縄文の美とエネルギー
縄文王国山梨展−南アルプス市鋳物師屋遺跡の縄文土器−
(山梨県立博物館)
今日は面白い日でした。遡ってみましょう。
今は美空ひばりの番組で感動してます。あらゆるジャンルをこなしたひばりさんですが、こうして聴いていますと、やっぱり昭和の音階である四七抜きの女王ですね。娘たちが送ったFAX、しっかり貼られて映ってました(笑)。
その前は、日本の音階から最も遠いところにいたもう一人の女王、松田聖子をたっぷり聴きました。彼女の唄う楽曲はほとんどが全音階的長音階でした。対照的な二人とも言えますね。
夕方は抹茶をいただきました。いいものですねえ。(昨日の記事ではありませんが)私が借金して蒐集したお宝の楽茶碗でいただこうという計画だったんですけど、いざとなるとなんとなく恐くなっちゃいまして、結局普通のお茶碗でいただきました。
さて、それでその前はと言いますと、御坂の山梨県立博物館に行ってまいりました。シンボル展の「縄文の美とエネルギー」を観るためです。
ちょうど今日午後1時半から学芸課長の中山誠二さんのレクチャーがあるということでしたので、それに合わせて行きましたら、全然お客さんがいなくて、結局ほとんどの時間中山さんを独占できるという幸運?に恵まれました。いろいろとお話をしまして、勉強になること多々。ありがとうございました。ま、どちらかというと私の得意分野ですので、かなりマニアックな会話になっていたのではないでしょうか(笑)。
展示されていた土器や土偶は、アルプス市の鋳物師屋(いもじや)遺跡から出土した重要文化財で、数としてはそれほどではありませんでしたけれど、内容は実に充実していましたね。縄文中期、このあたりは大変な温暖化でして、今より5度くらい気温が高かったらしい。その頃の縄文人の豊かな生活、豊かな感性を彷彿とさせる、創造力に富んだ土器たち。立体的な造形が醸す陰影は、一つの鮮やかな色彩表現になっていましたね。そこから伝わってくるものは、「美しさ」というよりも「楽しさ」という気がしました。豊かな生活からは「楽しさ」がにじみ出るんだなあ。余裕は遊びを、想像を生む。
中山さんのお話によりますと、土器に描かれている人物像や幾何学文様には物語的意味があるらしい。縄文人たちは、想像力をもってして神すなわち自然と交流していたんだなあ、きっと。それが楽しくてしかたなかったのでしょう。まさに「エンターテインメント…結びつける力」の原点です。昨日の柳宗悦の言葉からも想像されますね。「物」が私たちと何かを結ぶ力を持っているということ。
先ほど登場した我が家のお宝…巨人出口王仁三郎の作なんですが…にも、間違いなく縄文スピリットが息づいています。彼が縄文的伏流の噴出であることは多くの人が指摘していところですね。縁あってウチでお預かりしている彼の耀わんは、まさに縄文的色彩に満ちています。深く豊かな森と海という感じです。
お茶自体はどちらかというと弥生系の文化ですが、茶道の世界には縄文的な遊びの精神が生きているような気がしますね。茶碗の中に宇宙があるとよく言いますけど、それはすなわち茶が人と人、あるいは人とものを結ぶという意味でしょうね。結び=産(ムスビ)。生命力がすなわち宇宙の存在そのものですから。
昭和の二人の歌姫も、縄文的と言えるかもしれませんね。シャーマン的な存在です。彼女たちの持つエンターテインメント力、呪術性、言霊力、そして母性…。この前の松田聖子のコンサートでもそれを感じましたし、今テレビに映っている美空ひばり…東京ドームで奇跡的な「みだれ髪」を歌うひばりにもそれを感じるのでした。
というところで、「今」に戻ってきました。私の想像力の旅もこのへんで終わりにしますね。
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コメント
なんとまあ、かわいい模様(お顔)でしょう。
ウチの実家の裏にある山からも縄文土器がよく
出てきました。子どもの頃、それを割って遊んでいたのを
今思い出しちゃった。。orz
投稿: 庵主セコンド | 2007.06.25 12:26
いや、土器や土偶は割ることに呪術的な意味があるのだよ。
だから、完全な形での出土はないんだな。
片足の遮光器土偶とかね。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.06.25 12:53
ほおー、なるほど。じゃ、いいか(;゚∇゚)/
投稿: 庵主セコンド | 2007.06.25 12:58
てか、後代の人がその破片を見つけて(発掘して)、
これは呪術的な意味があるのだ!って言うかもね。
そう考えると、一般的に言われてることもまたアヤシイな。
単に見つけた子どもが壊しただけとかw
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.06.25 13:02
はいっ、見つけた子ども(私)は壊しましたっ('-'*)。。。
投稿: 庵主セコンド | 2007.06.25 13:04
てか、コメント欄を家庭内の会話に使わないように!
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.06.26 05:49
火炎土器は水をわかし ひ のかみと あそひ 白ゆあそひに使われます。古代の里が鋳物師にまたつながりましたか? 神武天皇の皇后はいそ(鋳蘇)多々良姫 隕石 餅鉄 など鉄は古くから人に近くかんじます。
投稿: 白ゆ釜師 中田 文 | 2007.07.01 14:55
中田さん、コメントありがとうございました。
その日も学芸員の方と、そんな話をしました。
火焔土器はなかったのですが、初めて見る意匠に「遊び心」を感じましたね。
鋳物師屋という地名のとおり、あのあたりには多々良系の人々が大挙移住したようです。
巨摩(こま)という地名もその名残でしょう。
ちなみに私の母方の先祖は多々良という氏です。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.07.01 22:08
遅ればせなコメントですみません;
耀わんを眺めていると写真だけでも秘めたるパワーを
感じる気がします。毎朝、気合を入れさせていただいてます。
多々良さんという氏ですが、私の好きなお茶屋さんの
店長さん(オーナーのお嬢さんかと)も静岡の方で
多々良さんと言います。ビックリしました。
新橋にあるお茶屋さんで、OLをしていたころ
よく仕事の合間に(さぼって?)お茶の話を聞きに伺ってました。
日本茶インストラクターの資格をお持ちでステキな方でした。
投稿: くぅた | 2007.07.02 08:58
タタラつながりですねえ。
駿河は明らかに弥生系(半島系)です。
カミさんは完全に縄文系、いやロシア系かなw
出会いというのは不思議なものですね。
いつか、耀わんでお茶をいただきましょう。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.07.02 15:43