WELLCOME TO YAMANASHI (!?)
職場の後輩が見つけてきたんですけど、これ、どうでしょう。どうしますか。まずくないっすか。
私は「 correct collect errors」のコーナーを持っているくらいですから(って全然始まりませんが)、こういうのを楽しめるタチなんですけど、怒っちゃう人とかもっといないんでしょうか。
たしかに私も言われるまで気づきませんでした。というか、こののぼり自体はそこら中にた〜くさん立ってますから、「週末は山梨にいます。」というのは、よく見ていました。まあ、このコピーはそんなに悪くないなと。私なんか逆で「週末は山梨にいません。」ってことが多いんですが、たしかに私のウチの周辺はみんな週末山梨人です。別荘地ですからね。東京との位置関係なんかから言って、こういうキャッチフレーズは分かりやすくていいじゃないですか。ただ観光で通り過ぎるんじゃなくてね。毎週来るっていう。半住人というか。
で、今年は大河ドラマが「風林火山」ってこともありますから、山梨県あげて観光に力を入れてるんですよ。甲州商人たるもの、ここで稼がにゃ!ってことです。まあ、それはいいですよ。でも、そういう時こそちゃんとしましょうよ。
「WELCOME」を「WELLCOME」と書いてしまうというerrorは、非ネイティヴにはよくあることです。実際、ネット上にもそうした誤りが多数ありますし、私のウチの近くのある公的施設にもそう書いてあり、一度指摘したことがあります。ネイティヴの方に聞くと、なんでもわざと間違えることはあるらしいのですが、それはあくまでおふざけであり、品のないイメージを与えるものだと言います。
そんなものを全県にわたって、いったい何本立てているのでしょう。私もいちおう山梨を愛する山梨県民ではありますが、しかし、これはなかなか笑って許せるものじゃないですよ。だって、これは「公的」なものですよ。県の命運をかけてるものでしょ。何人もがチェックしてしかるべきじゃないですか。
このあたりは富士山もありますからね、外国人もたくさん来ています。彼らこそ笑って許してくれるとは思いますが、笑われることには違いはありません。でも、これを全部作り直すのに我々の税金が投入されるのもなあ。かといって、これが今年いっぱいずっと掲げられてるっていうのもなあ…。
なんだか「WILLCOM」っぽいっすね(笑)。ウィルコムの潜在的宣伝だったりして。まあ、全部作り直すのはなんですから、よくあるようにシールでも貼りますか。それっていつも思うんですけど、ここ間違ってましたって宣言するようなものですよね。必ずはがしたくなりますし(笑)。
さてさて、ついでに面白い話を一つ。地元の人は覚えてますかね。去年富士吉田市でですねえ、2002年のワールドカップの時にカメルーンの選手団がキャンプをしたことを記念して(それ自体よくわからないコンセプトですけど)、記念碑を建てたんですよ。で、盛大に除幕式をした。バッと幕を取ったらですねえ、「World Cup」が「Would Cup」になってた(笑)。で、結局あの大仰な記念碑を作り直したんです。まったくねえ、なんで製作過程で誰も気づかないんでしょう。もう、これは完全にギャグですよね。
今回もそうですが、お役所仕事なわけでして、お役所ってけっこう頭がいい人が勤めてると思うんですけどね、どうしちゃったんでしょう。忙しすぎるのかな。さあこの件、今後どうなるのでしょう。このことに気づいて指摘してる人、どのくらいいるんでしょうか。ネット上ではかの後輩のブログだけみたいですけど。私もこの記事を担当部署に見てもらいますよ。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 追悼 麒麟児関(2021.04.13)
- 南海トラフ地震や首都直下地震、富士山噴火。天災リスクのリアル(2021.04.02)
- 『日本の感性が世界を変える 言語生態学的文明論』 鈴木孝夫 (新潮選書)(2021.03.30)
- 東京大空襲から76年(2021.03.10)
- 『地球防衛軍』 本多猪四郎監督・円谷英二特技監督作品(2021.02.19)
「文学・言語」カテゴリの記事
- 和歌の予言力(2021.04.03)
- 『日本習合論』 内田樹 (ミシマ社)(2021.04.01)
- 『日本の感性が世界を変える 言語生態学的文明論』 鈴木孝夫 (新潮選書)(2021.03.30)
- 『三島由紀夫 vs 東大全共闘 50年目の真実』 豊島圭介監督作品(2021.03.28)
- 武藤敬司は世阿弥を超えた!?(2021.03.14)
コメント
好況のとき、お役所はある意味失業対策でもあったようで、平均以下の能力の方の受け入れ先にもなっていました。コネ採用も横行していましたし。
その後、不況で民間の雇用が少なくなり競争も激しくなってきました。
ですので、上にダメおやじがたまっている妙な構造になっていて、下でチェックできなければ、そのまま通っちゃうんでしょうね。
投稿: 貧乏伯爵 | 2007.05.04 16:00
なるほど〜、そういうことですか。
せめて自分はダメおやじにならないようにしなくちゃ。
しかし、大型観光キャンペーンでこれでは…。
もしかしてわざとでしょうかね。
たしかに印象に残りますが。
記念に1本もらってこようと思ってます。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2007.05.04 16:22