ドラマ『めぞん一刻』 (テレビ朝日)
右の人気記事見てくださいよ。「セクスィー部長」が暴走してます(笑)。「国家の品格」以来の異常な数値です。「セクスィー部長」=色香恋次郎=沢村一樹。すごい人気らしいですね。ウチの学校でも生徒に見せたら、みんなメロメロ(?)になってしまいました。
今日の「めぞん一刻」にも、その沢村さんが最後の最後に出てきましたね。なるほど三鷹役としてはハマリ役ですね。私の頭の中でも、もう彼は完全にマンガ的存在です。天才的キャラです。エロ男爵。
さてさて、今日テレビ朝日で放映されたドラマ「めぞん一刻」。マンガ(コミック)原作もの、リバイバルもの全盛の今のテレビドラマ界を象徴するような企画ですね。でも、こうして素晴らしい歴史的名作に新しい命が吹き込まれることは、基本的に悪いことではないと思いますし、文化の継承の本質はこういう方法論の中にあるものですから、いいんじゃないですか。そして、その結果について、いろいろな立場で賛否両論闘わせるのも悪いことじゃない。
私はけっこう楽しめましたよ。その理由はいくつか考えられます。
まず、私がそれほど原作「めぞん一刻」に入れ込んでいなかったこと。いなかった、と言うのは、今読んだらハマるに決まっているからです。実際、もうすぐハマる予定だったんです。リアルタイムでは時流にあえて逆らって、高橋留美子を否定してましたからねえ。まったく若気の至りとはこのことであります。ちなみに「うる星やつら」に関しては、四半世紀遅れでようやく追いつきました。で、とにかく現状では「めぞん」にはそれほどの思い入れがない。一通り読んだことはあるんですが、なにしろ当時は否定的に読んでましたから。ですから、それぞれのキャラに対するイメージもそれほど強くできていない。よって、実写化にありがちな違和感を抱かずにすんだ。
それから、今の話ともある意味かぶりますけど、私、世代的に五代くんと同じ世代なわけです。昭和58年と言えば、私が大学に入学した年ですからね。まさに下宿生活を始めた頃です。ですから、ああいうアパートの雰囲気とか、人々のファッション、部屋の小物たち、流れている音楽なんかに当然ノスタルジーを感じるわけですね。そういう見方もできますから、それは楽しい。
あと、これはまさに本質的なものになってしまいますが、ああいう恋心といいますか、そうですねえ、受験と恋愛の葛藤という永遠のテーマも含めましてね、ああいうアナログな恋というのもまた、とっても懐かしいわけです。なんとなく胸キュン(死語?)だったりして。ま、簡単に言えば、それこそ若気の至りをいろいろ思い出すわけですね(笑)。
と、こんな感じで私は楽しめたわけですが、これは私と逆の立場からするとつまらなくなる可能性もあったということですね。「めぞん一刻」に思い入れがあってセリフも全部覚えてるような人や、今の若者で80年代にノスタルジーなんかない人や、アナログなもどかしい恋愛にいらいらするような人には、ちょっと不快ですらあったかもしれない。
ところで、伊東美咲って、いつも同じキャラで同じ演技なんだ?おそらく全国の多くの人が、これは音無響子じゃなくてエルメスだと思ったことでしょう(笑)。あまりにマンガの響子さんと違うんで、逆に違うストーリーとして見れたのかな。どちらからというと、原作マンガよりも「電車男」に思いを巡らしちゃいましたよね。ああ「電車男」って正統的ラブコメだったんだなって。
さて、どうも終わり方が中途半端な感じを与えたのは、続編があるからでしょうか。原作からするとホントにまだ導入部分ですよね。これはシリーズ化されるのでしょうか。私としてはですねえ、脚本が岡田惠和さんということもありますし、ギャグ連発のマンガ原作ということもありますから、これはNHKの朝の連ドラでやるべきですね。高視聴率間違いなしですよ。
いずれにせよ、これで終わりではもったいないですね。もっともっといろいろなキャラやストーリーを見てみたい。シリーズ化を期待しましょう。
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