、子どもたちもまずはこの番組を観るべきだということは確かです。
この番組は「第33回放送文化基金賞テレビドキュメンタリー番組本賞」を受賞したそうです。当然です。今回の再放送に際し、冒頭に二人の次のような言葉が付されていました。
「作品から戦いがいかに熾烈で残酷、悲惨きわまりないものだったか伝わってくる」写真家 大石芳野
「兵士たちは、苦悩のうちに語る。私たちは深く沈黙し、ただ『この作品を見てください』というほかない」映画監督 吉田喜重
現実の前に、言葉は無力になります。
証言者の一人、秋草鶴次さんのこちらの本も必読。
この戦争も「金(貨幣)」が生んだんだよなあ。そのへんに関してはこちらの本を読むとよくわかります。金はやっぱり諸悪の根源ですよ。人間性を失わせる薬物です。で…
NNNドキュメント「オーバードーズ若者に広がるクスリ依存」
硫黄島に続いては、現代における異常な極限状況からの生還者の話。精神科や心療内科でやたらに処方される薬物。一歩間違うと覚醒剤なみの依存症と後遺症を残す薬が、今若者の間に蔓延しています。ここに登場した女性は、周囲の協力(もちろんテレビの取材というかなり強制的な協力も含まれます)によって、なんとか地獄から抜け出すことができましたが、これは特殊なケースでしょう。病気を治すはずの薬が地獄を生んでいく。本当に恐ろしいことだと思いました。
これも結局「金」ですよ。薬を密売するヤクザ、あるいは薬をもうかる商品としか思っていない医師。彼らの目的は「金」でしかありません。そういうシステムが存在する限り、こういう問題はなくなりません。人の命を食い物にしてまで金を得ようとする。これはいけませんよ、絶対に。
これらの番組を続けて観た感想。人間はバカだなあ。ダメだなあ。無性に悲しくなりました。
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コメント
オーバードーズで検索して伺いました。
もしかしたら下記ブログがご参考になるかもしれません。
どうぞ。
Yahoo!ブログ - 精神科医の犯罪を問う
http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55
投稿: テスト | 2007.08.16 01:55
テストさん、情報ありがとうございました。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.08.18 07:31