(なんちゃって)イパネマの娘
今日は勉強合宿の合間をぬって、歌謡曲バンド「ふじやま」のライヴ(in 富士吉田市市制祭 市民夏まつり)をやってまいりました。そして…
憧れのボサノバをいきなり人前で演奏してしまいました。なんちゃって道も極めればそれなりのものになることを信じて…るわけないっす。なんちゃってはなんちゃって。しかし、そのなんちゃってこそ、ディレッタントの特権であり、武器でもあります。
憧れって大切ですよね。そしてなんちゃってでもいいからマネてみる。これは子どもの時にはみんなよくやっていたことです。
今日、先輩の先生と話したんですけど、最近アンダースローのピッチャーをすっかり見かけなくなりました。いちおう、というか、かなりの野球少年であった私は、真剣にアンダースローの練習をしましたよ。だって、当時のプロ野球には、山田さんや足立さんら、たくさんの名アンダースローピッチャーがいましたし、漫画やアニメの世界でもドカベンの里中くんや、野球狂の詩の水原勇気さんや、そうそう巨人の星の星飛雄馬も最後はアンダースローでしたね。子どもたちは、そういう憧れの対象がありますと、とにかく真似してみるわけです。
よく言われるように、「学ぶ」は「真似ぶ」であります。私たちいい大人の歌謡曲バンドも、基本はこうした「学ぶ・真似ぶ」姿勢を忘れてはならない、少年少女の心を失ってはならない、と常々思っている…わけでは決してないっす。単に子供っぽい集団なんでしょう(笑)。
で、今回なんてひどいですよね。ボサノヴァ…全然歌謡曲ではないし。いや、歌謡曲に多大な影響を与えているし、ブラジルの歌謡曲とも言える(まあ、なんとでも言える)。とにかく、とにかく、私たち共通の憧れだったんですよ。私だって、4000円近くする「ジョアン・ジルベルト奏法」の本を買って、ひそかに練習した時期がありました。そして、1ページ目で挫折しました(笑)。それほどに高い壁であり、高いからこその憧れの花だったわけですね。
それを、この年になって、こういう形で演奏するようになるとはなあ。感無量です。
今回は、正直どのパートも見事ななんちゃってだったんですけど、その最たるものはやはりヴォーカルでしょう。つまりウチのカミさんです。
え〜、最近のいくつかの記事でおわかりのとおり、今彼女の心は、秋田もしくは東京もしくはブラジルに飛んでおります。まったく理解しがたい腐女子ぶりを発揮しておるのでありますが、しかし、そのFパワーなくして、今回のなんちゃってもなかったでしょうし。すなわち、私たちの共通の夢の実現(なんちゃってですが)もなかったということです。そういう意味では「おそるべしFパワー」と言うよりも「ありがとうFパワー」ということになります。
彼女は、友人の(というか、これを機に友人になったのではないだろうか…)ブラジル人の指導も仰ぎながら、この非常に短い期間内、すなわち1週間ほどでブラジルポルトガル語をマスターしたのであります(もちろんなんちゃってですが)。
ということで、我々の究極のなんちゃってぶりをmp3にしましたのでどうぞ聴いてやってください。演奏中、なぜか数人の少年(ガキ)がステージ前に陣取り、我々を指さして笑っていました。きっと、彼らは本当の(本来の)子どもの心をもって、我々の邪(よこしま)な子ども心を見抜いていたのでしょう。ハハハハハハ。
また、この曲で降り番だったメンバーも腹を抱えて笑ってました。そんなに可笑しいでしょうか。いや、たしかにこれは…。
あと、録音の途中で観客が「小野リサが歌ってる…」みたいなこと言ってますねえ。これはどういう意味なんでしょうか(笑)。
ボサノバと言えば、非和声音が特徴ではありますが、各パートともちょっとやりすぎじゃないですか?(笑)。お客さんの手拍子も微妙だしね。とにかく本場、本職の方は聴かないでね。
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コメント
ここのところ、レスをつけたら長くなりそうな内容の記事ばかりが続いたため、自主規制して沈黙しておりました。
奥様ったら、とても良い声してるのね、しかもかなり上手い。ジャズやポップス、演歌にも向いてそう。次回も何かリクエストしたいですね。...ところで何気にパーカッションと、聴き取りにくいですがエレピの人、上手ですな。何より、観客の手拍子とサックスが良い味出してます。
私事ですが、嫁が結婚を決めた理由は、落ち込んだときに聴く曲として、セルジオ・メンデスのマシュ・ケ・ナダを私が紹介したことだったらしいです。世の中、何がどうなるかわからんものです。
投稿: LUKE | 2007.07.29 17:09
LUKEさん、おはようございます。
あんまりほめないでくださいよ。
ウチのヤツ調子に乗るから(笑)。
1回練習しただけで、2回目は本番という
めちゃくちゃ非道なことやってるんですよ、我々。
でも、このなんちゃってボッサ気持ちよかったので、
またなんかやろう!ということになってます。
といことで、次はマシュ・ケ・ナダをボッサヴァージョンでやらせていただきます。
LUKEさんと奥様に捧げますです。
お楽しみに(いつになるかわかりませんが…)
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.07.30 08:47
>あんまりほめないでくださいよ。
いやいや、良いと思ったら良いと言わずにはいられない体質なので。しかも、世辞は我が身から一片たりとも発せられることはありません。体質なので。ですから裏を返せば、一切言及してないパートに関しては...自主規制。
>めちゃくちゃ非道なことやってるんですよ、我々。
ボッサ=なんちゃって ですから丁度いいんですってば。サンバが情熱なら、ボッサはその余韻。(余韻を)十分に味わう、楽しむ事が一番重要なんです。
>お楽しみに(いつになるかわかりませんが…)
わっほ~い! その時は観に行っちゃおうかな!
投稿: LUKE | 2007.07.30 16:10
LUKEさん、おはようございます。
なるほどボッサ=なっちゃってかあ。
俄然自信がわいてきたぞ。
さっそくなんちゃってマシュ・ケ・ナダに挑戦いたします。
ちなみに私は言及されていないパートを担当しておりました(笑)。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.07.31 05:30
>ちなみに私は言及されていないパートを担当しておりました(笑)。
ご安心ください。殆ど聴き取れなかった(判別しにくかった)パートについても言及しておりませんので。(笑) ちなみに良く聞こえた言及していないパートに関して言及しますと(笑)、演奏の巧拙がどうこうではなくて、“なんちゃって度”が不足していたと思うのです。とても生真面目な方なんでしょうね。そこは美徳でありますが、音楽は調和です。“なんちゃって音楽”の演奏で、しかも周りのメンバーは相当力の抜けた方々でしたから、もっと“いい加減”で良かったと思うのです。
投稿: LUKE | 2007.07.31 12:26
>LUKEさん
こんにちは! コメントありがとうございます。
あれから聞き返しますに・・かーなーり、赤面ですが、
LUKEさんのありがたいおことばを励みにまた
挑戦(挑んでも戦ってもないですがorz)してみたいなー♪と
思います。ぜひ、聴きにおいでくださいませ!!
投稿: 庵主セコンド | 2007.07.31 14:20
行かなくちゃ!
君に会いに行かなくちゃ!...by 陽水
ところが今秋、嫁が子供をプリっとひり出すまで動けないのですよ。身軽になったら是非観に行きたいですね。あ、「たそがれマイ・ラブ」ボッサ・バージョンをリクエストいたします。まてよ、レゲェとがブルースの名曲とかも良さそうだな。...と、外野は無責任に楽しめて最高というものです。
投稿: LUKE | 2007.08.01 04:28
秋に奥様ご出産ですか!おめでとうございます、楽しみですね♪♪
宜しくお伝えくださいませ。 ああ、陽水も・・やってみたいですね~!
座右の銘:人生恥はかき捨て、のセコンドでした★('-^v)
投稿: 庵主セコンド | 2007.08.01 09:44
LUKEさん、こんにちは。
なんだか忙しくてレスが遅くなっております。
ほら、ヴォーカルが調子に乗り始めてますよ(笑)。
たしかに私のベースは全然聞こえませんね(よかった…)。
ビデオのマイクの特性がどうしようもないんで(安物だからしかたなし)。
ギタリストは、たしかに一番一生懸命練習していました。
ものすごく一生懸命やってました。
たぶん他のメンバーの100倍くらいやってると思います。
その生真面目さですので、笑って許してやって下さいませ。
たぶん、今後、周囲の影響を受けてしっかりボッサりしてくるでしょう(笑)。
いろんな名曲をボッサヴァージョンでやってみたいなあ。
どんどんリクエストください。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.08.01 17:07
庵主セコンド様へ
>秋に奥様ご出産ですか!おめでとうございます、
ありがとうございます。
>楽しみですね♪♪
平静を装っても、何処かハイになっているようで、ちょっと前まで夢中になって子供用品のカタログを見漁っておりました。が、後でよくよく考えると無くても困らない物ばかり。...恐るべし。
>ああ、陽水も・・やってみたいですね~!
それはいいすね!
庵主様へ
>なんだか忙しくてレスが遅くなっております。
お疲れ様です。それでも世間からは「先生は夏休みがあって羨ましい。」と思われているようで、お気の毒ですよん。
>ほら、ヴォーカルが調子に乗り始めてますよ(笑)。
素直に実力を認めるべきかと。そもそも、“調子”に乗れてこそボーカルであり、乗せてこそバック・バンドというもの。どんどん乗せていこう!
>その生真面目さですので、笑って許してやって下さいませ。
許すも何も、無責任なこと言いたい放題の私の方こそ許してくださいまし。(^_^;) (“ボッサり”って表現、絶妙です。)
下北沢でライブですか。観に行っちゃおうかなん。
投稿: LUKE | 2007.08.02 23:04
LUKEさん、おはようございます。
ジュニアのご誕生、楽しみですね!
子どもはいいですよ〜。面白いっす。
ところで、ウチのヴォーカルですが、
ある意味私と同じで勢いだけで努力がないんです。
特にほめられると堕落するんですね(笑)。なんちゃって。
ところで、明日の下北沢はマジでやばいっす。
私の出番は15分くらいなんですけど、
ほとんど(私の苦手な)即興でやらなくてはなりません。
加えて忙しすぎて全く予習ができていません。
今回はぜひともいらっしゃらないでください(笑)。
お願いします…。
今度ご近所でやりますので(ってどのへんでしょうか)。
「ふじやま」は、イベントなどあれば喜んで参上いたします。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.08.03 06:29
>お願いします…。
そこまで嫌がられちゃ止めときますかね。(^_^;)
>今度ご近所でやりますので(ってどのへんでしょうか)。
直線距離で約 10km ってとこです。めちゃ近所だったのよねん。ではまたの機会に。(^。^)
投稿: LUKE | 2007.08.03 20:49
そんなに近くなんですかあ。
それなら、気が向きましたらいらしてください(なんて、コロコロ変ってすみません)。
斎藤ネコさんはじめ、個性的なミュージシャンせいぞろいですよ。
ミュージシャンだけじゃないですねえ。
タダですし、たしかに面白いかも。
私は関ジャニ観に行くので、パーティーには参加できないんですが…。
では、明日!?
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.08.03 21:21
庵主様のレスを読んで昨晩よりどうしようか悩んでおりました。結局“超”が付くほどの出不精の私のオシリを床から剥がすのは無理なようで、本日はお家でのんびりしようかと。(^^ゞ 何か行動を起こす時は、心の弾み車を前もってブンブン回しておかないとダメな体質なのです。私も別の意味で実行力が無いのです。
ま、庵主様とはいずれどこかでお会いできることでしょうし、慌てることはありませんわね。(^_^;)
投稿: LUKE | 2007.08.04 12:37
LUKEさん、どうもどうも。
いや、無理なさらないで。
そう、いつか必ずお会いできますよ!
昨日のライヴは結果はそれなり。
面白かったっす。
あとで、音をアップします(たぶん)。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.08.05 07:03
セコンド様、歌声聴きました~。
今まで聴いていた歌謡曲や演歌もステキだったけど、
まぢボサノヴァ声ですね!
ホント、癒されました♡ポ
次回も楽しみにしていましゅ。
もしもリクエストが許されるなら・・・
今井美樹さんの初期のCD曲で
♬Sol y Sombraって歌があるのですが
あれってボサノヴァ風かな?ぜひ!
ステキだと思ふ。
投稿: くぅた | 2007.08.05 18:26
くぅたさん、こんにちは。
パソコンを持ち出しているので、セコンドがレスできません。
ワタクシが代わりにお礼申し上げます。
おほめの言葉ありがとうございます。
なんちゃってボッサ、案外向いてるかもしれませんね。
今井美樹チェックしてみます。
なんでもボサノヴァ調にできるんですよ。
そうすると俄然大人なムードになります。
夏にもぴったりですし。
いろいろやってみます。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.08.06 16:16
くぅたさん
オブリガーダ♡!!
いやーお恥ずかしい。。
でも、ま、(←即開き直り!)ボサノバもとても楽しかったです。
次は(またやるの?!)もっとちゃんとお聴かせできるように、練習
しますです(*^O^*)
投稿: 庵主セコンド | 2007.08.08 08:06