プロレスとバッハ(!?)
5月の「バロックはプロレスだ!」に続きまして、またまたこういう組み合わせの1日でありました。まあ、こういう人もそうそういないだろう(笑)。
今日はさいたま市の車屋さんに用事がありまして、久々に電車で3時間以上移動。そこである車を入手して(いずれ紹介します)さっそくドライブ。向かった先は狭山市にある焼き肉屋さんです。
いや、焼き肉を食べに行ったんではありません。焼き肉を観に行ったのです!?実は、焼肉レストラン大阪屋駐車場において、長州力プレゼンツのプロレス興行「LOCK UP」が行われたんです。で、試合中ものすごい日差しに襲われまして、リングが黒いものですから、選手の皆さん、本気で焼き肉になりかけてました。で、フォールされるとマジで熱いから、なかなか3カウント入らない素晴らしい興行になりました(笑)。
「LOCK UP」は初めてですし、新日本プロレスの興行を観るのもホント久しぶりです。久しぶりどころか、四半世紀ぶりだな、たぶん。だって一番最近観たのが、「ブロディー対坂口征二」とかだもん(笑)。ま、全日派のワタクシとしては当然と言えば当然でしょうか。
さて、なんでそんな私がこの興行を観に行ったかと言いますと、たまたま埼玉県に行くというのもありましたが、やはり「焼肉レストラン大阪屋駐車場」というシチュエーションでしょう。それも長州力(リキプロ)主催ですし、なにしろ狭山ですからね。ま、これ以上はここでは書けません。
さ、それはいいとして、もともと狭い会場ではありますが、正面リングサイド3列目中央に陣取ることができた私は、この興行を予想以上に楽しみました。楽しかったし、思わず驚嘆の声を何度ももらしました。肉弾戦。鍛え上げた肉体と技術と魂のぶつかり合い。なんか、久々にプロレスの原点を見るような気がしましたよ。
この興行は、いちおう新日本プロレスの興行ということになりますが、参加している選手は、ほとんどがインディー団体の寄せ集め、というか、中小団体(具体的には、リキプロ、大日本、アパッチプロレス、G・B・H、闘龍門など)やフリーの優秀選手大集合という感じでして、それはそれでかなり豪華とも言えます。私にとっては、ふだん観ることの少ない選手達ばかりで、いろいろと新しい発見がありました(カード、試合結果など詳しくはこちらをどうぞ)。
そんな中、やはり異質の空気を放っていたのは、新日本から参加の長州や中西学でしょうかね。体が一回り違っていて、放つオーラがちょっと違う。秩父原人(ありゃなんだったんでしょうね?)がちょいと里に下りてきたって感じでした。あと、ミラノコレクションA.T.の存在感。そして、なんと言っても、金村キンタローことキム・ヘンホでしょうねえ。彼はすごいですよ。いいプロレスラーです。あらゆる面で感心しましたよ。焼肉1年分あげたいくらいでした。お客さんを喜ばせる術を知り尽くしてますね。エンターテイナーの極みでしたよ。
さてさて、そんなこんなで大いに盛り上がったワタクシが、次に向かったのは、府中に住むチェンバリストさんのお宅であります。で、そこで練習したのは、バッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタの2番であります。私はヴィオラで弾きました。
う〜む、これは難しい。しかし、プロレスの精神で臨みますと、不思議とバッハが分かってくるんですよ!これはマジで。バッハのガンバ・ソナタはトリオ・ソナタの形式で書かれてますから、うん、これはスリーウェイ(3人で戦う試合形式)だな。今、どこ(誰)と敵なのか仲間なのか、いや3人で対抗しあってるのか、今どこ(誰)が主役なのか、引き立て役なのか、技を出してるのか、技を受けてるのか、そういうことを意識しながら練習を重ねていきますと、これが見事にまとまってくるんです。これはマジです。笑わないでくださいよ。本気でそうだったんですから(笑)。
いずれにしても、プロレスもアンサンブルも、相手に気遣いしつつ自己主張しなければならないわけですからね、人生や社会の縮図ですよ。実生活の象徴であり、生きていく知恵の抽象であり、「和」の達成への方法なんですよ。
とまあ、またメチャクチャなワタクシの頭の中でありますが、本気でそう感じて、本気でそう思ってるんで、すみません。ついてこれない方がほとんどと思われますが、私としては大変充実した、そして勉強になった一日であったのでした。皆さん、どうもありがとうございました!
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